高金利通貨ペア取引のメリットと注意点について解説
FXで「中長期的な利益を得たい」と考えている人は、高金利通貨ペアでの取引を検討してみてはいかがでしょうか。
高金利通貨ペアで行う取引は、金利差のある通貨を取引してスワップポイントを狙えるなどのメリットがあり、初心者でも理解しやすい仕組みになっています。
本記事では、高金利通貨ペアでの取引に関する情報をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
高金利通貨とは
高金利通貨とは、政策金利などによって高い金利水準を保った国の通貨のことです。日本円は比較的低金利であることから、多くの国の通貨が高金利通貨の対象になります。
高金利通貨ペアで行う取引は、「通貨間の金利差で発生するスワップポイントで利益を狙える」として人気があります。
- スワップポイントとは
- 「高金利通貨買い」+「低金利通貨売り」のポジションを保有することで金利差に応じて付与される利益。保有ポジションを翌日まで持ち越した際にスワップポイントが発生します。
「瞬発的な利益ではなく、コツコツと着実に利益を積み上げたい」という人は、高金利通貨ペアの種類や、利益を狙えるポイントなどをしっかりおさえておきましょう。
代表的な高金利通貨ペアを紹介
高金利通貨で特に人気のある種類は、新興国通貨のメキシコペソ、南アフリカランド、トルコリラなどが挙げられます。
高金利通貨で取引する際に覚えておきたい、3つのペアをご紹介していきます。
メキシコペソ/円(MXN/JPY)
新興国通貨は、先進国通貨と比べて高金利の傾向にあります。
中南米の中でもブラジルに続く経済規模を誇るメキシコは、政策金利が高水準なため、日本円とメキシコペソの金利に大差があり、効率よく金利差の差額に応じたスワップポイントを得られます。
日本のFX会社では、トルコリラや南アフリカランドとメキシコペソを併せて取り扱う会社が多く、注目しておきたい高金利通貨ペアの一つです。
南アフリカランド/円(ZAR/JPY)
南アフリカは、資金流出を止める目的で通貨安を抑制し、高水準の政策金利を設定しています。
南アフリカランドと日本円の金利差はメキシコペソと日本円に近く、スワップポイントを狙ったFXでもよく利用されている通貨です。
ただし、資金調達が海外頼みという点から、グローバルな資金移動が起こった際に影響を受けやすいという特徴を持っています。
トルコリラ/円(TRY/JPY)
トルコの政策金利は、超低金利の日本と比べて高水準のため、大きな金利差が生まれるとしてトレーダーから根強い人気があります。
他の新興国通貨と比較しても政策金利がかなり高いため、スワップポイントによる利益を得られやすくなっています。
長期運用のFXに興味のある方は、まずは高金利通貨ペアの代表であるトリコリラ/円に注目しましょう。
急変動に注意しましょう
トルコリラはここ数年極めて不安定な相場状況が続いております。複数回に渡り利下げが実行されており、相場が急変動する恐れがありますので、十分にご注意ください。
スワップポイントで中長期的な利益を狙うポイント
FXでは、2種類の通貨の金利差で得られるスワップポイントで、利益を狙うことが可能です。ただし、「どの通貨を買うか」「いつ決済するか」は慎重に決めなければなりません。
スワップポイントで中長期的な利益を狙う際、どのようなポイントに注目すべきか説明していきます。
日本よりも高金利の通貨を買う
日本円との通貨ペアで取引する場合、日本円より金利の高い通貨を買うことで、多くのスワップポイントを得ることができます。
数ある国の通貨の中でも、メキシコペソや南アフリカランド、トルコリラといった高金利通貨を選ぶことで効率よく利益を狙うことが可能です。
逆に、日本円よりも低金利な通貨(スイスフランなど)を買うと、スワップポイントの支払いが発生するため注意しましょう。スワップポイントの支払いに注意
低金利通貨を買って高金利通貨を売った場合、スワップポイントを支払う場合もあるため注意が必要です。
ポジションを持っている期間は定期的に受け取る
スワップポイントは、保有ポジションを翌日まで持ち越し、ニューヨーク株式市場のメンテナンス(NYクローズ)が明けた後に発生します。
そのため、注文をしたその日に保有ポジションを決済すると、スワップポイントによる利益が得られないため、スワップポイントを狙う場合は、翌日以降に決済するようにしましょう。
スワップポイントが付与されたあとは、ポジションを保有しているだけで、定期的にスワップポイントが蓄積されます。
市場が休場になる土日に発生したスワップポイントについては、平日のいずれかの曜日にまとめて付与されるのが一般的です。
代表的な高金利通貨ペアを1万通貨買い建てた場合
スワップポイントで得られる利益をイメージしやすいように、メキシコペソ/円の取引の例を挙げて説明します。
たとえば、メキシコペソを1万通貨分買い、1日9円のスワップポイントが付与される場合、1年間保有し続けることで以下のようにスワップポイントが蓄積されます。
スワップポイントは、1日あたりで見ると少額です。ただし、銀行預金金利と比べると高水準のため、スワップポイント目的でポジションを長期保有する人も少なくありません。
高金利通貨で取引をするメリット
高金利通貨ペアで取引をするメリットについて紹介します。それぞれのメリットを分かりやすく説明していきますので、少額スタートでも中長期的に大きな利益を狙いたい人は参考にしてください。
チャートを頻繁に気にする必要がない
スワップポイントで利益を狙う場合は、デイトレードやスキャルピングと違って、頻繁に取引をする必要がありません。そのため、ある程度はほったらかしで運用することが可能です。
短期売買をメインとしている人は、相場の動きが気になって仕事が手に付かないというケースも珍しくありません。それに対してスワップポイント狙いで中長期の運用をする人は、日常生活を変えないままで利益を狙えます。
注意
ただし、相場が自身の思惑と逆方向に進んだ場合は大きな損失につながるため、相場はしっかりとチェックするようにしましょう。
FX会社によって高水準のスワップポイントを継続的に得られる
スワップポイントのレートはFX会社ごとに異なるため、スワップポイントのレートが比較的高水準なFX会社選ぶことは大事です。
また、FX会社によっては保有ポジションを決済しなくても、スワップポイントのみ口座に計上できる便利なサービスも用意されています。つまり、為替の損失が出ていないかぎり、相場の予測を当てなくてもプラスポジションの保有で継続的な利益を積み上げられるということです。
SBI FXトレードでは、業界最良水準のスワップポイントとなっているため、中長期で利益を狙いたいトレーダーの方に向いています。
また、ポジションを決済しなくても蓄積されたスワップポイントを引き出せるサービスが備わっていますので、柔軟な管理が実現します。ぜひ無料の口座開設をご検討ください。
高金利通貨ペアを取引する際の注意点
高金利通貨のFXは、スワップポイントの付加価値により、長期運用かつ定期的な収益が狙えます。
ただし、スワップポイントは必ず利益が出るわけでないことを理解しておきましょう。たとえば、低金利の日本円を買って高金利のメキシコペソを売った場合、マイナススワップになり金利差を支払わなければなりません。
また、新興国の高金利通貨は為替変動リスクが高いという側面もあります。成長余力がある国の通貨となるため、政情不安や地政学的なリスクが伴い、為替相場が急激に変動する可能性があります。
注意
スワップポイントの利益を狙った高金利通貨ペアの取引を行う場合は、各国の政治情勢や経済情勢をニュースサイトなどでチェックしながら、慎重に取引しましょう。
さまざまな取引手法で上手にFX取引をしよう
金利水準が高い国の高金利通貨は、低金利の通貨と組み合わせることで金利差分のスワップポイントを得ることが可能です。
金利差が大きいほど多くのスワップポイントを得られ、プラスポジションの保有で利益を口座に計上できます。
高金利通貨ペアの取引は、長期運用でスワップポイントを着実に蓄積できるメリットがある一方、為替変動による損失の可能性もあります。そのため、リスクを想定した慎重な取引を心がけるようにしましょう。
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