RSIを活用した取引方法
RSI=「相対力指数」
RSIとは、「Relative Strength Index」の略称で、FXにおけるテクニカル指標のひとつです。
相対力指数とも呼ばれるRSIは、チャートから一定期間の変動幅を抜き出し、それが「買われすぎている」か「売られすぎている」かを判断できる指標となります。一定期間とは一般的に、9、14、50などが用いられます。
0%~100%の範囲で画面表示される
ローソク足の下部にある緑のラインが、実際のRSIチャートです。ラインの動きとローソク足の動きは連動して表示される傾向にあります。このラインの位置が、買われすぎ・売られすぎを判断する材料となります。
売られすぎ/買われすぎを数値で判断
変動幅は0〜100%の数値によってチャート上で表示され、70〜80%以上となれば買われすぎ、20〜30%以下となれば売られすぎと判断することができます。
RSIの判断結果は相場の「反転」を狙う材料となり、買われすぎている場合には売りを、売られすぎている場合には買いを次のポジションとして考えることができます。
RSIの計算方法
RSIは「一定期間の上げ幅の合計」を「同時期の上げ幅と下げ幅の合計数」で割り、そこに100を掛ける計算式で確認できます。
上げ幅の合計を「A」とし、下げ幅の合計数を「B」とすれば、RSIを計算式は以下のように求められます。
A ÷ (A + B) × 100 = %の数値
ただし、計算された数値が自動的にチャート上に表示されるので、基本的に計算式を覚える必要はありません。
RSIの活用方法
レンジ相場でよく使われる
RSIは大きく上下しない相場、いわゆるレンジ相場(持ち合い相場)で使われるテクニカル指標です。
一定の幅を維持して上下の動きを繰り返すレンジ相場においては、RSIチャートが次の反転タイミングを予測する指標となります。
他の指標と組み合わせて活用する
一方で、上昇と下降が激しいトレンド相場では、RSIを頼りにすることは危険だと判断されることもあります。
相場における「ダマシ」になる可能性もあるため、レンジ相場でこそ真価を発揮するテクニカル指標であることを認識しておきましょう。
トレンドの方向性を見る「MACD」など、他のテクニカル指標と組み合わせて予測すると効果的です。