FXのIFD注文とは?活用方法やメリット・デメリットを解説 | SBI FXトレード

FXのIFD注文とは?活用方法やメリット・デメリットを解説

FXの始め方

UPDATE 2025.09.30
POST 2025.09.30

IFD注文

1. FXのIFD注文とは

IFD注文とは「If done(もし成立すれば)」を略したもので、一般的に「イフダン注文」と呼ばれ、FXで広く活用されている注文方法です。
IFD注文では、新規注文と決済注文をセットで同時に発注することができます。自動で自分の買いたい(売りたい)ポイントに到達した時に新規注文をして、さらに自分の売りたい(買いたい)ポイントに到達したタイミングで決済注文をすることが可能です。

2. IFD注文の活用方法

IFD注文をうまく活用できると、相場を常に監視できない状況でも効率的な取引が可能になります。ここでは、指値と逆指値を使ったIFD注文の具体的な使い方をご紹介します。

2-1. IFD注文(指値)

現在の価格が150円の時、もう少し下がって149円になったタイミングで新規買い注文をして、それが151円まで上昇したタイミングで決済売り注文を入れておきます。

指値のIFD注文をして想定通りに進めば、狙った分だけの利益を確定させることができるので、非常に効果的です。チャートを見ながらの取引ができない場合などに活用できます。

2-2. IFD注文(逆指値)

現在の価格が150.5円の時、もう少し下がって150円になったタイミングで新規買い注文をして、想定とは逆に下がる可能性も考え、149円になったタイミングで決済売り注文を入れておきます。

逆指値のIFD注文をすることで、相場が自分の想定とは逆の動きをした場合でも、損失を限定することができます。

3. IFD注文はどんな取引におすすめ?

IFD注文は、あらかじめ「新規注文」と「決済注文(利益確定または損切り)」の2つを同時に設定しておくことで、価格が想定のラインに到達した際、自動で取引が完了します。そのため、仕事や就寝中などでチャートを常に見られない方にとっては非常に便利な注文方法です。パソコンやスマホの画面を見ていなくても、チャンスを逃さずに売買が成立するのは大きな特徴と言えるでしょう。

特におすすめなのが「新規注文+ストップ注文(逆指値注文)」の組み合わせです。予想と逆に相場が動いた場合でも、設定しておいたストップ注文により損失を最小限に抑えられます。そのため、初心者はぜひ覚えておきたい注文方法の一つです。

FXで継続的に利益を出すには、「いかに利益を高めるか」よりも「いかに損失を小さく抑えるか」が重要です。IFD注文は、損失を限定しながら冷静にチャンスを狙えるため、初心者から上級者まで幅広い層に活用されています。

4. IFD注文のメリット・デメリット

IFD注文には、相場の変動に即時対応できない方でも効率的に取引できるメリットがあります。一方で、設定方法によってはリスク管理に課題が生じる場合もあるため、注意が必要です。

ここからは、「指値」と「逆指値」それぞれのパターンに分けて、メリットとデメリットを解説していきます。

4-1. IFD注文(指値)のメリット・デメリット

IFD注文の中でも「新規注文+指値決済」は、忙しくてチャートを頻繁に見られない方にとって非常に有効な注文方法です。例えば、価格があらかじめ設定していたラインに到達すれば自動で取引が完了するため、日中に仕事がある社会人や就寝中であっても、世界中の市場で効率的にトレードを行えます。

しかし、指値注文では損切りをするための「逆指値注文」は設定されないのが一般的です。相場が予測と逆方向に動いてしまった場合に決済が実行されず、結果的に損失が膨らんでしまう可能性がある点には注意が必要です。

指値注文を活用する際は、次項の逆指値・損切りと合わせてリスク管理を行いましょう。

4-2. IFD注文(逆指値/損切り)のメリット・デメリット

「新規注文+逆指値決済」のIFD注文は、取引と同時に損失を限定できる点が最大のメリットです。

常にチャートを監視していなくても、想定外の値動きをした場合、自動的に損切りが行われることで大きな損失となるリスクを減らせるためです。「安全装置」のような役割を果たしてくれることから、特に取引に慣れていない初心者には重要な注文方法と言えます。

一方で、逆指値注文では利益を確定するための「指値注文」は設定されないため、価格が想定どおりに動いても利確のチャンスを逃す可能性があります。

せっかくのチャンスを取りこぼさないためにも、利益確定の指値注文と組み合わせて利用する「IFO注文」などを検討すると、よりバランスのとれたトレードが可能になります。

5. IFD注文とIFO注文の違い

IFD注文とIFO注文の大きな違いは、決済注文の数です。

IFD注文は新規注文と同時に1つの決済注文(指値または逆指値)を発注します。一方、IFO注文では新規注文と2つの決済注文を同時に発注できるため、より細かい戦略に対応できます。

IFO注文は「IFD注文+OCO注文」で構成されており、SBI FXトレードではこれを「IFDOCO注文」という名称で提供しています。利益確定と損切りの注文をあらかじめ設定できるため、指値注文と逆指値注文のメリットを併せ持ち、それぞれのデメリットを補完できるのです。

自動化と安全性を両立したい場合は、IFD注文よりIFO注文の方が便利な場面も多く、目的に応じた使い分けが重要です。

なお、SBI FXトレードのIFDOCO注文については、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:IFDOCO注文の活用方法

5-1. OCO注文とは

OCO注文(One Cancels the Other)とは、2つの注文を同時に発注し、どちらか一方が約定するともう一方が自動でキャンセルされる注文方法です。

例えば、ポジションを保有している状態で「利益確定の指値」と「損切りの逆指値」を同時に設定でき、相場が上昇して利益確定の指値注文が実行された場合、もう一方の逆指値注文は自動的に取り消されます。

この仕組みにより、利益確定と損切りを同時に管理できるため、OCO注文は相場の急変に備えたリスク管理としても非常に有効です。

なお、OCO注文については、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:OCO注文の活用方法

6. FXでIFO注文を効果的に活用して利益を狙おう!

ここまで見てきたように、IFO注文は新規注文に加えて「利益確定」と「損切り」の決済注文を同時に出せるため、FX初心者でもリスクを抑えながら効率的に利益を狙えます。

特に、チャートを常に監視できない方にとっては、自動で取引が完結する点が大きなメリットであり魅力と言えるでしょう。

中でも「SBI FXトレード」が提供する「IFDOCO注文」は、使いやすさと機能のバランスに優れており、初めてIFO注文に挑戦する方にもおすすめです。少額から始められる上、取引画面も直感的で分かりやすいため、注文方法の学習にも最適です。

この機会にぜひSBI FXトレードの口座開設をご検討下さい。

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この記事を監修した人

SBIリクイディティ・マーケット株式会社
金融市場調査部長
上田眞理人

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