テクニカル教室

第5回「ストキャスティクス」

掲載日:2019年10月04日

ストキャスティクスの特徴は、%K・%Dという2本のラインの相関関係から買われすぎや、売られすぎを判断するテクニカル分析手法です。ストキャスティクスの見方は、直近の終値が一定期間の価格レンジにおいて、相対的にどのレベルにあるかを0%から100%で示します。指数が70%以上であれば価格レンジの上限に近づいていることを示し、30%以下であれば価格レンジの下限に近づいていることを示し、売買の目安とされています。特に、80%以上や20%以下の時ほどより信頼度は高まり、上記の条件を満たし、高値圏で%Kが%Dを下抜けた(交差)場合、また安値圏で%Kが%Dを上抜けた(交差)場合には短期の転換のシグナルとなりことが多いです。RSIは14日がバラメーターの基本設定ですが、ストキャスティクスは、3日~5日で構成されていることから、RSIよりも短期のもみ合いに相場に有効といえ、相場の転換に比較的敏感に反応することから、短期売買に適しています。

ストキャスティクスもRSIと同様に、往来相場(上げ下げ繰り返す動き)には非常に有効ですが、ある一定以上に上昇や下降が続く相場の時などは、どの時点で売買するかタイミングが掴み難いという弱点があります。

チャートの①のポイントでは、売られ過ぎを示すゾーンで両線が交差したことで、買いポジションを取り、②のポイントで指数が買われすぎを示す80%に到達し、かつ両線がクロスしたことから手仕舞い売り。その後も上昇が続きますが、ストキャスティクスでは、構成パラメーターを超えていることから、有効なシグナルが出なくなります。このような場合、短期領域を得意分野とするストキャスティクスには不向きであり、むしろ、前回取り上げたRSIの方が有効となる場合があります。そのために、2つのテクニカル指数を表示して、現状の相場を見極めながら、どのテクニカル手法が有効かを見極めながら判断することも一つの方法です。

現在のチャートでは?

ドル/円をストキャスティクスで見ると、%Kと%Dがともに下向きとなっており、目先下向き継続を示唆するチャート形状となっています。売られすぎとなる20%以下の水準まで低下した場合に両線のクロス(交差)に注目です。20%以下近辺で両線が絡み合う展開となる場合には、ストキャスティクスより構成期間の長いRSIの動きも確認しましょう。RSIでは、現在50を下回っており、下値サポートを下抜けて下げが続く場合には、売られすぎとなる30%台を目指す展開となるのか注目です。

目先の重要ポイントだった106.9589を下抜けたことから、ここから一段の下げとなるのか、下げ止まるのか注目されます。なお、106.9589を下抜けたことによる下値目標の計算値は105.45となります。

【提供:SBIリクイディティ・マーケット株式会社】

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【筆者紹介】

竹内 友浩
SBIリクイディティ・マーケット 金融市場調査部 副部長
国際テクニカルアナリスト連盟(IFTA) 認定テクニカルアナリスト
日本テクニカルアナリスト協会 検定会員

証券会社などでコモディティー、証券業務に従事、為替部門ではカスタマーディーラーとして勤務。現在、SBIリクイディティ・マーケット 金融市場調査部に所属、日々ディーリングルーム内で為替動向をウォッチ。SBI証券、SBIFXトレード、住信SBIネット銀行、Yahooファイナンス、雑誌などに寄稿

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