テクニカル教室

第14回「トレード戦略編 その1」

掲載日:2019年12月13日

『勝ちを最大限に、負けを最小限にする』これは、リアルマネーのトレードコンテストの「ロビンスカップ」において、1万ドルの元金を1年間で約114万ドルにして優勝し、伝説となったトレーダーであるラリー・ウィリアムズ氏の言葉です。『勝ちを最大限に、負けを最小限にする』とは⇒「相場予測が的中した時にどれだけ資金を増大させ、相場予測がはずれた時にどれだけ資金の減少を抑えるか」と解釈できます。ここでは、『勝ちを最大限』にするための実践的な売買手法をいくつかご紹介します。

ピラミッティング

ピラミッティングとは、トレンド形成時において、相場の上昇(下降)につれてポジションを積み上げ、利益率を高めるトレード手法です。下の図は、AからBまでの価格上昇時におけるポジションの積み上げ方です。トレンド相場の時の売買戦略としては、ピラミッティングは有効と考えられています。

ピラミッティング① スケールダウン

スケールダウンは、相場の上昇とともに、投資金のスケールを下げながらポジションを積み上げていく方法です。➀の時点を100.00円、➁を101.00円、③を102.00円、➃を103.00円、➄を104.00円と仮定し、パターン1(ピラミッド型)とパターン2(逆ピラミッド型)を比較してみます。➀~➃の時点でそれぞれ買いポジションを積み上げたとします。パターン1のポジションの平均レートは100.85円、パターン2のポジションの平均レートは102.15円となり、➄の時点の104.00円ですべてのポジションを手仕舞いした場合、パターン1の差損益は+63万円であるのに対して、パターン2は+37万円となります。一方、➄で手仕舞いをする前に相場が下落に転じ、高値から半値押しとなる③の地点である102.00円まで下げた場合、パターン1では差損益が+23万円ですが、パターン2では差損益は-3万円となります。

相場は上昇(下降)すればするほど反落(反発)リスクも高くなります。また、どこまで上昇(下降)するのかわからないことから、常にリスクに備える必要があります。そのため、上昇(下降)とともに積み上げるポジションはピラミッド型のような「スケールダウン(徐々に取引単位を減らしていく)」であることがピラミッティングの基本となります。

ピラミッティング➁ リフレクティング

リフレクティングとは、ポジションを手仕舞いしながら、買い上がる手法のことをいいます。スケールダウンに比べて利益効率は落ちますが、より安全性を重視する場面などで使う手法です。 ➀を100.00円、②を101.00円、③を102.00円、➃を103.00円、➄を104.00円とし、➀の時点で最初のポジションを作り、②、③、➃でそれぞれポジションを取り、同時に手前のポジションを手仕舞いしながら買い上がります。そして、➄到達後に手仕舞いした場合のトータルの差損益金は+20万円となり、スケールダウンに比べて利益効率は落ちます。

ピラミッティング③ イコール

イコールとは、均等にポジションを積み上げる方法です。同じように、➀を100.00円、②を101.00円、③を102.00円、➃を103.00円、➄を104.00円とした場合、➄到達後に➃までに積み上げたすべてのポジションを手仕舞いした場合の差損益金は+50万円となり、スケールダウンと比較すると利益効率は落ちます。一方、リフレクティング売買を採用した場合の差損益金は+20万円となり、利益効率はスケールダウンのリフレクティングと同じになります。

【提供:SBIリクイディティ・マーケット株式会社】

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【筆者紹介】

竹内 友浩
SBIリクイディティ・マーケット 金融市場調査部 副部長
国際テクニカルアナリスト連盟(IFTA) 認定テクニカルアナリスト
日本テクニカルアナリスト協会 検定会員

証券会社などでコモディティー、証券業務に従事、為替部門ではカスタマーディーラーとして勤務。現在、SBIリクイディティ・マーケット 金融市場調査部に所属、日々ディーリングルーム内で為替動向をウォッチ。SBI証券、SBIFXトレード、住信SBIネット銀行、Yahooファイナンス、雑誌などに寄稿

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