デイリーレポート

2020年07月10日(金)

東京マーケット

◆昨日9日の東京市場のドル円は午前9時過ぎに107円18銭まで下落し、前日のNY市場の安値(107円20銭)を割り込んだものの、仲値にかけて本邦実需筋のドル買いも観測され10時半過ぎに107円36銭まで反発。また、日経平均株価が47円高で前場の取引を終えた一方、TOPIXは0.3%安で取引を終えたことで、日銀のETF買いへの思惑を背景に午後の日経平均株価が240円高まで上げ幅を拡大。こうした動きがリスク選好を背景にしたドル売りの思惑につながり、ユーロは6月11日以来およそ一カ月ぶりの高値となる1.1370㌦まで上昇。しかし、東京都内での感染者数が224人と過去最多を記録したことが嫌気され、上げ幅を縮小したことでユーロも伸び悩み16時過ぎには1.1330㌦まで反落。この間、ドル円は108円33銭を高値に15時過ぎに107円21銭まで下落したものの、107円台前半での値動きに終始した一日となりました。また、ユーロ円も前日のNY市場引け直後の121円47銭を下値にユーロの1.1370㌦までの上昇に伴い今週6日の高値と肩を並べる121円96銭まで上昇したものの、対ドルで1.1325㌦まで下落したことからユーロ円も121円53銭まで下落するなど121円台後半を中心にした小動きに終始しました。欧州市場序盤以降、来週17-18日のEU首脳会議で議論されるEU復興基金を巡り、前日にハンガリー首相から合意の可能性が低いとの発言が聞かれるなど、全会一致を前提とする復興基金合意に対する懐疑的な見方が再燃したこともユーロの反落につながる一因となりました。また、豪ドル円はメルボルンのロックダウンによる景気下振れ懸念は燻るものの、9日続伸となった上海株が2018年2月以来の高値圏で推移するなど、豪最大の輸出相手国・中国の景気回復期待や豪国債への旺盛な需要を背景に一時75円02銭まで上昇。また、朝方に発表された対内対外証券投資で日本5月の豪国債取得額は差し引きで6459億円と、これまでの過去最高だった2015年2月の3439億円から倍増。豪国債の格付けは最高のAAAであることに加え、豪10年債利回りが0.91%台と高水準であることも豪ドル円の底堅さを支援する一因となりました。

海外マーケット

◆昨晩9日の海外市場のドル円はNYダウが一時543㌦安まで下げ幅を拡大するなどリスク回避の動きが嫌気され107円10銭まで下落する場面も見られ、107円20銭で昨晩の取引を終了しました。ドル円は欧州市場序盤の107円39銭を高値に上値の重い値動きを継続。その後発表された米新規失業保険申請件数は131.4万件と前週から予想以上に改善したほか、失業保険継続受給者数も1,806.2万件と4月中旬以来の水準まで改善。しかし、ドル円は107円20銭を下値に107円28銭までの反発に留まるなど上値の重い値動きを継続。さらに、米最高裁がトランプ大統領の納税記録をNY大陪審への開示を認めるとの判断を下したことやフロリダ州をはじめ、複数の州で感染拡大が続いていることが確認されNYダウは一時543㌦安まで下げ幅を拡大したことが嫌気されドル円は6月29日以来の安値となる107円10銭へ下落しました。また、今週に入りFRBの数人の高官が、政府に景気支援策の延長の必要性を主張するなど景気回復に慎重な見通しを示していることで、市場ではFRBが資産購入プログラムを拡大する可能性への思惑が台頭していることもドル円の上値を抑制。NY市場終盤にかけてドルが対欧州通貨で上昇したことを背景に、ドル円は107円35銭まで反発したものの、上値は重く、107円20銭で昨晩の取引を終了しました。また、ポンドは前日に発表された英政府の総額300億ポンドに上る追加刺激策を好感したポンド買いの流れを継続し一時1.2669㌦まで上昇。こうした動きに伴いユーロも1.1349㌦まで上昇する場面が見られました。しかし、ポンドは200日移動平均線(1.2693㌦)が上値抵抗線として意識され伸び悩む中、NYダウの大幅安を受けたリスク回避のドル買いの動きを背景に1.2600㌦まで下落したほか、ユーロも日足・基準線(1.1295㌦)を下回る1.1280㌦まで下落。また、来週17-18日のEU首脳会議を控える中、予算と復興基金という2つの大きなテーマを2日間のEU首脳会議で合意することは困難との見方もあり、復興基金合意への期待が後退したこともユーロ売りの要因になり1.1285㌦で昨晩の取引を終了しました。また、ポンドも英EU離脱を巡る通商交渉について、バルニエEU主席交渉官が英国との主張に大きな隔たりがあるとの懸念を表明。通商交渉の先行きへの不透明感もポンドの対ドルでの上値を抑制する展開となりました。こうした中、ユーロ円は対ドルでのユーロの下落やドル円の下落に伴い120円90銭まで下落し、日足・転換線(121円10銭)を下回ったまま、120円98銭で昨晩の取引を終えました。

◆昨晩9日のNY株式市場、NYダウは361.19㌦安(‐1.39%)の25,706.09㌦と下落した一方、ナスダックは55.25Pts高(+0.53%)の10,547.75Ptsで取引を終え、連日で史上最高値を更新して取引を終えました。フロリダ州やカリフォルニア州をはじめ全米の複数の州で感染者数や入院患者数が増大するなど国立感染症研究所の所長がロックダウンの必要性に言及するなど経済活動正常化が遅れるとの懸念が拡大。また来週の米大手銀行の決算発表を前にポジション調整の売りも観測され、ダウは一時543㌦安まで下げ幅を拡大する場面も見られました。また、米最高裁がトランプ大統領の納税記録をNY大陪審への開示を認めるとの判断を下したことも嫌気されダウはNY市場中盤から終盤にかけて軟調な値動きに終始しました。一方、感染に強いとされるアップル、アマゾン、マイクロソフトなどの上昇に牽引されナスダックは連日で史上最高値を更新するなどダウとは対照的な動きとなりました。また、シカゴ日経平均先物は前日比110円安の22,385円で取引を終え、9日の日経平均終値(22,529円29銭)と比べ144円安で取引を終えました。






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