スリッページが起きる原因と設定方法について
スリッページとは
スリッページ(約定力)とは、お客様の注文レートと実際の約定レートに生まれる差のことです。
具体的には、注文したときに画面に表示されている価格(注文レート)と、実際に注文が確定する価格(約定レート)が異なる状況を指します。
スリッページが起こる原因
FXでは、お客様が注文をおこなってからサーバーを通して注文が約定するまで、タイムラグが発生する場合があります。
マーケットは常に変動し続けているため、タイムラグが発生しているときの値動きによって、スリッページが起こります。
従って、為替相場の値動きが激しいときほど、スリッページのリスクに注意しなければなりません。
スリッページのリスクに備える場面
スリッページは、為替相場の値動きが激しいほどリスクが高まります。
たとえば、世界経済において最も重要な経済指標といわれる米国雇用統計の結果は、為替相場に大きな影響を与えます。米国雇用統計は、毎月第1金曜日の日本時間21:30(冬時間は22:30)に発表されますので、FXをするにあたって発表されるタイミングを把握しておくことが大事です。
米国雇用統計の発表以外にも、各国の中央銀行による政策金利やGDP(国内総生産)などの発表に合わせて、為替相場が激しく変動する可能性があります。
他には、大規模な経済イベントの開催や国際情勢に影響を与える重大事件や災害の発生などが、スリッページ発生のリスクを高める要因となっています。
SBI FXトレードでは許容スリッページの設定が可能
SBI FXトレードでは、注文時の価格と約定時の価格のずれ幅の許容範囲を設定することで、スリッページによるリスクを軽減できます。
たとえば、米ドル/円で「120.0000」の買い注文をするとき、許容スリッページを「0.02」に設定したとします。このとき、許容スリッページである「120.0200」を超えなければ注文は約定され、超えた場合は注文が約定されません。
当社では、4桁レート表示での最小値(0を除く)が「0.0001」で、3桁レートの10分の1となります。
他社と比べて値動きが細かく収益機会が多い分、スリッページ「0」では約定しづらくなります。
尚、許容スリッページは、取引画面で設定可能となっています。
また、当社のスリッページ実績については、「スリッページの取扱いに関する日次チェックと実績開示について」でご確認ください。