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本日の注目通貨トピックス




◆AUD/JPY ~先週後半の調整売りは一時的となり再度上昇に転じるか~

・昨年3月の安値(59円84銭)と昨年10月の安値(73円14銭)を結んだライン①。さらに、昨年6月の高値(76円79銭)と昨年8月の高値(78円46銭)を結んだライン②を上抜け、このライン②が下値支持線として機能。ライン①に加えて 週足・転換線(81円90銭)も下値支持線として底堅い値動きを確認。

・2014年11月の高値(102円84銭)と2017年9月の高値(90円30銭)を結んだ長期上値抵抗線を上抜けた昨年11月23日の週以降、上昇基調を継続しており、先週後半の下落は一時的な調整として消化された可能性。

▼今週の注目ポイント

① 先週末26日に豪中銀が利回りの上昇を抑制するため、国債買入オペを行ったこともあり、明日2日の豪中銀政策委員会で利回り上昇や豪ドル高に牽制する声明の内容となるか注目。豪金利の上昇は景気回復期待の裏付けとなれば豪ドルの上昇につながるかもしれません。

② 3日に発表される豪10‐12月期GDPのほか、4日に発表される豪1月貿易収支などの指標を受けて、感染抑制に成功している豪経済の回復期待が一段と高まることになるか注目。昨日2月28日に発表された中国2月製造業PMIは1月(51.3)から50.6 へ 低下したものの、豪ドルへの反応も限定的となっており、日足・基準線(現状82円08銭が今週後半に82円25銭へ上昇)を上回り、この水準を下値支持線として上昇出来るか注目。



◆ZAR/JPY ~先週後半の調整は一時的?再度上昇基調に転じるか注目~

▼先週から昨日までの概要

先週のランド円は2月24日にムボウェニ財務相の予算演説の中で、財政赤字の一因である公務員の昇給を3年間凍結する方針を維持するなど、政府が積極的に歳出抑制に努める姿勢を示したことが好感され、昨年2月以来の高値となる7.34円まで上昇。しかし、① 先週23日に発表された昨年10‐12月期失業率は32.5%と7‐9月期の30.8%から悪化するなど南ア経済の先行きに対する懸念のほか、② 西アフリカ、ギニアで発生したエボラ出血熱がアフリカ中部のコンゴにも拡大、こうした感染が南アにも波及する懸念 さらに、③ 米長期金利の上昇がNY株式市場の大幅安につながった先週末の動きを受け、リスク回避を背景にした新興国通貨の売りに波及。こうした中でもランド円は先週末2月26日に2月5日以来の安値となる7.01円まで下落。しかし、心理的節目とされる7.00円割れを回避するなど週足・転換線(6.99円)が下値支持線として意識され7.05円で先週末の取引を終えました。

一方、2月27日には米食品医薬品局(FDA)がジョンソン・エンド・ジョンソンが開発した1回接種タイプのワクチンの緊急使用を承認。さらに同日に米議会下院で1.9兆ドル規模の追加景気対策を可決。こうした要因を背景にワクチン接種率の拡大による早期の経済活動正常化期待や、米景気対策を巡り議会上院でも下院で可決した景気対策について、最低賃金引き上げなど一部を削除し、3月中旬までに可決する見通しが聞かれたことで日経平均株価や上海株が上昇。さらに欧州株もこうした流れに続き、南アフリカ全株指数は67,536.96(前日比+1,398.91pt +2.12%)へ大幅に反発。加えてプラチナ市況の上昇も好感されランドの対ドル、対円での上昇につながりました。

▼調整は一時的か?ポイントは?

① 週足は2週連続の陰線引けとなり上昇も一服。一方、1月11日の安値(6.65円)から先週2月24日の高値(7.34円)までの上昇からの50%押し(7.00円)や週足・転換線(6.99円)が下値支持線として意識され、昨日のアジア・欧米株式市場の上昇などリスク回避の動きを好感し、1月11日の安値(6.65円)から先週2月24日の高値(7.34円)までの上昇からの38.2%押し(7.08円)を上回る7.15円まで上昇。

② 昨年9月24日の安値(6.11円)と今年1月11日の安値(6.65円)を結んだ下値支持線であるライン②を上回っており、この下値支持線を維持し、20日移動平均線(7.15円)や日足・転換線(7.18円)を回復し、これらの水準を下値支持線として反発基調に転じるか注目。

③ 2018年2月の高値(8.23円)と2018年12月の高値(7.82円)を結んだ長期上値抵抗線ライン①を下回っており、この水準を回復することが出来るか注目。



◆TRY/JPY ~本日16時00分発表のトルコ2月の消費者物価指数に注目~

▼トルコ円週足チャートより

・2017年9月の高値(32円36銭)と2018年1月の高値(30円29銭)を結んだライン①

・2018年8月の安値(15円49銭)と昨年5月の安値(14円63銭)を結んだライン②

① 先週の週足は6週ぶりの陰線となり、転換線(先週末時点:14円43銭、現状:14円49銭)を引値ベース(14円34銭)で下回ったまま取引を終了。雲の下限(先週末時点:15円39銭、現状:15円34銭)が 強い上値抵抗線として意識され、戻り局面が一旦終了した可能性も。

② 一方、上値抵抗線となっていたライン②を依然として上回っていることは、下値リスクが高いとの見方を否定。加えて、基準線(13円64銭)は先週末まで3週連続で横ばいで推移しているほか、遅行線が26週前のロー ソク足をなんとか上回っていることもバイアスが上向きにあることを示唆。

③ 上記①,②と強弱が交錯。

▼トルコ円日足チャートより

① 昨年11月6日の安値(12円03銭)から今年2月16日の高値(15円25銭)までの上昇をピークに先週末2月26日には14円18銭へ下落。昨年11月から今年2月までの上昇分の38.2%押しにあたる14円02銭を手前に14円18銭までに下げ止まっており、2月26日の安値(14円18銭)を下回るか、さらに14円02銭を下値メドとして注目。これらの水準を下回り、日足・雲の上限を下回ると一段の調整の可能性も。

② 日足・基準線(14円63銭)、転換線(14円67銭)、さらに3月1日の高値(14円77銭)を回復出来るか上値メドとして注目。

▼1日発表のトルコ10-12月期GDP

10-12月期GDPは前年比+5.9%と市場予想(+6.9%)を下回り、2020年通年の成長率は+1.8%となりました。一方、感染の影響が続く中にありながらも、個人消費や貸出の増加を背景に設備投資の伸びが景気を支え、トルコは2020年の成長率がプラスとなった数少ない国の一つとなりました。しかし、対ドルでのトルコリラの下落によりドル建のGDPは7,170億ドルと前年の7,600億ドルから減少。トルコの政策金利は昨年8月の8.25%から昨年11月には15.0% さらに12月以降は17.0%へ引き上げられており2月のイスタンブール製造業PMIは1月の54.4から51.7へ低下するなど景気減速の兆候も。

▼3月18日のトルコ中銀政策委員会に向けて

① 本日16時に発表される2月の消費者物価指数(インフレ率)は1月の前年比+14.97%から+15.40%へ上昇すると予想されており、反応が注目。

② 来週10日に発表される12月 の失業率は11月の12.9%から14.0%へ悪化すると予想。さらに12日発表の1月の鉱工業生産や小売売上高などの指標が景気減速を示す結果となるか、今月18日のトルコ中銀政策委員会での現状維持、あるいは利下げ観測への思惑が高まるとトルコの対ドル、対円での下落につながる可能性があり注目。



◆BRL/JPY ~下落基調を継続 一段の下振れに要注意~

▼BRLJPY週足チャートより

・2014年11月の高値(47円12銭)と2017年2月の高値(37円47銭)を結んだライン①

・2017年2月の高値(37円47銭)と2017年5月の高値(36円71銭)を結んだライン②

・2017年5月の安値(32円87銭)を起点にライン②と平行に引いたライン③

① 先週の週足は陰線となり、今週もここまで陰線となり下落基調を継続、昨晩は18円46銭まで下落。18円00銭割れとなれば昨年10月30日の安値17円81銭、さらに昨年5月14日の17円80銭を目指して一段と下落可能性も。

② 週足・基準線(19円24銭)や転換線(19円22銭)を下回った状況。

③ 超長期の上値抵抗線であるライン①や下降チャネルの支持線であるライン③を下回った状況にあるなど下振れリスクが継続。

④ 遅行線が26週前の週足を依然として上回ることができないことも弱材料。

▼レアル安の背景

① 米国経済の回復期待と米金利先高観が根強いことが、対ドルでレアルの上値抑制要因になっていることに加えて、基本的に大衆迎合的政治家であるボルソナロ大統領が、支持率向上のため、運送業者から批判が強いディーゼル燃料に対する課税を凍結すると発表。こうした場当たり的な政権運営の姿勢が、市場参加者の不安を高めていることがレアルの」下振れリスクを高める結果に。

② 世界保健機関(WHO)が発表した2月22日から28日までの1週間の世界全体の感染者数は6週連続の減少から前週比7%増へ増加。中でも米国が前週比-2%減少した一方、ブラジルは18%増と再び感染が拡大。

③ 昨晩発表された10‐12月期GDPは前期比+3.2%と前四半期(+7.7%)から伸び率が鈍化。さらに、サービス業PMIが47.1と1月(47.0)から小幅上昇も、引き続き50割れの弱い数値となったこともレアルの重荷となり、レアル円は昨年11月以来の18円46銭へ反落。その後、ブラジル中銀によるレアル買いの介入観測が聞かれたものの上値の重い値動きを継続。



◆TRY/JPY 来週3月1日のトルコ10-12月期GDPや3日の2月インフレ率に注目

▼TRYJPY・週足チャートより

・2017年9月の高値(32.36円)と2018年1月の高値(30.29円)を結んだライン①

・2018年8月の安値(15.49円)銭と昨年5月の安値(14.63円)を結んだライン②

・昨年11月の安値(12.03円)と昨年12月の安値(12.95円)を結んだライン③

▼現状分析

① 昨年11月の安値(12.03円)はライン①の長期上値抵抗線の延長線が下値支持線となり下げ止まり、その後、トルコ中銀の引締め政策とともに反発に転じ、堅調地合いを継続。2月16日には昨年8月以来の15.25円まで上昇したものの、週足・雲の下限(15.49円)に阻まれ伸び悩む展開。

② 週足は先週まで5週連続の陽線引けとなり、ライン②の長期下値支持線を上回る水準で推移。しかし、昨晩の米長期金利の急上昇を受けNY株式市場の大幅安を受け、14.21円まで下落するなど1月29日以来となる200日移動平均(14.33円)割れの場面も。

③ 昨晩の下落によりライン③の短期下値支持線を下回ったことで上昇に一服感も。さらにライン②を下回る可能性もあり注意が必要。

④ 週足・転換線(14.43 円)を下値支持線として再度反発に転じることができるか、さらに昨年6月2日の高値(16.25円)から昨年11月6日の安値(12.03円) へ下落分の61.8%戻し(14.64円)を下回ったことから、下落分からの半値水準(14.14円)が下値支持の水準として下げ止まるか注目。

▼注目材料と目先のポイント

・トルコ中銀の2月18日の政策委員会で2会合連続で追加利上げを見送って以降、当面の買い材料出尽くし感との見方も上値を抑制。

・トルコの主要株価指数であるイスタンブール100は昨晩こそ小幅に反発したものの、今週は22日に0.62%安、23日に2.11%安、24日に2.30%と大幅な調整に見舞われるなど、海外勢のトルコ株投資が後退しているとの観測も。

・来週3月1日の10-12月期GDPや3日発表の2月のインフレ率を受けて3月18日の中銀政策委員会での利下げ観測が浮上すればトルコの下落につながる可能性があり注目。

(出所:SBILM)

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