外貨でのおすすめの資産運用は?種類や初心者向けの方法を解説 | SBI FXトレード

外貨でのおすすめの資産運用は?種類や初心者向けの方法を解説

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UPDATE 2025.05.28
POST 2025.05.28

外貨でのおすすめの資産運用は?種類や初心者向けの方法を解説

1. 外貨での資産運用の主な魅力

外貨での資産運用の主な魅力は以下の2つです。

  • 分散投資ができる
  • 日本よりも金利が高い傾向にある

詳しく見ていきましょう。

1-1. 分散投資ができる

資産運用のリスクを軽減するためには、分散投資が有効です。分散投資では、資産をひとつの金融商品やひとつの時間軸でまとめて運用するのではなく、複数の金融商品や複数の時間軸 (投資時期や投資期間) に分けて運用します。1つの運用で損失が出た場合でも、他の運用で利益が出ていれば、損失をカバーできるというものです。

分散投資は、日本円建てのみで行うのも良いですが、よりリスク分散を考えているのであれば、海外の金融商品に目を向けてみるのもおすすめです。万が一、日本で経済不安が起こったとしても、海外の金融商品の運用益で損失をカバーできる可能性があります。

1-2. 日本よりも金利が高い傾向にある

現在、日本でも金利が少しずつ戻りつつありますが、諸外国と比較するとまだ低水準のままです。このような状況の中、外貨で運用することで、高い金利の恩恵を受けられる可能性があります。海外の金融商品の中には、日本の金融商品よりも金利を高めに設定しているものも多いため、要注目です。

2. 外貨での資産運用の種類

外貨での資産運用をする場合、以下のような金融商品があります。

  • 外貨預金
  • 外国債券
  • 外国株式
  • 外貨建て投資信託
  • 外貨建て保険
  • FX取引
  • 積立FX

それぞれの特徴、メリット・デメリットをご紹介します。

2-1. 外貨預金

外貨預金とは、米ドルやユーロなどの外国通貨(外貨)で預金するという運用方法です。外貨預金専用口座は日本の銀行で開設できます。預金の際は日本円を外貨に換金して行います。

円預金よりも高い金利が期待できる点、預け入れ時よりも円安に動けば、為替変動で利益が出る点から人気を集めている運用方法です。



2-1-1. メリット

外貨預金のメリットは以下の点です。

・円預金よりも高金利であることが多い
日本円で預金をしても金利が低く、なかなか資産が増えないと感じる方も多いでしょう。外貨預金の場合、国にもよりますが、円預金よりも金利が高いことも多いため、効率良く運用ができます。

例えば、ある銀行の定期預金(1ヶ月もの)の場合、円預金と外貨預金で以下のような金利の違いがあります。

※2025年4月現在の金利です。

円定期預金
(300万円未満の標準金利)
米ドル預金
(10万米ドル相当額未満の標準金利)
0.125% (年利) 1.000% (年利)


・為替差益が狙える
外貨預金の場合、預け入れ時よりも円安になると為替差益が得られます。例えば、1万ドルの預け入れ時に米ドル/円が140円だったとします。後日、米ドル/円が150円になった時に日本円に換金すると、以下の利益が得られます。

【預け入れ時】1万ドル×140円=140万円
【換金時】1万ドル×150円=150万円

150万円-140万円=10万円の利益

利息以外に、為替差益も得られるのが外貨預金のメリットです。



2-1-2. デメリット

外貨預金のデメリットもチェックしておきましょう。

・為替変動によってはマイナスになる場合もある
すべての外貨資産運用に言えることですが、外貨預金は預け入れ時よりも円安になれば、為替差益が得られますが、反対に円高になれば為替差損が出ます。場合によっては、元本割れを起こすこともあるでしょう。この点に注意して運用を行う必要があります。

・為替手数料がかかる
外貨預金の預け入れ・換金時には「為替手数料」が必要です。銀行にもよりますが、米ドル預け入れ時に1ドル当たり1円ほどの手数料が必要な場合もあります。運用する金額が大きい、預金の出し入れを頻繁にする、といった場合は手数料コストが大きくなりますので気を付けましょう。

特に、預け入れ時よりも換金時に円高になっていた、円安にはなったが期待していたほどではなかったという場合は元本割れの恐れもあります。

2-2. 外国債券

外国債券とは、発行市場、発行体、通貨のいずれかが外国のものである債券のことです。「外債」とも呼ばれ、主に以下の種類があります。

  • 円貨建て債券
  • 外貨建て債券
  • 二重通貨建て債券

一般的には「外貨建て債券」が外国債券と呼ばれることが多くなっています。

債券は満期が到来したら、額面金額が戻ってくるという金融商品です。原則として、満期まで持てば額面金額を割ることもないため、安定的な資産運用をしたい方から人気を集めています。



2-2-1. メリット

外国債券のメリットは以下の通りです。

・金利が高い場合が多い
外国債券は日本国内の債券よりも金利や利回りが高いものが多いのが特徴です。外国債券を購入して、同じ金額を日本国内の金融商品で運用するよりも、高い利息を受け取れる可能性が高くなります。

・為替差益を受け取れる
満期到来の際、外国債券購入時よりも円安に進んでいた場合、償還金や利息に加え、為替差益を受け取れるという利点もあります。

・資産の分散ができる
国内債券以外に外国債券を保有しておくことで、資産の分散が可能です。

2-2-2. デメリット

外国債券のデメリットも確認しましょう。

・売却のタイミングによっては損失を出すこともある
外国債券は満期到来前の売却も可能です。しかし、タイミングによっては、価格変動や為替変動により損失を出す可能性もあります。

・信用リスク・流動性リスクに注意
発行体の財務状況悪化で、利息や償還金の支払いが難しくなるという信用リスクがあります。購入時は格付けなどで信用度を確認してください。

また、途中で売却をしたい場合も、買い手が見つからないと、売りたくても売れないという流動リスクもあります。

外国債券は国内債券と比較すると情報を得にくいという注意点があります。購入前に内容をしっかり確認してください。

2-3. 外国株式

外国企業が発行した株式のことです。日本国内の証券会社を通じて海外の株式市場で売買されている株式を購入できます。世界的に有名な海外の企業や成長が著しい企業の株式も購入が可能です。



2-3-1. メリット

外国株式のメリットは以下の通りです。

・優良企業の株式を購入できる
海外の有名・優良企業の株式を購入できます。例えば、米国株であれば「Apple」「Microsoft」「Amazon」など、日本でもなじみ深い企業の株式も国内の証券会社を通じて購入可能です。優良企業の株式は株価の上昇や高配当も期待できます。

・為替差益を受け取れる
外国株式の売却時、購入時よりも円安に進んでいた場合、売却代金と共に為替差益を受け取れます。

2-3-2. デメリット

外国株式のデメリットは以下の通りです。

・情報を得るのが難しい
外国株式を購入する際は、外国企業の情報を詳しく調べる必要がありますが、国内企業と比べ、情報を得るのが難しいというデメリットがあります。

・判断材料が少ない場合も
国内株式とは異なり、外国株式の発行企業についての情報はリアルタイムで入ってくるとは限りません。判断材料が少ないと、タイミング良く売買するのは難しい可能性があることも理解しておきましょう。

・円高になった場合は為替差損が発生する
売却時、購入した時よりも円高になっていると為替差損が発生します。株価だけでなく為替の動きもチェックしながら売却タイミングを見極める必要があるので注意してください。

2-4. 外貨建て投資信託

外貨建て投資信託とは、外貨で運用する投資信託のことです。代表的な商品には、海外の外貨建て短期証券に投資する「外貨建てMMF」や「外貨建てETF(上場投資信託)」などがあります。



2-4-1. メリット

外貨建て投資信託のメリットは以下の通りです。

・高い利回りが期待できる
外貨建てMMFは国内のMMFよりも高い利回りが期待できます。

・複利効果が期待できる
外貨建て投資信託に限らず、投資信託は運用で出た利益を再投資し、さらに利益を生み出す仕組みです。結果として、複利効果が期待できます。

・為替差益を受け取れる
外貨建て投資信託を売却するタイミングで、購入時よりも円安に進んでいた場合、為替差益を受け取れるという利点もあります。

2-4-2. デメリット

外貨建て投資信託のデメリットは以下の通りです。

・為替変動リスクがある
売却のタイミングで購入時よりも円高になっている場合、為替差損が発生するリスクがあります。

・信用リスクがある
発行体の経済・経営状況の悪化により、元本割れや運用が続けられなくなるリスクもあります。購入前に格付けなどで信用度をチェックしてください。

・信託報酬が発生する
投資信託は、多くの人から集めた資金を複数の株式や債券などで運用するという金融商品です。運用はファンドマネージャーと呼ばれる専門家が行うため、信託報酬と呼ばれる手数料が発生します。

2-5. 外貨建て保険

外貨建て保険は、払い込んだ保険料が外貨で運用される保険です。米ドル、ユーロ、豪ドルなどで運用され、保険金などは外貨で受け取ります。



2-5-1. メリット

外貨建て保険のメリットは以下の通りです。

・比較的高い金利で運用される
世界的に見ると、まだ低金利である日本よりも、外貨建ての方が高金利での運用が可能です。

・円建て保険より、保険料が低め
外貨建て保険の予定利率は円建て保険よりも高めに設定されています。そのため、同じ保険金額ならば外貨建て保険の方が、保険料が低めになることが多くあります。

・資産の分散ができる
円建て保険だけでなく、外貨建て保険を持つことで資産の分散ができます。

・為替差益を受け取れる
保険金を受け取る際、加入時よりも円安に進んでいたら為替差益も受け取れます。

2-5-2. デメリット

外貨建て保険のデメリットは以下の通りです。

・円高になった場合は元本割れの可能性もある
保険加入時よりも円高になっている場合、受け取る保険金が元本割れする場合がありますので、注意しましょう。

・為替手数料がかかる
保険料払込時、外貨建て保険の維持費の支払い時、保険金の受け取り時は、日本円と外貨を交換する必要があります。その際、為替手数料が必要です。このコストは節約できないため、契約前にどの程度の為替手数料がかかるかを確認してください。

2-6. FX取引

ここで言うFXとは「外国為替証拠金取引」のことで、異なる2つの通貨を売買し、その差額で利益を獲得します。

売買できる通貨はFX会社によって異なるため、口座開設前にどの通貨を取り扱っているか必ず確認してください。



2-6-1. メリット

FXのメリットは以下の通りです。

・レバレッジをかけて効率よく取引できる
FXは証拠金に対し、個人の場合最大25倍のレバレッジをかけた取引ができます。例えば、1万円の証拠金を入れたら、25万円分までの取引ができるということです。そのため、準備する資金は少額で始めることができます。

・取引できる時間が長い
通貨の売買をする外国為替市場は世界中にあり、時差があるため、ほぼ24時間どこかで為替取引が行われています。インターネットを通じて注文を出せるため、昼夜を問わず取引が可能です。仕事などで昼間に為替の動きが確認できない方でも、夜の帰宅後に取引に参加できます。ライフスタイルを問わず、誰でも参加しやすいのがFXのメリットです。

2-6-2. デメリット

FXのデメリットは以下の通りです。

・リスクが大きい
ご紹介したように、FXはレバレッジをかけた取引ができるため、証拠金の最大25倍の金額の取引が可能です。しかし、為替が予想の反対に動いた場合は、損失もそれだけ大きくなります。

・値動きの予測が難しい
FXに慣れた方でも値動きを確実に予測するのは難しいといえます。なんとなく取引するのではなく、為替の動きを読み、値動きを予測するための勉強も必要です。

2-7. 積立FX

積立FXはまとめて通貨を購入するのではなく、積立方式で継続して通貨を購入する運用方法です。通常のFX取引よりもリスクを抑えられるという特徴があります。



2-7-1. メリット

積立FXのメリットは以下の通りです。

・取得単価を平準化できる
積立FXでは、積立方式で同じ金額ずつ、同じ通貨を継続して購入していきます。結果、取得単価を平準化できます。この手法は「ドルコスト平均法」と呼ばれ、株式や投資信託の積立でも使われているものです。

取得単価が平準化されていれば、為替が予想と反対の方向に動いた場合でも、少し為替が戻った時点で損失をカバーできる可能性が高くなります。

・スワップポイントが付与される
スワップポイントとは、2つの通貨の金利差調整分のことです。低金利の通貨を売却し、高金利の通貨を購入すると、保有している間、毎日金利差分の利益が付与されます。

基本的に積立FXはある程度の期間保有するものです。よって、スワップポイントが多く付与されることが期待できます。

2-7-2. デメリット

積立FXのデメリットは以下の通りです。

・短期間での利益は期待できない
積立FXは継続して同じ通貨を買い続けていくという手法です。通常のFX取引とは異なり、短期間で利益は狙いにくいという特徴があります。ある程度の期間投資をするつもりで始めるようにしましょう。

3. 初心者におすすめの外貨での資産運用の方法は?

ここまで、外貨の運用方法についてご紹介しましたが、初心者におすすめの資産運用方法は以下です。

  • 外貨預金
  • 積立FX

理由やポイントと共に解説します。

3-1. 外貨預金

銀行で始められる外貨預金は、少額からスタートできるため、初心者にもおすすめの資産運用方法です。普段使っている銀行で外貨預金専用口座を開設するのであれば、不明な点があっても相談できます。

まずは、米ドルやユーロなど、日本からでも為替の動きが確認しやすい通貨を選んで預金することを検討しましょう。

3-2. 積立FX

積立FXは通常のFXよりも低リスクで取引ができます。定期的に買い増していくだけのため、チャート分析の必要もありません。これからFXを始めたい方にもおすすめです。

また、積立FXは長期間の運用が前提です。売買タイミングのチェックもいらず、精神的な負担も軽減できるでしょう。

4. 積立FXならSBI FXトレードのつみたて外貨がおすすめ!特徴は?

外貨運用初心者には積立FXがおすすめです。中でもSBI FXトレードの「つみたて外貨」はFXが初めてという方にも取り組みやすい運用となっています。どのようなものか詳しく見ていきましょう。

4-1. 事前設定で通貨を自動購入

つみたて外貨では、事前に以下の条件を決めておくと、その後は自動で通貨を購入していきます。

  • 購入通貨
  • 購入金額
  • 購入頻度
  • レバレッジ

取引ごとに為替の動きを確認する必要はありません。また、シミュレーションや取引ツールも充実しており、パソコン・スマートフォン、どちらからでも注文が可能です。

4-2. 貯まったスワップポイントは活用可能

つみたて外貨の運用で貯まったスワップポイントは「貯める」「再投資」「分配」の運用が可能です。「再投資」では、定期買付金額に加えて獲得したスワップポイントを原資とし、自動的に外貨を購入することができます。また、「分配」を選択すると、累積のスワップポイントが1万円以上の場合、自動的に登録された銀行口座へ振り込まれます。

4-3. 宝くじがついてくる

SBI FXトレードのつみたて外貨では、保有ポジションに応じてジャンボ宝くじが年2回受け取れます。保有ポジションが多いほど、宝くじの枚数が増えるというお楽しみ付きです。

5. 外貨での資産運用は自分に合った方法を選ぼう!

外貨での資産運用の方法は数多くあります。株式のようにある程度まとまった金額が必要な運用方法もありますが、初心者で少額から始めてみたいという方には「外貨預金」や「積立FX」がおすすめです。

特にSBI FXトレードの積立FX「つみたて外貨」は、定期的に設定した通貨の自動買付が行われるため、チャート分析の必要もありません。また、保有ポジションに応じて宝くじが受け取れるというサービスもあります。

これから外貨での資産運用を考えるのであれば、SBI FXトレードの「つみたて外貨」をぜひご検討ください。

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この記事を監修した人

SBIリクイディティ・マーケット株式会社
金融市場調査部長
上田眞理人

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