デイリーレポート

2024年05月17日(金)

16日の東京市場(~17時00分)

概況

前日の米長期金利の低下を受けた日米金利差縮小の思惑に加え、仲値に向けた本邦輸出企業のドル売り観測とともにドル円は153円60銭へ下落した一方、ユーロドルは1.0895㌦へ上昇。しかし、米長期金利の低下や本邦20年債入札を無難に消化したことに伴い新発10年債利回りも低下。さらに、日経平均株価が大幅高で取引を終えたほか、アジア株全般も上昇したリスク選好を好感しドル円は17時にかけて154円49銭まで上昇。こうしたドル円を軸にしたドル買い戻しとともにユーロドルは17時にかけて1.0873㌦へ下落する軟調な値動きに終始しました。

ドル円

前日発表の米4月CPIや小売売上高を受けて米長期金利が低下した流れが続く中、仲値に向けた本邦輸出企業によるドル売り観測とともに153円60銭まで下落。ただ、米長期金利の低下が本邦長期債利回りの低下を促す結果となったほか、日銀が6月にも国債購入の減額方針を決めるとの思惑が高まる中、警戒されていた20年債入札を波乱なく終えたことが国内債への買い安心感につながり新発10年債利回りは一時前日比0.035%低い0.915%へ低下。さらに、日経平均株価が534円53銭高とこの日の高値圏で引けたほか、アジア株が軒並み上昇したこともリスク選好の円売りにつながり17時にかけて154円49銭へ反発する堅調な値動きとなりました。

ユーロドル

米長期金利の低下に伴うドル売りが優勢となった午前10時前の1.0895㌦を高値にドル円の軸にしたドルを買い戻す動きが優勢となる中、17時にかけて1.0873㌦へ下落する軟調な値動きに終始しました。

豪ドル円

ドル円が153円60銭へ下落した影響に加え、豪4月雇用統計で失業率が4.1%と予想以上に悪化したほか、就業者数は前月から増加に転じたものの、フルタイム雇用者数が減少に転じたことが嫌気され102円81銭へ下落。しかし、日経平均株価をはじめアジア株全般が軒並み上昇したリスク選好を好感し17時にかけてドル円の上昇とともに103円30銭へ反発する底堅い値動きとなりました。

16日の日経平均株価

前日比534円53銭高(+1.39%)の38,920円26銭と続伸し、取引終盤の563円65銭高の38,949円38銭まで上昇し、この日の高値圏で取引を終えました。さらに日足・雲の下限(38,387円67銭)を上抜けたほか、5日移動平均線(38,414円12銭 )が25日移動平均線(38,409円88銭)を上回るゴールデンクロスを達成して取引を終えました。前日のNY株式市場で主要3指数がいずれも史上最高値を更新して取引を終えたことを好感し朝方から買いが先行。その後、戻り売りに上げ幅を縮小する場面が見られたものの、米株先物が上げ幅を拡大したことも好感され取引終盤に一段高となる堅調な値動きとなりました。

16日の海外市場(17時00分~6時00分)

概況

米4月輸入物価指数を除く新規失業保険申請件数や4月住宅着工件数などこの日発表された米経済指標は軒並み市場予想を下回ったものの、前日に大きく低下した反動も見られ米10年債利回りが上昇したことからドル円は17時の154円34銭を安値に155円53銭へ反発。また、複数のFRB要人が利下げに慎重な考えを示したことやNYダウが一時40,000㌦を上回ったリスク選好を背景にしたクロス円の上昇にもサポートされ155円台前半を維持する底堅い値動きを続け155円40銭で取引を終えました。一方、ユーロドルは17時の1.0876㌦を高値に23時前に1.0854㌦へ反落。しかし、ユーロ円の上昇にサポートされ1.0875㌦へ切り返し1.0867㌦で取引を終えました。

ドル円

東京市場では米10年債利回りの低下によって円高に振れたものの、本邦10年債利回りの低下が促され、日米金利差は容易に縮小し難いことが明らかになった流れは欧州市場以降も継続。こうした中、17時の154円34銭を安値に21時にかけて前日の終値(154円88銭)を上回る154円96銭へ上昇。その後発表された米新規失業保険申請件数は22.2万件と市場予想(22.0万件)を上回ったものの前週(23.1万件)から改善。また、5月フィラデルフィア連銀製造業景気指数も4.5と市場予想(8.0)を下回り4月(15.5)から悪化。しかし、支払価格指数も18.7と4月(23.0)から低下したものの、今年に入って4月に次ぐ高い数値となったこと、加えて4月輸入物価指数が前月比+0.9%と2022年3月以来の高い上昇率を記録したことからインフレの高止まりを示唆。その後発表された米4月鉱工業生産指数も市場予想を下回ったものの、米10年債利回りが前日に低下した反動から4.36%台へ上昇したことに伴い22時45分には155円53銭へ上伸。一方、日足・基準線(156円02銭)の回復を前に伸び悩む中、リッチモンド連銀総裁が「CPIはまだFRBが目指す目標には達していない」と述べたほか、クリーブランド連銀総裁からも「政策金利を高水準に長い期間維持する必要がある」との考えを示すなど早期利上げに慎重な見解を受けてその後も155円17銭までに留まる底堅い値動きを継続。また、深夜0時に143.05㌦高の40,051.05㌦まで上昇したNYダウが大引け間際に43.32㌦安の39,864.68㌦へ反落したものの、前日の史上最高値更新からの下落も小幅に留まった安心感にもサポートされ155円40銭で取引を終えました。

ユーロドル

FRBの早期利下げ開始観測はそのままECBの早期利下げを促す材料と受け止められ、ユーロドルは一段高になりにくいとの思惑とともに上値の重い値動きを継続。そのため、東京市場から続くドル円を軸にしたドルを買い戻す流れの下、17時の1.0876㌦を高値に米新規失業保険申請件数をはじめ複数の指標が軒並み市場予想を下回ったものの、5月フィラデルフィア連銀製造業の支払い価格や輸入物価指数の上昇を受けたインフレの高止まりが示唆されたことに加え、前日に大幅に低下した反動から米10年債利回りが4.36%台へ上昇。こうした動きを背景に23時前に1.0854㌦へ下落した一方、NYダウが一時40,051.05㌦まで上昇したリスク選好とともにユーロ円が169円90銭へ上昇する堅調な値動きにサポートされ1.0875㌦へ反発。その後も深夜3時過ぎの1.0866㌦を安値に1.0860㌦台を中心にした小幅な値動きを続け1.0867㌦で取引を終えました。

ポンドドル

前日からの流れをうけて東京市場では一時4月10日以来の1.2701㌦へ上昇したものの、日足・雲の上限が上値抵抗線として意識されたほか、英中銀の今後の金融政策判断を巡る短期金融市場の織り込み具合はECBに近いものがあるため、基本的にはユーロドルの動きに影響されジリ安基調を継続。こうした中、16時半の1.2686㌦を高値に23時過ぎにかけて1.2643㌦へ下落。その後、ユーロドルの反発とともに深夜1時前にかけて1.2679㌦へ反発したものの前日の終値(1.2685㌦)からの上値の重さが意識され1.2667㌦へ反落し1.2669㌦で取引を終えました。

豪ドル円

17時半の103円41銭を高値に20時前の103円22銭までの反落に留まる底堅い値動きを続け、ドル円が155円53銭まで上昇したことや深夜0時にNYダウが40,000㌦台へ上昇したことに伴うユーロ円の169円90銭までの上昇にサポートされ前日のNY市場の終値(103円67銭)を上回る103円75銭へ上昇。その後も103円63銭までの反落に留まる底堅い値動きを続ける中、対欧州通貨での豪ドル買いにもサポートされ明け方5時前にはこの日の高値となる103円81銭へ上伸し、103円78銭で取引を終えました。

16日のNY株式市場

NYダウは38.62㌦安(-0.10%)の39,869.38㌦、ナスダックも44.07Pts安(-0.26%)の16,698.32Pts、また、S&Pも11.05㌦安(-0.21%)の5,297.10㌦と3指数ともに前日の史上最高値更新から小幅な反落で取引を終えました。NYダウは前日に上昇した勢いを継続するとともに大手小売ウォルマートが発表した2-4月期決算が市場予想を上回る増収増益となったことも好感され深夜0時に143.05㌦高の40,051.05㌦まで上昇したものの、短期的な過熱感が意識され主力銘柄の一部には持ち高調整の売りも観測されたほか、長期金利が上昇したことから伸び悩み小幅ながら反落して取引を終えました。こうした中、シカゴ日経平均先物(6月限/円建)は前日比145円安の38,560円と16日の日経平均株価(38,920円26銭)と比べ360円安で取引を終えました。






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