デイリーレポート

2020年09月25日(金)

東京マーケット

◆昨日24日、東京市場のドル円は105円29銭を下値に105円47銭までの限られた値幅での取引ながらも堅調地合いを継続しました。昨日の日経平均株価が前日のNY株式市場の大幅安を受けて下げ幅を拡大したほか、上海総合指数などアジアの主要指数は弱含むなど、株安を嫌気した円買いの観測も限られた一方、ドルはリスクオフの買いが継続しドル円の堅調をサポートしました。① ドル円は日足・基準線(105円48銭)が上値抵抗線として意識されたほか、前日高値(105円50銭)を更新するには至らず ② 豪ドル円が三役逆転(「1」遅行スパンが価格帯を下抜け 「2」日足・転換線が基準線を下抜け 「3」日足・雲の下限を下抜け)を完成するなど下押しリスクが高まったほか、既に三役逆転となっているポンド円などクロス円が軟調地合いを続けたこともドル円の上昇を抑制 ③ 一方、仲値に向けた本邦実需筋のドル買い観測のほか、米インフレ期待の低下を背景に実質金利が上昇したこともドルの堅調をサポート。④ ドルは対欧州通貨や対オセアニア通貨でのドル売りポジションの巻き戻しの動きが見られドルの対主要通貨での強弱を示すドルインデックスも切り返す展開。⑤ 前日の海外市場で金価格が4日続落するなど対資源国通貨でのドル堅調地合いが継続したこともドル円の下値支援に。しかし、15時00分を過ぎて欧州市場序盤にかけて欧州株や米株先物の下落を嫌気した円買いが優勢となりドル円は17時00分前に105円21銭まで下落しました。一方、ユーロは前日のNY市場で付けた、7月27日以来の安値となる1.1652㌦と同水準まで下落後の反発も1.1680㌦までに留まるなど上値の重い値動きを継続。その後1.1650㌦のストップロスを巻き込み1.1644㌦まで下落。① 欧州でのウィルス感染が再拡大していることを受けて逃避資金の流入によるドル買い ② 前日のNY株式市場の大幅な下落を受けたアジア株全般が下落する中、上海株や香港ハンセン指数の下落も欧州株先物の下落につながったこともユーロ売りにつながった一因に。また豪ドルは対ドルで7月21日以来の0.7028㌦まで下落したほか、対円でも7月10日以来の74円00銭まで下落するなど、前日に続き、10月の豪中銀政策委員会での緩和観測が聞かれるなど豪の金利先安観が豪ドルの軟調地合いの継続となりました。

海外マーケット

◆昨晩24日の海外市場、20時00分を過ぎてマイナス圏で推移していた独DAX指数が41Pts上昇したほか、仏Cac指数も4Pts高まで反発。こうしたリスク回避の後退を受けドル円は105円53銭まで反発する場面が見られました。一方、ユーロはスイス中銀の政策委員会で政策金利を‐0.75%に据え置いたものの、声明の中でスイスフラン高を牽制したほか、介入してでもスイスフランの上昇に対応するとの内容を受けて対スイスでユーロが上昇したこともあり、ユーロは1.16㌦台後半へ反発。しかし、独9月のIFO企業景況感指数が93.4と市場予想を下回ったことに加え、ECBが貸し出し条件付き長期資金供給オペレーション(TLTRO−III)でレンジ上限付近となる1,745億ユーロを供給。こうしたことが、ユーロにとってバランスシートと流動性の観点からネガティブと捉えられ、ユーロは東京市場での安値(1.1644㌦)を下回る1.1633㌦まで下落しました。また、トルコ中銀政策委員会では予想外に2018年9月以来となる政策金利の引き上げを決定、リラ・円は13円62銭から一時13円96銭まで上昇し、13円81銭で昨晩の取引を終えました。また、NY市場序盤に発表された米新規失業保険申請件数は87.0万件と市場予想(84.0万件)より増加していたことでドル円は105円36銭まで反落。しかし、欧州株の反発も一時的に留まり、再びマイナス圏での推移となったほか、対オセアニア通貨を中心にドル買いが進んだこともあり、ユーロは一時7月24日以来の安値となる1.1627㌦まで下落。スペインやフランスを中心に新たな感染者数の増加による行動規制への警戒感が欧州経済の回復の足かせになるとの懸念がユーロ売りにつながったとの見方も聞かれました。その後ユーロはNYダウやナスダックが反発したことでリスク回避のドル買いが後退したことや金価格の反発など対資源国通貨でのドル売りも観測され、ユーロは1.1687㌦まで反発し、1.1672㌦で昨晩の取引を終えました。一方、ドル円は米8月の新築住宅販売件数が101.1万戸(前月比+4.8%)と、7月からの減少予想に反し2006年9月来14年ぶり高水準となりました。さらにパウエルFRB議長が上院銀行委の証言で「平均2%インフレで、必要とあればFRBに金利を引き下げる余地がある」と発言したこともありドル円は105円52銭まで反発したものの、欧州市場での105円53銭を更新出来なかったこともあり、改めて105円台半ばからの上値の重さを確認する結果となりました。その後、ドル円はNY市場終盤にかけて105円40銭を挟んだ小動きに終始し105円41銭で昨晩の取引を終了しました。また、豪ドル円は7月1日以来の73円97銭まで下落したものの、金価格の上昇などを受け74円52銭まで反発し74円23銭で昨晩の取引を終えました。

◆昨晩24日のNY株式市場、NYダウは52.31㌦高(+0.19%)の26,815.44㌦と小幅に反発して取引を終えたほか、ナスダックも39.28Pts高(+0.36%)の10,672.27Ptsと反発して取引を終えました。また、S&Pも9.67㌦高(+0.29%)と反発しました。トランプ大統領が大統領選に敗退した場合に、法廷闘争に持ち込み速やかな政権移行に抵抗する可能性を警告したことに加え、米新規失業保険申請件数が前週から増加したことなどが嫌気され、NYダウは47㌦安で寄り付き、その後、226㌦安まで下げ幅を拡大する場面も見られました。しかし、共和党のマコネル上院院内総務が11月3日の選挙における勝者が来年1月20日大統領に宣誓就任し、「政権は整然と移行される」とツィートすると警戒感が後退。さらに、米8月の新築住宅販売件数が14年ぶりの高水準になったことなどが好感され、上昇に転じ一時は331㌦高の27,094㌦まで反発する場面もみられました。また、ペロシ下院議長が小規模の財政策に取り組む方針を示すと追加財政策への期待が再燃したほか、主要ハイテクに買い戻しも広がり、底堅い値動きとなったものの、取引終盤にかけて再度マイナス圏に反落するなど上値の重い値動きとなりました。また、シカゴ日経平均先物は前日比55円安の23,025円と冴えない値動きとなり、24日の日経平均終値(23,087円82銭)と比べ62円安で取引を終えています。






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