デイリーレポート

2019年07月22日(月)

東京マーケット

東京市場のドル/円

先週末19日の東京市場のドル円は、前日にNY連銀ウィリアムズ総裁が「景気悪化に直面した場合、迅速に行動、利下げした場合には、金利をより長い期間、より低い水準で維持すべきである」と発言。市場は0.5%の利下げの可能性と受け止め、ドル円は107円21銭まで下落。しかしこの発言に対しNY連銀報道官から「大幅な利下げを行う可能性を意図するものではない」と火消ししたことでドル円は107円60銭台へ反発し、欧州市場序盤には107円71銭まで上昇しました。また、日経平均株価も前日の大幅下落をほぼ解消する水準まで上昇したほか、上海株やNYダウ先物の上昇もドル円の下値支援につながりました。一方で前日に米ムニューシン財務長官やライトハイザー米通商代表部代表が米中通商交渉を巡り、中国側と電話会談、今週初めにムニューシン財務長官は生産的な動きがあれば訪中の用意もあると述べていたものの、電話会談について新たな報道もないことから進展がなかった可能性も強く、こうした思惑もドル円の上値抑制の一因との見方も聞かれました。

東京市場のユーロ/円

先週末19日、東京市場のユーロは、前日のNY市場終盤のNY連銀ウィリアムズ総裁の発言を受けたドル売りを背景に1.1280㌦まで上昇したものの、NY連銀報道官による否定的コメントを契機にドル買い戻しの動きが優勢となりユーロは上値の重い値動きとなりました。さらに欧州市場序盤に1.1236㌦へ反落するなど今週25日のECB理事会でのフォワードガイダンス変更への思惑やイタリア連立政権の亀裂の表面化への懸念を背景にした独長期金利の低下もユーロ上昇の足かせになりました。こうした中、ユーロ円はドル円の107円71銭までの反発に伴い121円28銭まで上昇したものの、欧州市場序盤にユーロが対ドルで1.1236㌦へ反落したことが重石となり120円96銭まで下落しました。

NYマーケット

NY市場のドル/円

先週末19日、海外市場のドル円は、欧州市場中盤に107円58銭を下値にNY市場ではセントルイス連銀ブラード総裁らFRB高官から来週のFOMCでの0.25%の利下げを示唆する発言が聞かれたことで、あらためて0.5%利下げの可能性が後退。米10年債利回りの上昇を伴いドル円も一時107円97銭まで上昇。しかし、108円台の回復には至らず、上値の重さが意識される中、イラン革命防衛隊による英籍タンカー拿捕(英国によるイラン籍タンカーを英領ジブラルタル沖で拿捕した報復?)の報道による地政学リスクの高まりのほか、前日の米ムニューシン財務長官やライトハイザー米通商代表部代表による米中通商交渉を巡り中国側との電話会談に新たな進展が確認されなかったことで米中通商交渉の長期化懸念が再燃したこともドル円の上値を抑制。ドル円は107円72銭で先週末の取引を終了しました。

NY市場のユーロ/円

先週末19日、海外市場のユーロはNY市場中盤から終盤にかけて一時1.1204㌦まで下落するなど軟調な値動きとなりました。今週25日のECB理事会でのフォワードガイダンス変更の思惑や独誌がECBの国債買い入れ再開の可能性を報じたことに加え、イタリア連立政権の亀裂の表面化への懸念を背景にした独長期金利の低下も足かせになり、ユーロは1.1220㌦で先週末のNY市場の取引を終えました。また、ユーロ円は欧州市場序盤の121円28銭を高値にNY市場でのユーロの1.1204㌦への下落に伴い120円81銭へ下落し120円87銭で取引を終了しました。さらにポンドは次期首相が確実視されているジョンソン前外相の「合意なき離脱」方針への懸念が嫌気され下落基調を続け、ドル円が107円97銭まで上昇するなどドル買い優勢の場面に一時1.2475㌦へ下落し1.2503㌦で取引を終了しました。

NY株式市場

先週末19日のNY株式市場は、主要三指数は揃って下落。ボーイングの運航停止に伴う損失額規模がある程度明確になったことで同社株の上昇に伴い、NYダウは一時120㌦高まで上昇したものの、複数のFRB高官による0.25%利下げ示唆により0.50%の利下げ観測が後退したほか、イランによる英タンカーの拿捕など地政学リスクが意識され一時77㌦安まで反落し68㌦安の27,154㌦で取引を終えました。また、ナスダックは60Pts安の8,146Ptsで取引を終えました。NYダウは先週一週間で0.66%安、ナスダックは1.18%安と調整売りに押された格好となりました。また、シカゴ日経平均先物は21,265円で先週末の取引を終え、19日の日経平均終値(21,466円)と比べ201円安で取引を終えました。週末参院選の結果を受けた週明けの日経平均株価の動向が注目されます。







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