【FX初心者向け】レバレッジとは?活用方法やリスク管理の基本を解説 | SBI FXトレード

【FX初心者向け】レバレッジとは?活用方法やリスク管理の基本を解説

FX初心者ガイド

UPDATE 2025.09.24
POST 2025.09.24

FXレバレッジ

1. FXにおける「レバレッジ」とは?

レバレッジをかけると、少ない証拠金(FX取引の担保として預け入れる資金)で効率的に大きな取引を行えるため、その仕組みを理解することは非常に重要です。ここでは、レバレッジの基本的な意味や仕組み、「実効レバレッジ」との違いなどについて解説します。

1-1. レバレッジ効果の意味と仕組み

レバレッジとは、物理学における「てこの原理」に例えられる仕組みで、少ない力で大きな力を発揮することを意味します。FXでは、預け入れた証拠金を元に、その数倍~数十倍の取引を行える仕組みを指し、「レバレッジ効果」とも呼びます。

例えば、レバレッジ25倍の場合、証拠金10万円で最大250万円相当の取引が可能になります。つまり、1ドル=150円の時、約16,666通貨分(=250万円 ÷ 150円)のポジションを保有できる計算になります。

この時、為替相場が1%上昇すると、取引金額250万円の1%である2.5万円の利益が発生し、これは証拠金10万円に対して25%のリターンになります。一方で、為替相場が1%下落した場合には、同額の損失が発生する可能性もあります。

このように、レバレッジをかけると利益を拡大できる反面、損失も同様に拡大するリスクがあるため、適切な資金管理を行うことが大切です。

1-2. 最大レバレッジとは?

FXにおける「最大レバレッジ」とは、個人投資家が新規に取引を行う際に適用される、法律上の上限倍率のことです。日本では金融庁のルールにより、「取引金額の4%以上の証拠金を預け入れる必要がある」と定められており、これに基づいて最大レバレッジは25倍とされています。

ここで重要になるのが「証拠金率」という考え方です。証拠金率とは、取引金額に対して必要な証拠金の割合を示すもので、以下の計算式で求められます。

証拠金率 = 必要証拠金 ÷ 取引金額

そして、この証拠金率をもとに最大レバレッジは次のように計算されます。

レバレッジ = 100 ÷ 証拠金率

例えば、証拠金率が4%の場合、「100 ÷ 4 = 25」となり、最大レバレッジは25倍です。

つまり、取引全体の金額(=取引金額の100%)に対して、わずか4%の証拠金を預け入れることで25倍の取引が可能になる、というのが最大レバレッジ25倍の仕組みです。

なお、「最大レバレッジ25倍」はあくまで上限であり、実際の取引では預け入れる証拠金や取引数量を調整することで、自身に合ったレバレッジを実質的に設定することができます。

また、法人口座で店頭FX取引を行う場合は、通貨ペアごとに異なる「証拠金率」が設定されています。これらは、過去の為替相場の変動幅などに基づいてリスク評価されており、法人向けのレバレッジ倍率は「金融先物取引業協会」が毎週公表している数値を参考に調整されます。取引前には、必ず最新の証拠金率をご確認下さい。

1-3. 実効レバレッジとの違い

「最大レバレッジ」が制度上で定められた上限(個人の場合は25倍)であるのに対し、「実効レバレッジ」とは、預け入れた証拠金に対して、どれだけの取引金額(保有ポジション)を持っているかを示す「実質的なレバレッジ倍率」を指します。

【最大レバレッジと実効レバレッジの違い】

項目 最大レバレッジ 実効レバレッジ
意味 法律で定められた上限倍率(※個人は25倍) 実際の取引における、証拠金に対する取引金額の倍率(※実際に使っている倍率)
変更できるか できない(制度上、固定) 預け入れた証拠金や取引数量によって自動的に変動する
目安になるか 許容される最大の取引倍率を示す 実際のリスク管理やポジション調整の判断材料になる
表示される場所 各FX会社の公式サイトやサービス案内欄など 取引画面上、または自分で計算して確認できる

例えば、証拠金10万円を預け入れた状態で、1ドル=150円の時に150万円分のポジションを保有している場合、実効レバレッジは150万円 ÷ 10万円 = 15倍となります。この実効レバレッジが高くなるほど、少しの価格変動でも損益の揺れ幅が大きくなりやすくなるため、注意が必要です。

一方、「最大レバレッジ」は法律で定められた上限(個人の場合は25倍)であり、全ての取引で常に25倍が適用されるわけではありません。実際には、実効レバレッジが10倍程度に抑えられていれば、比較的リスクを抑えた取引が可能となります。

そのため、日々のFX取引では実効レバレッジをしっかりと意識し、資金管理の判断材料として活用することが、安定的に運用するためのカギとなります。

2. 実効レバレッジの計算方法

FXにおける実効レバレッジとは、預け入れた証拠金に対して、どれだけの取引金額を保有しているかを示す重要な指標です。以下で紹介する計算式によって求められるのは、実際の取引状況を反映した「実効レバレッジ」となります。

実効レバレッジ =(為替レート × 取引数量)÷ 証拠金

この計算式に登場する「為替レート」「取引数量」「証拠金」は、いずれも実効レバレッジを計算する上で重要な3つの要素です。以下で、それぞれの意味を確認しておきましょう。


  • 為替レート
    FXでは、2つの異なる通貨をセットにして取引を行います。これを「通貨ペア」と呼びます。例えば、米ドル/円の場合、1ドルを何円で取引できるかを示す価格(例:1ドル=150円)が為替レートです。
  • 取引数量
    取引数量とは、実際に売買する通貨の量のことです。例えば「1万通貨」とは、「米ドル/円」であれば1万ドル、「ユーロ/円」であれば1万ユーロを取引することを意味します。
  • 証拠金
    取引を始めるためには、一定額の資金をFX会社に預け入れる必要があります。これが証拠金(担保としての資金)です。証拠金の額が大きいほど、大きな取引金額を保有できるようになります。

例えば、1ドル=150円の時に、米ドル/円で1万ドルの取引を行う場合、取引金額は「150円 × 1万ドル=150万円」です。この取引を10万円の証拠金で行うと、レバレッジは「150万円 ÷ 10万円=15倍」となります。この15倍が、実際の取引状況を反映した実効レバレッジです。

このように、実効レバレッジは「どれだけの取引金額を、どれだけの証拠金で行っているか」を数値で示す指標です。資金効率を高められる一方で、損益の振れ幅も大きくなるため、リスク管理が欠かせません。

また、「取引数量」「証拠金」「為替レート」のいずれかが変動すれば、レバレッジの数値も変化します。 この3つの要素が実効レバレッジにどのように影響するのか、以下で具体的な計算例を交えて見ていきましょう。

2-1. 取引数量によって変わる実効レバレッジ

FX取引では、実際の取引条件に応じて実効レバレッジが変動します。例えば、為替レートが「1ドル=150円」、証拠金が「10万円」のケースで考えてみましょう。

取引数量が「1万通貨(=1万ドル)」の場合、以下の計算式でレバレッジを求めることができます。

レバレッジ =(為替レート × 取引数量)÷ 証拠金

レバレッジ =(150円 × 1万通貨)÷ 10万円
= 150万円 ÷ 10万円
= 15倍

次に、取引数量を半分の5,000通貨に減らすと、どうなるかを見てみましょう。

レバレッジ =(150円 × 5,000通貨)÷ 10万円
= 75万円 ÷ 10万円
= 7.5倍

反対に、取引数量を1万5,000通貨に増やすと、次のようになります。

レバレッジ =(150円 × 1万5,000通貨)÷ 10万円
= 225万円 ÷ 10万円
= 22.5倍

【取引数量別のレバレッジ】

取引数量 取引金額(円) レバレッジ
5,000通貨 150円 × 5,000通貨 = 75万円 75万円 ÷ 10万円 = 7.5倍
1万通貨 150円 × 1万通貨 = 150万円 150万円 ÷ 10万円 = 15倍
1万5,000通貨 150円 × 1万5,000通貨 = 225万円 225万円 ÷ 10万円 = 22.5倍

このように、取引数量が増えるほどレバレッジも高くなり、より大きな利益を狙える可能性がある一方で、損失リスクも同様に高まります。反対に、取引数量を減らせばレバレッジも低くなり、価格変動の影響を抑えることができます。

自身の資金状況やリスク許容度に応じて、無理のない取引数量を選ぶことが、安定した取引を行うポイントになるでしょう。

2-2. 証拠金によって変わる実効レバレッジ

実効レバレッジは、預け入れる証拠金の額によっても変動します。同じ取引数量・為替レートでも、証拠金が少なければ実効レバレッジは高く、多ければ低くなります。

ここでは、1ドル=150円、取引数量1万通貨と仮定し、取引金額150万円に対して、異なる証拠金を設定した場合で、レバレッジを比較してみましょう。

【証拠金別のレバレッジ】

証拠金 取引金額 レバレッジ
6万円 150円 × 1万通貨 = 150万円 150万円 ÷ 6万円 = 25倍
10万円 150円 × 1万通貨 = 150万円 150万円 ÷ 10万円 = 15倍
20万円 150円 × 1万通貨 = 150万円 150万円 ÷ 20万円 = 7.5倍

この表から分かるように、証拠金が少ないとレバレッジは高くなり、同じ為替相場の変動でも損益の振れ幅が大きくなります。反対に、証拠金を多く準備するとレバレッジを低く抑えられ、リスクも軽減できます。

FXにおいてレバレッジの効果を適切に活用するには、自身の資金状況に応じた適切な証拠金の設定が重要です。過度なリスクを避けるためにも、余裕を持った資金管理を心がけましょう。

2-3. 為替レートによって変わるレバレッジ

為替レートの変動も、レバレッジに影響を与える要素の一つです。同じ取引数量・同じ証拠金であっても、為替レートが変わると取引金額が変化し、それに伴ってレバレッジも変わります。

ここでは、取引数量を1万通貨、証拠金を10万円とした場合で、為替レートごとの違いを比較してみましょう。

【為替レート別のレバレッジ】

為替レート 取引金額 レバレッジ
1ドル=100円 100円 × 1万通貨 = 100万円 100万円 ÷ 10万円 = 10倍
1ドル=150円 150円 × 1万通貨 = 150万円 150万円 ÷ 10万円 = 15倍
1ドル=200円 200円 × 1万通貨 = 200万円 200万円 ÷ 10万円 = 20倍

このように、為替レートが上昇するほど取引金額も大きくなり、レバレッジも高くなります。反対に、為替レートが下落すると同じ取引数量でも取引金額が小さくなり、レバレッジも低く抑えられます。

取引時点で為替レートがどのように変化するか、見極めるのもリスク回避として重要です。

3. FX取引におけるレバレッジ効果のメリット

FXでは、レバレッジ効果を高めることで投資効率が向上しますが、その特性を正しく理解して使うことが大切です。ここでは、レバレッジ効果についてどのようなメリットがあるのかを確認していきましょう。

3-1. 少額の資金で大きな取引ができる

レバレッジの最大のメリットは、少額の証拠金で大きな金額の取引ができることです。これにより、自己資金が限られていても、より大きな取引機会を得られます。

自己資金だけでは保有できない規模のポジションを持てるため、少額資金の個人投資家でも、効率的に運用できるのが魅力です。

ただし、レバレッジを高くすると損益の振れ幅も大きくなりやすいため、リスク管理がより重要になります。

3-2. 資金効率が向上する

レバレッジをかければ、限られた自己資金でより多くの取引を行えるため、資金を効率よく活用できます。例えば、複数の通貨ペアに分散投資したり、他の金融資産と組み合わせた運用がしやすくなったりします。

FXだけに資金を集中させるのではなく、値動きの異なる資産と組み合わせることで、リスクを分散しながら資金効率を高められるのも、レバレッジをかける大きなメリットの一つです。

3-3. 為替相場の小さな変動でも利益を狙える

レバレッジをかければ、為替相場の小さな変動でも効率的に利益を上げることが可能です。特に、比較的値動きが穏やかな通貨ペアでも取引規模を大きくできるため、利益を得るチャンスを拡大しやすくなります。

ただし、為替相場が予測と逆の動きになった場合には、損失も大きくなってしまいます。こうしたリスクを抑えるためには、あらかじめ損切りラインを決めておく、または取引数量を抑えるなど、適切なリスク管理を行うことが重要です。

3-4. 短期売買に向いている

短期的な値動きを利用して利益を狙うトレーダーにとって、レバレッジは非常に有効な手段です。特に「デイトレード」や「スキャルピング」といった短期売買では、限られた変動幅の中でも、レバレッジをかけて利益を大きく伸ばすことが可能になります。

例えば、証拠金10万円でレバレッジ25倍の取引を行えば、150万円分のポジションを保有することになります。このとき、為替相場がわずか0.5%動くだけで12,500円(=取引額250万円 × 0.5%)の利益が得られ、証拠金に対するリターンは12.5%(=利益12,500円 ÷ 証拠金10万円)となります。

このように、短期間で効率的に利益を積み上げていくスタイルにおいて、レバレッジの活用は欠かせません。

ただし、短期取引では市場の変動によるリスクも大きいため、損切りラインをあらかじめ設定するなど、慎重な運用が求められるでしょう。

4. レバレッジ取引のリスクと注意点

FX取引におけるレバレッジは、少ない自己資金で大きな利益を狙える点が魅力です。しかし、利益を増やせる反面、損失も同じように拡大するため、正しい理解と慎重な運用が欠かせません。

ここでは、レバレッジを活用する際に知っておきたい代表的なリスクと注意点を解説します。

4-1. 損失が拡大しやすい

レバレッジ取引の最大のリスクは、小さな値動きでも損失が大きくなりやすいことです。

レバレッジをかけると、証拠金の何倍もの取引が可能になる一方で、為替相場が予想と反対方向に動いた場合、その影響も同様に拡大します。こうした特性を理解せずに取引を行うと、思わぬスピードで資金を失うことになりかねません。

レバレッジを活用する際は、この「損失も大きくなる」という構造を正しく理解し、慎重に判断することが重要です。

4-2. ロスカットによる強制決済のリスクがある

FX取引では、損失が一定以上に膨らむと、FX会社がポジションを自動的に決済する「ロスカット」が発動します。これは、証拠金が一定の基準を下回った場合に作動する仕組みで、さらなる損失拡大を防ぐ目的があります。

しかし、ロスカットはあくまで最終的な安全装置であり、発動時には大きな損失が確定してしまう点には注意が必要です。

特に高レバレッジでの取引では、為替相場がわずかに逆に動いただけでも証拠金維持率が急激に下がり、ロスカットに至るリスクが高まります。思わぬタイミングで強制決済が行われると、反発のチャンスを待てないまま損失が確定し、自己資金の大半を失うこともあり得ます。

ロスカットは「損失を食い止める最後の砦」であって、日常的なリスク管理に頼るべきものではないことを理解しておきましょう。

4-3. 精神的な負担が増える

レバレッジをかけた取引では、少しの値動きで損益が大きく変動します。そのため、トレーダーのメンタルにも強い影響を及ぼすことがあります。特に初心者は、以下のような状態に陥りやすくなるでしょう。

  • 為替相場が動くたびに焦って判断ミスをする
  • 不安からチャートを過剰にチェックしてしまう
  • 損失を取り返そうと無理な取引を繰り返す

こうした状況は、冷静な判断を妨げ、さらなる損失を招く悪循環に陥りかねません。自分に合ったリスクの範囲で取引を行い、精神的にも無理のない運用スタイルを選ぶことが大切です。

5. リスクを抑えるレバレッジ管理術

リスクを最小限に抑え、長く安定して取引を続けるためには、日々のレバレッジ管理がカギを握ります。ここでは、具体的な対策を4つのポイントに絞って解説します。

5-1. レバレッジは控えめに設定する

レバレッジは、損益の変動幅を大きくする仕組みだからこそ、慎重な設定が不可欠です。特に初心者は、証拠金の全てを取引するのではなく、取引数量をコントロールして資金に余裕を持った取引を心がけ、リスクに慣れていくのが安全です。

例えば、証拠金10万円で25倍の取引(250万円分)を行った場合、為替相場が1%逆に動くだけで2万5000円の損失が発生します。これは証拠金の25%にあたり、数回の小さな値動きでも資金の大半を失うリスクがあるということです。

証拠金10万円で100万円分の取引を行うと、実効レバレッジは10倍となり、為替相場が1%逆に動いた場合、1万円の損失が発生します。取引数量を低く抑えることで、急激な損失リスクを軽減できます。まずは為替相場の値動きに慣れ、リスクに応じた運用感覚を身に付けることが大切です。

5-2. 証拠金維持率を常にチェックする

ロスカットを未然に防ぐには、証拠金維持率の管理が最も重要な対策となります。証拠金維持率とは、「口座内の証拠金残高」が「現在のポジションに必要な証拠金」に対して何%あるかを示す指標です。

多くのFX会社では、証拠金維持率が50〜100%を下回るとロスカットが発動しますが、目安としては「200%以上を保つ」ように意識しましょう。

証拠金維持率を安定させるには、以下の対策が効果的です。

  • 取引前に余裕をもったポジションサイズを選ぶ
  • 定期的に口座残高とポジションの見直しを行う
  • 為替相場の急変動に備えて、余剰資金を常に確保しておく

こうした管理を日常的に行うことで、万が一の下落局面でもロスカットを回避しやすくなります。リスクを最小限に抑えるためには、「損失が出てから動く」のではなく、「損失が出ないように備える」ことが大切です。

5-3. 「ストップロス」を設定して損失を抑える

レバレッジ取引では、為替相場が急変したときの損失を自動的に抑える仕組みとして、「ストップロス(損切り)注文」の活用が欠かせません。あらかじめ損失の許容ラインを決めておき、その水準に達したら自動でポジションを決済する仕組みです。

この設定があるだけで、為替相場が急に逆方向に動いた場合でも、冷静さを保ち、感情に左右されることなく損失を最小限に抑えることができます。

ストップロスを設定しないまま取引を続けると、損失がどんどん膨らみ、取り返しのつかない事態に陥るリスクもあります。例えば、「購入価格から○円下落したら決済する」など、具体的なラインをあらかじめ決めておくと判断がしやすくなります。

ストップロスは、すべての取引において設定しておくべき最も基本的で重要なリスク管理手段といえるでしょう。

5-4. ポジションサイズを見直す(2%ルール)

取引の安全性を高めるには、自己資金に見合ったポジションサイズを設定することが基本です。なかでも有効なのが「2%ルール」です。

「2%ルール」とは、「1回の取引で許容する損失額を、証拠金全体の2%以内に抑える」という考え方です。例えば、証拠金が10万円の場合、1回の損失は最大でも2,000円に設定します。

このルールを守ることで、仮に複数回の損失が続いても自己資金の大部分を守りやすくなり、冷静な取引判断を継続しやすくなります。大きく勝とうとしないことが、大きな損失を防ぐ第一歩です。

6. レバレッジ取引を安定させるための知識と対策

リスクを抑えた運用ができるようになったら、次に意識したいのが中長期的な戦略です。ここでは、収益性と安定性の両立に向けた知識を紹介します。

6-1. スワップポイントの影響を理解する

ポジションを翌営業日以降に持ち越すと、通貨間の金利差によって「スワップポイント」が発生します。スワップがプラスであれば利益、マイナスであればコストとなります。

高いレバレッジで長期間ポジションを持つと、スワップの支払いが利益を圧迫することもあります。スワップの条件は通貨ペアによって異なるため、有利な通貨ペアを選ぶ、または短期取引に切り替えるなどの戦略的な対応が求められます。

6-2. 取引スタイルに応じて「利益」と「リスク」のバランスをとる

レバレッジは「利益を大きくできる武器」である一方で、「損失を拡大させる刃」にもなり得ます。この両面性を正しく理解し、リスクを抑えつつ利益も狙える、自分なりのバランスを見つけることが、長期的に安定した取引を続けるためのカギです。

例えば、

  • 慎重派:低レバレッジで短期取引を中心に、リスクを最小限に抑える
  • 積極派:中〜高レバレッジでも、損切りラインや資金管理などの「マイルール」を徹底し、計画的に取引する

どちらのスタイルでも重要なのは、「利益を追いすぎない」冷静さと、自分に合った運用リズムを保つことです。目先の利益にとらわれず、持続可能なトレード戦略を築いていきましょう。

7. レバレッジをかけるならリスク管理を徹底し、無理のない取引を心がけよう!

FX取引におけるレバレッジは、少額の証拠金でも大きな取引が可能となるため、資金効率を高めたい方にとって非常に有効な手段といえます。

ただし、レバレッジ倍率を高く設定し過ぎると、為替相場がわずかに予想とは反対に動いただけで、想定以上の損失が生じるリスクがあります。まずは低めの倍率でスタートし、為替の値動きやFXの仕組みに慣れていくことが大切です。

少額からFX取引を始めたい方には、SBI FXトレードがおすすめです。1回の注文数量が1通貨から最大1,000万通貨まで対応しており、ご自身のペースに合わせて無理なく取引を始めることが可能です。

このような柔軟な取引環境は、リスクを抑えながらFXに挑戦したい初心者の方にとって非常に使いやすいといえるでしょう。ぜひで、資金効率の高い運用を始めてみてはいかがでしょうか。

最短5分口座開設はこちら無料

この記事を監修した人

SBIリクイディティ・マーケット株式会社
金融市場調査部長
上田眞理人

最短5分口座開設はこちら無料