フィボナッチを活用した取引方法
フィボナッチ=トレンド中の一時的な基準ポイント
FXにおけるフィボナッチとは、「1:1.618」という黄金比率をチャートに組み込み、その後の動きを予想するテクニカルな分析方法です。
黄金比とは、フィボナッチ数列によって導き出せる形状のことで、一般的に人間が自然と好む形とされています。この黄金比はFXのチャート上にも登場し、数値の比率を参考にしながらチャートの動きを予想します。
FXではフィボナッチ・リトレースメントが代表的
フィボナッチ・リトレースメント
フィボナッチ・ファン
フィボナッチ・アーク
フィボナッチ・タイムゾーン
フィボナッチ・エクスパンション など
フィボナッチには上記のように多くの種類がありますが、FXで広く用いられているのは、フィボナッチ・リトレースメントです。
フィボナッチ・リトレースメントはトレンド相場で主に利用され、上昇トレンドの一時的な下落(上げ止まり)や、下降トレンドの一時的な上昇(下げ止まり)を予想する指標となります。
同じ方向に上昇/下降を続けることをトレンド相場と呼びますが、、必ずしも一直線に進んでいくわけではなく、細かい上下変動を繰り返していくのが一般的です。フィボナッチ・リトレースメントを活用することで、一時的に上げ止まる(下げ止まる)ポイントの予想ができます。
その他、トレンドの転換を見極めたり、レジスタンスライン(上値抵抗線:その水準よりも上がらないと予想される相場のライン)やサポートライン(下値支持線:その水準よりも下がらないと予想される相場のライン)としての機能に期待する活用方法も考えられます。
フィボナッチ・リトレースメントの具体例
フィボナッチ・リトレースメントでの分析を行うには、チャート上の高値と安値のラインを「100%」と「0%」で指定します。SBI FXトレードの描画ツールでは、自動的に意識されやすいラインが表示されるようになっています。
一般的に用いられる水準
23.6%
38.2%
50.0%
61.8% など
上記はそれぞれ意識されやすいポイントとして知られていますので、それぞれのライン付近で反発する可能性を考え、売買の目安とします。
他の指標と組み合わせて使う
フィボナッチは多くのシーンで役立つテクニカルな分析手法ですが、前提としてトレンドの方向性を理解しておく必要があります。
また、引いたラインは必ず反発するというものではないので、あくまでも目安の1つとして考え、他の指標と併用するなどして戦略を立てていきましょう。