デイリーレポート

2021年10月25日(月)

22日の東京市場

ドル円

中国恒大集団がドル債の利払い実施との報道に支援され、日経平均株価が一時280円92銭高の28,989円50銭まで反発するなどリスク選好を背景に朝方の113円82銭から114円20銭まで反発。しかし、日経平均株価が上げ幅を縮小したほか、中国恒大集団の報道を受けた円売りに一服感が見られ、クロス円が反落したことに伴い113円91銭まで反落。しかし、9月22日以降から継続する日足・転換線(113円85銭)を下値支持線とする底堅い値動きを確認したことから114円08銭まで再度反発したものの、本邦実需筋をはじめ投機筋らの戻り売り観測に押され113円85銭まで反落しました。

ユーロドル

前日の東京市場で1.1667㌦まで上昇したものの、NY市場では1.1619㌦まで反落するなど上値の重い値動きを引き継ぎ、1.1621㌦から1.1632㌦までの小幅な値動きに終始。その後、欧州市場序盤以降、株式、原油、金属相場が軒並み反発したほか、中国恒大集団が23日を期限とするドル債の利払いを実施したことを受けたリスク選好のユーロ買いに支援され1.1646㌦へ反発するなど1.16㌦台前半での底堅さを確認する値動きとなりました。

豪ドル円

前日の海外市場では、中国恒大の債務問題への懸念や資源価格の下落が豪ドルの下げにつながり、84円89銭まで下落したものの85円台を回復して取引を終了した流れを引き継ぎ、朝方には84円90銭まで下落。早朝に、豪中銀ロウ総裁が早朝にチリ大学主催の講演で、「物価上昇が持続するか否かは労働市場に波及するか否かに左右される」との慎重な見解を示したことも上値を抑制した一因となりました。その後、中国恒大集団の利払いの報道を好感し、一時85円50銭に反発したものの、豪中銀が、利回り0.10%の誘導目標を設定する24年4月債について、10億豪㌦規模の買い入れオペを実施し、利回り抑制の姿勢を示したことなどを受け85円15銭へ反落。その後、欧州市場序盤にかけて原油価格をはじめ商品市況のほか、欧州株が軒並み上昇するなどリスク選好とともに、ユーロの対ドル、対円での上昇にサポートされ再度85円54銭まで反発する底堅い値動きとなりました。

22日の日経平均株価

前日のNY株式市場でダウは小幅安となった一方、S&Pが史上最高値を更新するなど高安まちまちで取引を終えたものの、日経平均先物が朝方に軟化した流れを受け、前場の早い段階で162円01銭安の28,546円57銭まで下落。その後、中国恒大集団がドル債の利払い実施との報道に支援され、指数先物の買いを受けて一時280円92銭高の28,989円50銭まで反発。しかし、25日以降に本格化する4-9月期決算の発表を控え、29,000円台回復を前に利益確定売りに押され96円27銭高の28,804円85銭と反発して取引を終えた一方、週間ベースでは263円78銭安と前週(1,019円69銭高)から反落しました。

22日の海外市場

ドル円

欧州市場序盤の114円08銭を高値に米10年債利回りが1.69%台から1.67%台へ低下したほか、ユーロ円やポンド円の下落とともに113円74銭まで反落。その後、NY市場序盤にかけて113円91銭まで反発したものの、114円台前半からの上値の重さが意識されNY市場中盤にかけて113円57銭まで下落。中国恒大集団がドル債の利払いを実施したものの、年内のドル債の利払いや来年以降の社債の利払いなど先行きへの懸念が想起されたほか、直近1ヶ月で5円50銭超の急速な円安が進んだことに対するポジション調整も意識されたことも上値抑制の一因となりました。米10月製造業PMIが予想を下回った一方、サービス業は予想を上回るなど強弱が交錯したことから反応は限られたものの、パウエルFRB議長が「供給サイドの混乱は悪化しており、高インフレが想定以上に長期化する可能性が強い」と発言したことを受け米2年債利回りが昨年3月以来の0.488%まで上昇したことから一時113円87銭まで反発。しかし、市場の期待インフレを示すブレーク・イーブン・インフレ率(国債と同年限のインフレ連動債の利回りの差から計算)は、約16年半ぶりの高水準を記録。インフレが一段と深刻になれば急激な金融引き締めを招きかねず、米経済の成長を脅かすとの懸念を背景にドル売りが優勢となりました。こうした中、日足・転換線(113円85銭)が上値抵抗線として意識され、米10年債利回りが1.67%台から1.63%台へ低下後、NY市場終盤にかけて1.64%台での推移を続け、週末のポジション調整に伴うドル売りを背景に113円42銭まで下落。その後、NYダウが史上最高値を更新するなどリスク選好のドル売りも観測されたことから113円40銭台での小動きを続け113円48銭で取引を終了。週足は7週間ぶりの陰線引けとなりました。

ユーロドル 

欧州市場序盤の1.1646㌦を高値にNY市場序盤にかけて1.1625㌦へ反落するなど欧州市場序盤以降の上昇を吐き出す結果となりました。ドイツやユーロ圏10月製造業PMIは予想を上回った一方、サービス業PMIは予想を下回るなど強弱が交錯する結果となったことから指標に対する反応は限定的となりました。その後、NY市場中盤にかけて対ポンドで15日以来の0.8648ポンドまで上昇したほか、ドル円が113円57銭まで下落したことから1.1655㌦まで反発したものの、日足・基準線(1.1655㌦)が上値抵抗線として意識され、1.1622㌦へ反落。一方、NY株式市場ではNYダウが史上最高値を更新して取引を終えるなどリスク選好を背景にしたドル売りも観測されたことからNY市場終盤にかけて1.1643㌦へ反発し1.1642㌦で取引を終えました。

ポンドドル

ポンドは英9月小売売上高の連続減少記録が、過去最長の5ヶ月間に伸びたことを受け1.3771㌦までの売りを消化し、18時過ぎには英10月総合PMIが56.8と、9月(54.9)から上昇し、3カ月ぶりの高水準となるなど、民間部門の経済活動が加速していることが示されたことを好感し1.3814㌦まで反発。しかし、20日に2016年6月以来の高値となる158円22銭まで上昇したポンド円が短期の上昇行き過ぎに対するポジション調整からNY市場中盤にかけて155円93銭まで下落したほか、対ユーロでの下落とともに対ドルでも1.3736㌦へ下落。EUがアイルランドの国境問題に対する英国との溝が一段と深まれば、ブレグジット合意の破棄を検討との観測報道もポンド売りにつながった一因となりました。その後、NY市場終盤にかけてNYダウや原油価格の上昇などリスク選好の動きに伴い1.3761㌦まで反発したものの日足・雲の下限(1.3777㌦)を下回る1.3757㌦で取引を終えました。

豪ドル円

欧州市場序盤の85円54銭からNY市場中盤にかけて対ドルでの0.7454㌦までの下落とともに85円00銭へ下落するなどユーロ同様に欧州市場序盤以降の上昇分を吐き出す結果となりました。豪ドル円は18日からの1週間で2円近く上昇するなど短期的な急ピッチな上昇に対する警戒感のほか、週末のポジション調整の動きも観測されNY市場終盤にかけて84円60銭まで下落。一方、日足・転換線(84円63銭)が下値支持線として意識され下げ止まり84円72銭で取引を終えました。

22日のNY株式市場

NYダウは73.94㌦高(+0.20%)の35,677.02㌦と反発して取引を終えた一方、ナスダックは125.50Pts安(-0.82%)の15,090.20Ptsと反落して取引を終了。また、S&Pは4.88㌦安(-0.11%)の4,544.90㌦と8日ぶりに反落して取引を終えました。NYダウは20日につけた35,669.69㌦を上回る35,765.02㌦まで上昇し、取引時間中の最高値を更新したほか、終値でも8月16日以来の史上最高値で取引を終えました。週間ベースでNYダウは382.26㌦高、ナスダックは192.86Pts高、S&Pも73.53㌦高と3指数揃って3週連続で上昇するなど堅調な値動きを継続しました。中国恒大集団が23日に利払いの猶予期限が切れる米ドル債の利息を21日に送金したと報じられ、金融市場の混乱を招くとの懸念が後退したほか、増収増益となった好決算となったクレジットカード大手のアメックス株は5%高と、1銘柄でNYダウを60㌦あまりの上昇に寄与したほか、金融株の上昇に伴いNYダウは取引序盤に一時161.94㌦高の35,765.02㌦まで上昇する場面が見られた一方、パウエルFRB議長が「供給制約が悪化している」とインフレリスクを指摘した場面では69.13㌦安の35,533.95㌦まで反落。しかし、反落も一時的に留まりNY市場中盤から終盤にかけて堅調な値動きを継続。また、ナスダックはインテル株が12%安、フェイスブックやツイッターがそれぞれ5%安となったことが影響し反落して取引をおえました。また、シカゴ日経平均先物は前日比105円高の28,730円で取引を終え、22日の日経平均終値(28,804円85銭)と比べ74円安となりました。






提供:SBIリクイディティ・マーケット株式会社
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