FX変動幅が大きい通貨ペア&おすすめの通貨ペアランキング【2025年版】 | SBI FXトレード

FX変動幅が大きい通貨ペア&おすすめの通貨ペアランキング【2025年版】

FX初心者ガイド

UPDATE 2025.09.04
POST 2025.09.04

FX変動幅が大きい通貨ペア&おすすめの通貨ペアランキング【2025年版】

1. 変動率が大きい通貨ペア一覧【ボラティリティが高い10選】

通貨の変動幅(ボラティリティ)は、日々の値動きや市場の流動性、国の経済・政治的要因によって常に変動しています。
また、分析期間(例:1日、1週間、1ヶ月、1年)によっても「変動が大きい」とされる通貨は変わるため、固定的なランキングではありません。

とはいえ、一般的にボラティリティが高い通貨ペアとして知られている組み合わせを以下にご紹介します。

通貨ペア 特徴
ブラジルレアル/円(BRL/JPY) 新興国通貨で流動性が低く、要人発言や資源価格の影響を受けやすい
メキシコペソ/円(MXN/JPY) 比較的安定しつつも短期の値動きが大きく、スワップも高水準
南アフリカランド/円(ZAR/JPY) 政治要因や鉱物資源価格に反応しやすく、変動が激しい
トルコリラ/円(TRY/JPY) 政策金利やインフレで急変動しやすい通貨
ポーランドズロチ/円(PLN/JPY) 欧州圏の中で経済の影響を大きく受け、突発的な変動がある
韓国ウォン/円(KRW/JPY) 地政学リスクや株式市場との連動性が高く、短期変動も大きい
豪ドル/スイスフラン(AUD/CHF) 資源国 vs 安全通貨で方向感が出やすく、変動に富む
NZドル/米ドル(NZD/USD) 資源国通貨ペアで、ファンダメンタルズに反応しやすい
豪ドル/米ドル(AUD/USD) 世界的に人気が高く、指標発表時に大きく動く



あまりなじみがない通貨ペアが多いと感じたかもしれませんが、こうしたマイナー通貨ペアや新興国通貨は市場参加者が少ないため、ちょっとしたニュースでも価格が大きく動く傾向があります。

2. 変動幅が大きい通貨ペアは比較的リスクが高い

「大きな利益を狙うなら、変動幅が大きい通貨ペアを選ぶべきだ」という考え方は間違いではありません。しかし、ボラティリティの高い通貨ペアにはそれ相応のリスクも伴うため、初心者ほど慎重な判断が求められます。
FX初心者は、一定期間内における価格変動率である「ボラティリティ」の意味や、リスクとの関連性などを知っておくことが大切です。

ここでは、ボラティリティ(変動率)とは何か、リスクとの関係、変動要因、タイミングなどの基礎知識を解説するので、自分に合った通貨ペア選びの参考にしてください。

2-1. ボラティリティとは?【 FXで利益を狙うなら必須の概念】

ボラティリティ(Volatility)とは、ある期間における価格変動幅(または変動率)を示す指標です。
FX以外にも株式や先物市場で広く用いられ、「どれだけ相場が動いているか」を示す尺度になります。

値動きが激しいと「ボラティリティが大きい(高い)」、値動きが少ないと「ボラティリティが小さい(低い)」と表現されます。ボラティリティが高いと、ローソク足の実体やヒゲが長くなり、価格の波も大きくなるのが特徴です(下図参照)。

ボラティリティが大きな通貨ペアほど短期間で利益を得るチャンスが増えやすいといえます。逆に、ボラティリティが小さいと、エントリーしても価格がほとんど動かず利益にならないこともあります。

ボラティリティが大きすぎるとリスクも増えますが、ある程度以上のボラティリティがなければ、トレードで安定的に利益を出すことは困難です。したがって、一定以上のボラティリティがある通貨ペアを選ぶことは、安定した収益を目指す上で重要です。

2-2. ボラティリティとリスクの関係性【利益と損失は表裏一体】

ボラティリティが大きい通貨ペアは値動きが激しくなるため、利益を得るチャンスが増える反面、損失を出すリスクも高くなります。ハイボラティリティ通貨は、急騰・急落の可能性がある、わずかな時間で損益が大きく変動する、資金管理や損切りが甘いと、一気にロスカットが発動する可能性があるといった特徴があり、ハイリスク・ハイリターンの通貨ペアです。

ボラティリティが大きい場合は、ポジション量を調整してレバレッジを抑えるなどの方法でリスクを管理します。同じ通貨ペアを取引していてもボラティリティは日々変化するため、それに合わせてポジション量や損切り幅を見直す必要があります。また、経済イベント・要人発言などに対して、事前に備えておくことも重要です。

特に、トルコリラやメキシコペソ、南アフリカランドなどのマイナー通貨は、政治・経済の影響でボラティリティが突発的に上昇するため、より慎重な対応が求められます。

2-3. 通貨ペアによって変動幅が変わる理由【流動性がカギ】

通貨ペアのボラティリティを左右する最大の要因の1つが、市場の流動性(取引の活発さ)です。売買注文が常に豊富で、市場に売り手・買い手が多い場合、価格が大きくブレにくいためボラティリティが小さくなります。
つまり「ボラティリティは比較的小さい=安定した値動き」ということです。

反対に、流動性が低い場合は市場参加者が少ないため、大口注文が入ると一気に価格が動き、価格が跳ねやすく、スプレッドも広がりやすくなります。

具体的には、米ドル/円やユーロ/米ドルのような流動性が高いメジャー通貨ペアは、ボラティリティが小さく安定した値動きを期待できます。一方、トルコリラやメキシコペソのような流動性が低いマイナー通貨は、ボラティリティが大きく相場が不安定になりやすい点に注意が必要です。

初心者は、流動性が高くボラティリティが安定した通貨ペアから始めるのが安全です。

2-4. ボラティリティが高まりやすいタイミング【時間帯・イベントに注目】

ボラティリティは、出来高(ある時間内に成立した売買の数量)が増えるタイミングで大きくなる傾向があります。前述の「流動性(取引量の多さ)が高い通貨ペアほどボラティリティが小さくなる」という説明と矛盾を感じたかもしれませんが、メカニズムが違います。

出来高が増えるとボラティリティが拡大しやすいのは、売買のスピードが速くなり値動きが活発になるからです。活発に取引が行われた結果、時間当たりに動く価格幅が大きくなります。そのため、出来高をともなったボラティリティ拡大は、チャート分析をしやすい傾向があります。

出来高をともなったボラティリティ拡大が起きやすい時間帯の1つは、ロンドン市場とニューヨーク市場が重なる時間帯(日本時間の21時~深夜1時頃)です。また、重要な経済指標の発表時間帯や、選挙、国際会議といった重要な経済イベントが行われている期間も、ボラティリティが拡大しやすい傾向があります。逆に、経済が動かないクリスマスや夏のバカンス期間は出来高が減り、値動きが乏しくなるため、ボラティリティは縮小傾向になります。

3. 通貨ペアを選ぶ際の考え方【初心者が最初に押さえるべき3つの基準】

ボラティリティが大きい通貨ペアは魅力的な反面、リスク管理の難易度が高く、初心者にはややハードルが高いといえます。特に値動きが激しい通貨は、素早い損切り・利益確定の判断が不可欠で、判断が遅れると思わぬ損失に直結しかねません。

そのため、FX初心者が通貨ペアを選ぶ際は、以下の3つのポイントを意識することで、バランスの取れたリスク管理と利益獲得が可能になります。

  • 適度なボラティリティ
  • 流動性が高くスプレッドが狭い
  • 情報量が多く分析しやすい


ボラティリティが小さすぎる通貨ペアでは、値動きが乏しく利益を得にくい一方、大きすぎると、少しの判断ミスで損失が膨らむリスクがあります。適度なボラティリティがある通貨ペアを選ぶことで、リスクとリターンのバランスを保てます。

また、市場参加者が多い通貨ペアは流動性が高く、スプレッドも狭く安定しやすいのが特徴です。スプレッドは実質的な取引コストなので、スプレッドの狭い通貨ペアを選ぶことで利益を確保しやすくなります。

さらに、政治情勢や経済指標などの情報を得やすい通貨ペアを選ぶことで、判断の根拠を持ちやすくなります。これらの点から、初心者には情報量が多く分析しやすいメジャー通貨から取引を始めるのがおすすめです。

通貨ペア選びは、トレード成功の第一歩です。最初からハイリスク通貨を選ばず、「ボラティリティ」「流動性」「情報の多さ」のバランスを重視して選びましょう。

通貨ペアの選び方について詳しく知りたい方は、以下の記事も併せてご覧ください。
>> 「FXで人気の通貨ペアは?初心者向けに特徴と選び方を解説」

4. FX初心者におすすめの通貨ペアランキング【2025年版】

初心者がFXを始める際、最初に選ぶ通貨ペアは非常に重要です。
通貨ごとのボラティリティや取引時間帯、情報の入手しやすさなどを踏まえて、自分のトレードスタイルに合ったペアを選ぶことで、無理のない取引をスタートできます。

ここでは、FX初心者に特におすすめの通貨ペアを5つ厳選し、それぞれの特徴とおすすめポイントを解説します。

初心者向けおすすめ通貨ペアTOP5

  • 米ドル/円(USD/JPY)
  • ユーロ/円(EUR/JPY)
  • ユーロ/米ドル(EUR/USD)
  • ポンド/円(GBP/JPY)
  • 豪ドル/円(AUD/JPY)


各通貨ペアにはそれぞれ特徴があります。トレードスタイルやトレードしやすい時間帯も考慮して、自分に合った通貨ペアを見つけましょう。

4-1. 米ドル/円(USD/JPY)

米ドル/円(USD/JPY)は、日本の外国為替市場で最も取引量が多く、初心者にも扱いやすい通貨ペアです。日本人トレーダーにとってなじみが深く、アメリカ・日本共に各種メディアから豊富な情報を得られます。値動きが穏やかでテクニカル分析と相性が良いという特徴もあります。

米ドル/円は突発的な値動きが少なく、比較的相場の方向性が読みやすいため、学習段階でも取り組みやすいでしょう。

ボラティリティが拡大しやすい時間帯は、アジア時間よりも欧米市場が開いている21時以降です。特に、アメリカの雇用統計のような重要な経済指標が発表されるタイミングには注意しましょう。

4-2. ユーロ/円(EUR/JPY)

ユーロ/円(EUR/JPY)は取引量が多く、国内では米ドル/円に次いで人気の通貨ペアです。ユーロ自体が米ドルに次ぎ世界で2番目に流通している通貨であり、信頼性の高い日本円とのペアでは変則的な動きが少なく安定しています。

ユーロ/円はトレンドが明確に出る傾向があるため、初心者でも分析やトレードがしやすい通貨ペアです。米ドル/円と比べるとボラティリティはやや小さいものの、それでも十分な利益を得るチャンスがあります。

ユーロ/円の取引が活発化するのは、主にロンドン市場が開く日本時間の16時以降です。この時間帯は欧州市場が本格的に動き始めるため、取引量が増加し、ボラティリティが大きくなる傾向にあります。

4-3. ユーロ/米ドル(EUR/USD)

ユーロ/米ドル(EUR/USD)は、世界で最も取引量が多い通貨ペアです。ユーロはヨーロッパ経済の、米ドルは世界経済の基軸通貨であるため、多くのトレーダーが注目しています。

ユーロ/米ドル(EUR/USD)は取引量が多いため流動性が高く、その結果、スプレッドが狭い傾向にあります。大きな値動きが少なく、比較的緩やかな変動が多いことが特徴です。

ユーロ/米ドルのボラティリティが大きくなるのは、ヨーロッパ市場とアメリカ市場が重なる時間帯である21時から深夜0時です。この時間帯は取引量が増えて、値動きが活発になります。

4-4. ポンド/円(GBP/JPY)

ポンド/円はイギリスと日本の経済動向に加え、アメリカの影響も受けやすい通貨ペアです。そのため、分析の難易度はやや高くなります。

ポンド/円は「じゃじゃ馬通貨」と呼ばれるほど、メジャー通貨の中で価格変動が激しいことが特徴です。FX取引に慣れ、ある程度リスクとリターンが大きい取引にも挑戦したい場合は、ポンド/円の少額トレードから始めると良いでしょう。

ポンド/円は、ロンドン市場が開く日本時間16時頃から取引が増え、ボラティリティが拡大しやすくなります。特に、16~18時頃の取引が活発です。さらに、ニューヨーク市場の影響が強まる21時頃から深夜2時頃までは、再度取引が活発になります。

4-5. 豪ドル/円(AUD/JPY)

豪ドルは資源国通貨の代表格であり、石炭や鉄鉱石、天然ガスなどの豊富な資源を背景に世界的な影響力をもっています。オーストラリアは政治や経済が安定しており、同じ資源国である中東諸国や南米諸国などに比べると、カントリーリスクが比較的低いことが特徴です。

豪ドル/円は、米ドル/円やポンド/円と比べると、ボラティリティは小さい傾向があり、リスクを抑えながら取引できます。豪ドル/円の取引が活発化するのは、オーストラリア市場が開く日本時間の午前中や、ロンドン市場が開く16時頃からです。

5. FX中級者・上級者におすすめの通貨ペア

値動き(ボラティリティ)の大きい通貨ペアは、短期間で大きな利益を狙える一方で、損失リスクも高まります。そのため、FX初心者のうちは、まず米ドル/円などのメジャー通貨ペアでトレードに慣れることをおすすめします。

トレード経験を積み、リスク管理にも自信がついてきた中級者以上の方であれば、ボラティリティの高い通貨ペアへのチャレンジも選択肢に入ってくるでしょう。特に、新興国通貨を含む通貨ペアは値動きが大きく、少額でも収益チャンスを狙えるため、段階的に取り組む価値があります。代表的な高ボラティリティ通貨ペアとして、以下のようなものが挙げられます。

  • トルコリラ/円(TRY/JPY)
  • メキシコペソ/円(MXN/JPY)
  • 南アフリカランド/円(ZAR/JPY)
  • ポーランドズロチ/円(PLN/JPY)


これらの通貨は、経済や政治の影響を受けやすく不安定な側面もありますが、その分、戦略的にトレードを行うことでリターンを大きく伸ばすことも可能です。
特に、金利差の大きい通貨ペアはスワップポイントが高く設定されている傾向にあり、長期保有での利益獲得を狙う投資スタイルに向いています。トルコリラ/円やメキシコペソ/円は、その代表例として多くの中・上級者に人気です。

スワップポイントや高金利通貨ペアの詳細については、以下の記事で解説しています。
>> 「高金利通貨ペア取引のメリットと注意点について解説」


6. FXをこれから始める方におすすめのFX会社

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  • スワップポイントが業界最良水準
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34種類の通貨ペアが取引可能なため、初心者が扱いやすい米ドル/円やユーロ/円などのメジャー通貨ペアから、中・上級者向けのマイナー通貨ペアまで、幅広いニーズに対応しています。自分の経験値や市場環境に合わせて、最適な通貨ペアを選択できるのが大きなメリットです。
また、1通貨単位からの取引が可能なため、少額資金でもFXを始められ、リスクを抑えながらトレード経験を積むことができます。

高金利通貨であるトルコリラ/円やメキシコペソ/円などの通貨ペアでは、スワップポイントの差を活用した中長期保有が人気ですが、SBI FXトレードではそれらの通貨ペアにおいてもスワップポイントが業界最良水準で提供されており、長期運用にも適しています。

さらに、取引コストを左右するスプレッドも業界最狭水準です。例えば、初心者にもおすすめのメジャー通貨ペアである米ドル/円の基準値は0.18銭~、ユーロ/円の基準値は0.38銭~となっており、コストを抑えながら効率的な取引が可能です。

7. まとめ 初心者でも安心の通貨ペアとFX会社からスタートを

ボラティリティの高い通貨ペアは、大きなリターンを狙える一方でリスクも大きいため、初心者のうちは安定したメジャー通貨ペアでトレードスキルを磨くことが重要です。慣れてきたら、段階的に変動率の高いマイナー通貨ペアへとチャレンジするのも良いでしょう。

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この記事を監修した人

SBIリクイディティ・マーケット株式会社
金融市場調査部長
上田眞理人

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