マーケット情報

本日の注目通貨トピックス

2020年04月01日 (水)

◇トルコ円の16円割れに要注意

【TRYJPY】

トルコでは明日16時00分(日本時間)に3月の消費者物価指数が発表されます。エルドアン大統領が低金利による貸出増によって経済成長を高める方針を進めるなどトルコ中銀への介入により、今年に入って以降も引き続き緩和政策が継続しています。インフレ率は、昨年 10 月に前年比+8.55%で底打ちした後、前年同月のインフレ率が前年比25.0%に達していたことによる効果によるもので、その後は上昇を続け2月には+12.37%と悪化。期待インフレ率(年末及び 1~2 年先)は、昨年 5 月から 9 カ月連続で鈍化が続いたものの、2 月に上昇に転じたことから 2 月以降もインフレ率の悪化が予想されます。しかし、トルコ中銀は3 月 に2月から1.0%引き下げ、インフレ率よりも低い 9.75%としたことで実質金利のマイナス幅が一段と拡大しました。しかし、トルコ中銀は 2020 年末のインフレ率を前年比 8.2%と予想しており今後も小幅な利下げを継続すると見られます。しかし、インフレ圧力が 高まる中で貸出拡大に向けて利下げを続けることは、トルコリラの下落圧力を高め、輸入イン フレによる貿易赤字の拡大につながるなど、インフレの加速につながる可能性があり警戒されます。さらに昨日の時点でトルコ国内のウィルス感染者数は13,500名に達し、世界で10番目の規模に増加。今後 も感染拡大が続く事態が警戒されるほか、経済的に関係の強いドイツ経済の先行き不透明感もあるだけに、トルコリラは対円で16円割れを視野に入れながら一段の下落に注意が必要です。

2020年03月31日 (火)

◇週足・転換線(67円15銭)を回復できるか注目

【AUDJPY】
昨日の豪ドル円は豪政府によるウィルス感染拡大防止への強化策が嫌気されたほか、ドル円が107円12銭まで下落したことに伴い65円74銭へ下落したものの、先週末27日の安値(65円48銭)を更新するには至らずドル円の反発に伴い下げ止まりました。さらに午後には豪政府が1300億豪ドル規模の雇用維持策(=従業員1人につき2週間毎に1500豪ドル(=10万円弱)が雇用主に支払われる)を好感し、対ドルでの上昇とともに66円64銭まで上昇しました。
さらに先ほど午前10時00分に発表された中国・3月の製造業PMIが過去最低となった2月の35.7から52.00へ急回復したほか、サービス業PMIも前月の29.6から52.3へ改善したことも好感され豪ドル円は67円08銭まで上昇しています。(午前10時10分現在)

ドル円が月末・四半期末の仲値に向けて一時108円69銭まで上昇し200日移動平均線(108円33銭)を上抜けてきたほか、予想を上回った中国製造業、サービス業PMIを受けて日経平均株価が上げ幅を拡大したほか、今晩の欧米株の上昇期待につながっています。
さらにユーロ円をはじめクロス円の上昇に寄与したことも豪ドル円の支援要因となりました。
豪ドル円は日足・基準線(66円67銭)を上抜けたものの、週足・転換線(67円15銭)が上値抵抗線とて意識され、伸び悩んでおり、この水準を上抜けることが出来るか目先のポイントとなりそうです。

2020年03月30日 (月)

◇ユーロの上昇は3月9日の高値を目指す?・・

【EURUSD】
ドイツのメルケル首相が先週「必要なことは何でもやる」と発言。従来財政出動に対し、メルケル政権の金看板としてきた借金ゼロ政策にこだわらない姿勢を打ち出しました。ウィルス感染による景気への影響が懸念されるドイツでも憲法(基本法)によって新規国債の大量発行が禁じられる中、メルケル首相は特例法によって1,560億ユーロ規模の国債を発行、経営難への懸念が高まる中で本格的な企業の資金繰りの支援策を表明。こうしたドイツをはじめとして、ECBが本格的に政策の総動員に乗り出したことでユーロは大きく反発に転じた一週間となりました。25日にはECBが無制限の債券買入れ(OMT)の発動に言及したほか、26日からは7,500億ユーロのPEPP(パンデミック緊急債券買入れプログラム)のオペレーションを始動。こうした中でパウエルFRB議長が更なる追加緩和措置に言及したことで、ドル資金調達に対する需給バランスが改善。対ユーロでのドル買いの流れが一変、ユーロ買いに転じた一週間となりました。ユーロは先週末27日には3月17日以来となる1.1148㌦まで上昇、週足・転換線(1.1064㌦)や200日移動平均線(1.1081㌦)を回復。今週も引き続き週足・雲の下限(1.1100㌦)を下値支持線として堅調地合いを維持することができるか、ウィルス感染による景気の下振れの深刻化や各国の債務拡大が懸念される中、ECBの政策により債券市場の安定化を図ることが出来るか注目されます。

【南アランド円】
先週末、大手格付け機関Moody’sが南アの格付けをジャンク級に格下げしたほか、見通しを“ネガティブ”としました。格下げは予想されていた一方、見通しの“ネガティブ”継続を受けて、週明けのランド円は3月9日の安値を下回る5.867円まで下落しました。 先週、ラマポーザ大統領は27日から21日間に及ぶ外出禁止令を発動、こうした措置が景気減速を一段と加速させる可能性があり、ランド円の更なる下落には注意が必要です。

2020年03月26日 (木)

◇ECBの債券買入れプログラム(OMT)の導入の実現が焦点

【EURUSD】

ECBが無制限の債券買い入れプログラム(OMT)を否定しないとの関係者の話が報じられたことでユーロは前日までの1.08㌦前半を上値としたコアレンジを上放れ、NY市場終盤にかけて1.0894㌦まで上昇。今朝もこうした流れを継ぐ格好で1.0935㌦まで上昇、日足・雲の下限(1.0922㌦)を回復する場面が見られるなど堅調な値動きとなっています。一方、3月12日以来、上値抵抗線として意識される日足・転換線(1.0936㌦)を上抜け、この水準を下値支持線として一段と上昇することが出来るか、今後の焦点となるかもしれません。
これまで、ドルの上昇を牽引してきたドル資金調達に対する旺盛な需要に供給が追い付かないとされていたものの、今週に入って以降、各国中銀がドル資金供給を行っており、需給バランスが緩和。こうした中でECBが先日の総額7,500億ユーロの危機対応プログラムを決定し、昨晩このプログラムをドイツ議会が承認したのに続き、OMTに前向きな考えが示されたことで、ECBによる政策総動員の姿勢が市場に好感を持って受け入れられていることがユーロの上昇につながったことは間違いがありません。実際、これまで数週間下落基調を続けていたユーロ圏の5yr-5Yr期待インフレ率が23日に付けた過去最低となった0.72%から昨晩は0.82%へ大きく上昇するなど変化が見られたことは事実であり、ECBがOMTを導入すればユーロ加盟国全ての国債を無制限に買入れることが可能となるだけに、財政ファイナンスを度外視して実際に導入するか注目されると同時に、ドイツ連銀がこうした措置を前向きに受け入れるか焦点となりそうです。ウィルス感染拡大阻止に向け、FRBが債券買入額を従来の7,000億㌦から無制限に拡大する意向を明らかにした動きに追随する動きであり、明らかにドル調達への需給バランスの改善につながるだけに、ユーロは一段高となるか注目されます。一方でドル円は24日の111円71銭を高値に再度110円割れへ反落するか、200週移動平均線(109円68銭)や週足・雲の上限(109円32銭)を下値支持線として底堅い値動きを継続できるか注目されます。

2020年03月25日 (水)

◇明日発表の米新規失業保険申請件数に対する反応に注目

【USDJPY】

主要各国中銀による金融緩和策や流動性供給策に加え、協調してドル資金供給を開始したことで、ドルの需給ひっ迫感が緩和。しかしながらドルの3ヵ月物Liborは1.232%と前日(1.215%)から上昇が続いておりスワップ市場でのドルプレミアムの拡大も継続しており、昨晩のNY市場でドル円は2月21日以来の高値となる111円71銭まで上昇しました。
2月20日に112円23銭を付けて以降、ウィルス感染が欧米へ飛び火する中、3月9日には101円18銭まで急落した経緯もあるだけに、112円台を手前に、本邦実需筋からのドル売り観測も見られ、伸び悩んでいます。さらに昨日、トランプ大統領がドル高は貿易を困難にする面もあるとの認識を示すなどドル高に対する牽制とも取れる発言があったこともドル円の上昇にブレーキを掛ける一因となっているかもしれません。しかし、昨日の東京市場では110円08銭で下げ止まるなど110円台を固める動きとなりました。また、今朝も昨晩の高値から反落したものの110円85銭で下げ止まっており堅調地合いを維持できるか注目されます。また、GPIF(年金積立管理運用独立行政法人)が資産構成を見直す中で超低金利の国債投資による収益低迷を改善するため、外国債券の比率を従来の15%から25%へ引き上げる方針を明らかにするなど、需給面での円安材料も新たに見られることもドル円の下支えにつながるか注目されます。昨晩発表された米3月の製造業PMIは予想を上回った一方、サービス業PMIや総合PMIは統計開始以来の最低まで低下。しかし、FRBの金融政策やトランプ政権の景気対策への期待がドル売りを抑制する要因となり、指標悪化への反応は限定的となりました。こうした中、明晩発表される米新規失業保険申請件数は前週の28.1万件から100万件、あるいは150万件~200万件に達するとの予想もあり、雇用の悪化が個人消費の減速につながりかねないとの懸念を背景にドル売りに反応するのか、あるいは昨晩のPMIと同様に金融政策や景気対策への期待からドル売りも一時的な反応に留まるのか、株式市場で見られたリスク選好の流れを止める要因には至らず、ドル堅調地合いを継続することができるか注目されます。

2020年03月24日 (火)

◇豪ドル円は日足転換線を下値支持線に一段高となるか

【AUDJPY】

豪でのウィルス感染者数が1,000人を上回り、昨日の午後からレストランやカジノを閉鎖する措置を発表する中、昨晩、豪議会が840億豪㌦(約5兆4400億円)規模の刺激策を可決したほか、今朝発表された豪3月製造業PMIが前月(49.8)から50.1と改善。また22日には中国人民銀行の陳副総裁が4-6月期の中国経済は堅調な改善をみせるとの楽観的な見通しを発表していることもあり、豪ドルは先週19日に対ドル、対円で安値を付けて以降、反発に転じ、豪ドル円は2月21日以降、上値抵抗線として意識されていた日足・転換線(63円90銭)を上抜け65円50銭まで上昇(午前10時00分現在)。
今後、豪経済の成長率がどの程度 減速し、失業率がどこまで上昇するか、これまでの金融政策や景気対策で減速を食い止めることが出来るか不透明な状況が続いています。一時的な人やモノの移動制限などをいつまで続け、その経済損失がどこまで及ぶのか読みにくいだけに、中国の指標が2月の数値をボトムに回復に向かうのかを見極めるまでは上値追いに慎重な見方もあり、目先3月3日の71円49銭と3月19日の59円84銭の半値戻しにあたる65円67銭を回復することが出来るか注目されます。

【USDJPY】

昨晩の海外市場で一時2月24日以来の高値となる111円59銭まで上昇。
ウィルス感染拡大の収束時期、経済損失規模が不透明な状況が続いておりドル資金へのキャッシュ化を急ぐ動きも続いており、堅調な値動きを継続。
ドル円は200週移動平均線(109円68銭)や週足・雲の上限(109円32銭)を下値支持線として上昇基調を続けることが出来るか注目されます。2月20に112円23銭まで上昇した際も、200週移動平均線や週足・雲の上限を下値支持線として上昇しましたが、こうした水準を2週続けて維持することが出来ずに反落した経緯もあることから、今週末を200週移動平均線や週足・雲の上限を上回ったまま取引を終えることが出来るか注目されます。

2020年03月23日 (月)

◇明日のドイツやユーロ圏のPMIに注目?

【EURUSD】

昨日22日時点でイタリアでのウィルス感染による死者数が中国を上回る5,476人へ増加。イタリア政府は1月に中国でウィルス感染の拡大が報じられた際、世界に先駆け、香港や台湾などを含めた中国便の全面禁止措置を講じ、中国政府の掲げる「一帯一路」構想にG7で初めて支持を表明するなど中国との密接な関係を否定し、ウィルス感染とは無縁であるとアピールしていたにもかかわらず、このような事態に陥ってしまいました。また、スペインでも感染による死亡者数が1,720人へ急増。そのほか、ドイツやオーストリアなどでの事実上の国境閉鎖やフランスなどでの外出禁止令など欧州経済にとって大きな痛手になることは間違いありません。今回のウィルス感染拡大が2011年から2012年にかけての欧州債務危機を想起させる事態となっており、イタリアやスペインなどに対するソブリンリスク(格下げの可能性など)がドル資金調達プレミアムの拡大につながっていると思われます。さらに深刻なのはEU域内での移動制限によって共同体としての機能が維持できないとの懸念も聞かれるなどユーロ圏の成長率が大幅なマイナスに落ち込むと危惧する見方もあり、ユーロは先週末20日に1.0638㌦まで下落し、2017年4月以来の安値まで下落したのに続き、本日の東京市場でも1.0635㌦まで一段と下落、2017年4月の1.0570㌦を更新する可能性もあるかもしれません。
こうした中、明日発表されるドイツやユーロ圏3月の製造業PMIが大幅な低下に見舞われると見られており、景気減速に対し欧州委員会は、EU基金を活用し医療や中小企業支援に総額370億ユーロを投じていますが、影響は想定を超える速さで広がっており、有効性を疑問視する見方もあることから、ユーロの一段の下振れには注意が必要です。

2020年03月19日 (木)

◇ドル円は9日の101円18銭で底打ちを確認か?

【USDJPY】

ドル円は2016年6月の英国のEU離脱を問う国民投票の際に付けた99円02銭と2016年10月の米大統領選でトランプ大統領誕生を機に政策期待を背景に118円66銭まで上昇した高値・安値、さらに直近の高値(112円23銭)から101円18銭までの下落のフィボナッチを見ると以下のようになります。

今朝のドル円は107円88銭を下値に一時109円50銭まで上昇し、日足・雲の上限(109円49銭)を回復する場面も見られるなど堅調な値動きを続けています。このまま、2016年の高値・安値の半値水準にあたる108円84銭を下値にする堅調な値動きを続けることが出来るか、あるいは直近の高値・安値の61.8%戻しにあたる108円01銭を下値に堅調な値動きを続けることが出来れば、2016年6月の99円02銭に続く、先週9日に付けた101円18銭を二番底として下値を固めたことが確認されることとなります。また、日足・雲の上限にあたる109円26銭や週足・雲の上限(109円49銭)、さらには200週移動平均線(109円66銭)が上値のメドとして注目されることになります。今晩発表される米3月フィラデルフィア連銀製造業指数は3月ISM製造業景況指数の先行指標の一つとして注目されるものの、指標よりもむしろ、ウィルス感染拡大による景気減速懸念を背景にしたドル資金調達に対する旺盛な需要が続くものと思われる中、ドル円は108円84銭や108円01銭を下値支持のポイントとして堅調地合いを継続するか、注目です。

(出所:SBILM)

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