投資信託とは?FXとの違いを分かりやすく比較 | SBI FXトレード

投資信託とは?FXとの違いを分かりやすく比較

FX初心者ガイド

UPDATE 2025.09.17
POST 2025.09.17

投資信託とは?FXとの違いを分かりやすく比較

1. 投資信託とは?FXとの違いを分かりやすく比較

投資信託とは、投資家から集めた資金を運用会社が国内や海外の株式や債券などに分散投資し、そこで得られた利益を投資家に分配する金融商品のことです。

投資信託とFXの大きな違いは、自分で運用するのか、専門家に運用を任せるか、という点にあります。

投資信託では、投資の専門家である運用会社にお金を預け、代わりに運用してもらいます。そのため、個人では難しい資産や地域への投資が可能です。運用状況は、運用会社が定期的に発行する運用報告書などで確認できます。

一方、FX(外国為替証拠金取引)は、自分自身で通貨ペアを選び、売買を行うことで利益を得る仕組みです。「自分で積極的に取引したい」という方には、向いていると言えるでしょう。

両者には、投資対象や手数料、レバレッジにも違いがあり、これらについては後述します。

2. 投資信託とNISAの違い

NISAとは、投資で得られた利益が一定の条件下で非課税になる国の少額投資非課税制度です。

投資信託は金融商品の一つですが、NISAはその購入に利用できる制度の一つであり、この点が大きな違いです。そのため、NISAを利用する際は、購入する金融商品として投資信託を選ぶことができます。

例えば、NISAを活用することで、株式や投資信託の分配金や売却益に対して通常かかる約20.315%の税金が非課税となります。これは資産運用における大きな税制上のメリットです。

税金に関する詳細は、税務署や税理士などの専門家に確認してください。

3. FXとは?

FXとは、2ヶ国の通貨を売買し、為替相場の変動で生じた差益を得る金融取引のことです。英語の「Foreign Exchange」の頭文字をとってFXと呼ばれています。

FXの仕組みは、海外旅行の際に行う通貨の両替と似ています。

例えば、日本円と米ドルを取引する場合。為替相場は常に変動しているので、1ドル150円の時に購入し、1ドル160円になった時に売ると、差額の10円分が利益になるということです。

FXは金融商品の中でも、ハイリスク・ハイリターンといわれています。そのため、特に初心者は、リスクを適切に管理しながら、為替相場の変動を注視することが大切です。

4. 投資信託とFXの違いを簡単に説明

投資信託とFXの違いを簡単に表にまとめました。

投資信託 FX
運用方法 プロに運用を任せる 自分で取引する
投資対象 株式や債券、不動産など 世界各国の通貨(通貨ペア)
手数料 販売手数料・信託報酬・信託財産留保額がかかる 手数料なし(スプレッドのみ)
レバレッジ 銘柄により異なる 最大25倍(個人の場合)※

※お客さま自身で資産評価額や取引数量をコントロールすることによって、実質的にレバレッジを設定することが可能です。
https://www.sbifxt.co.jp/faq/faq816.html

それぞれの違いを詳しく解説します。

4-1. 運用方法

ここまで説明してきたように、投資信託とFXでは、運用方法に明確な違いがあります

投資信託は、金融の専門家である運用会社に資金を預けて運用してもらうため、自分で企業分析や市場調査を行う必要はありません。高度なノウハウがなくても始められるのが特徴です。

一方、FXは自分で選んだ通貨ペアの為替相場を分析した上で取引を行うため、一定の知識や投資スキルが求められます。ただし、知識と経験がそのまま成果に結びつくため、学べば学ぶほど楽しさややりがいを感じられるのもFXの魅力です。

4-2. 投資対象


投資信託は、株式・債券・不動産などが投資対象となり、さまざまな資産に分散して投資することができます。国内外を問わず、多様な投資先にアクセスできる点が特徴です。

一方、FXの投資対象は、日本円や米ドル、ユーロなどの世界各国の通貨です。米ドル/円のように、通貨ペアと呼ばれる2つの通貨を組み合わせて投資を行います。通貨ペアの種類は証券会社やFX会社によって異なりますが、約20〜30種類あります。

4-3. 手数料

投資信託には、以下3つの手数料がかかります。


  • 販売手数料...投資信託を購入する度にかかる手数料
  • 信託報酬(運用管理費用)...投資・運用を行う運用会社に支払う手数料
  • 信託財産留保額...投資信託を換金(解約)した時に発生する手数料


なお、販売手数料が無料の「ノーロード型」投資信託もあります。
FXには基本的に手数料はありませんが、実質的なコストとしてスプレッドが発生します。スプレッドは、通貨の売値と買値の差額で、これが小さいほどコストが低くなります。

4-4. レバレッジ

投資におけるレバレッジとは、自己資金よりも大きな取引を可能にする仕組みのことです。これにより、少ない資金でも大きなリターン(または損失)を得ることができます。

投資信託の中には2倍以上のレバレッジで取引を行う投資信託があり、これをレバレッジ投資信託といいます。仕組みは基本的な投資信託と同じですが、通常よりも高いリターンが得られます。なお、レバレッジは投資信託ごとに倍率が決まっています。

一方、FXのレバレッジは、金融庁により最大25倍までと定められています。これにより、高い資金効率で取引ができる反面、損失も大きくなり得るため、慎重な資金管理が求められます。

※お客さま自身で資産評価額や取引数量をコントロールすることによって、実質的にレバレッジを設定することが可能です。
https://www.sbifxt.co.jp/faq/faq816.html

5. 投資信託のメリットとデメリット

投資信託の大きなメリットは、投資のプロに運用を任せられることです。そのため、知識や経験が少なくても、比較的リスクを抑えた資産運用ができるでしょう。

また、株式や債券などに分散投資ができることもメリットの一つです。投資の世界には、「卵は一つのカゴに盛るな」という格言があります。これは、一つのカゴに複数の卵を盛ると、カゴを落としてしまったら全て割れてしまうけれども、卵をいくつものカゴに分けて入れれば、どれか一つを落としても残りの卵は無事であるという、リスク分散の重要性を説いた例えです。

このように、投資信託ではさまざまな投資対象に複数のタイミングで投資できるため、リスクを抑えることができます。

ただし、投資信託は長期運用が前提にあり、短期間で利益を狙いにくいデメリットがあります。さらに、数多くのファンドから自分に合った投資信託を選ばなければならないため、商品選びに時間がかかることも運用開始のハードルになるでしょう。

6. FXのメリットとデメリット

FX(外国為替証拠金取引)の大きなメリットは、短期間で大きな利益を狙えることです。

FXは、月曜日から金曜日であれば24時間取引が可能であるため、取引のチャンスが多く、時間を問わずに参加できる点も魅力です。さらに、レバレッジを活用することで、少ない資金で大きな取引が可能になります。また、初心者でも取引ツールや分析ツールを活用すれば、テクニカル分析によって売買の判断を行い、利益を出すことが期待できます。

ただし、FXは価格変動が大きく、レバレッジをかけることで損失も大きくなるリスクがあります。為替相場は、世界中の政治情勢や経済、中央銀行の金融政策、さらには投資家の心理など、さまざまな要因の影響を受けるため、予想するのが難しいこともデメリットの一つです。

7. まとめ

投資信託は、投資家から集めた資金をファンドマネージャーが運用し、その運用益を投資家に分配する金融商品のことです。

自分で取引を行うFXとは運用方法や投資対象などが大きく異なります。投資信託は、複数の資産に分散投資することでリスクを抑えられるというメリットがあります。また、運用をプロに任せられるため、投資の知識や経験が浅い初心者でも気軽に始められるでしょう。

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これから投資を始める際は、今回紹介した両者の違いをよく理解した上で、自分の投資スタイルに合わせて選ぶことが大切です。

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この記事を監修した人

SBIリクイディティ・マーケット株式会社
金融市場調査部長
上田眞理人

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