FXの窓とは?窓埋めトレードの具体的な手法や注意点を解説 | SBI FXトレード

FXの窓とは?窓埋めトレードの具体的な手法や注意点を解説

FX初心者ガイド

UPDATE 2025.09.04
POST 2025.09.04

FXの窓とは?窓埋めトレードの具体的な手法や注意点を解説

1. FXにおける「窓」とは

チャートを見ていると、ローソク足の間に価格の空白が生じていることがあります。これが「窓(ギャップ)」です。特に、週末をまたぐ月曜朝に発生しやすく、金曜の終値と月曜の始値に差があると窓になります。

1-1. 窓とは何か

FX取引における窓とは、価格が飛んで形成された空白部分のことです(上図参照)。窓が生じることは「窓開け」と呼ばれ、その後の価格の動きによって窓開けで生じた空白の価格帯が埋められることを「窓埋め」と呼びます。

1-2. 窓には上窓・下窓がある

窓には「上窓(うわまど)」と「下窓(したまど)」の2種類があり、英語ではそれぞれギャップアップ(gap up)、ギャップダウン(gap down)といいます。

  • 上窓:ローソク足の前の足の高値よりも次の足の安値が高い場合に発生
  • 下窓:ローソク足の前の足の安値よりも次の足の高値が低い場合に発生

どちらの窓も、開いた後は逆方向(窓埋めの方向)に動きやすいことが特徴です。つまり、価格の行きすぎを修正するような動きになる可能性が高いといえます。ただし、必ず逆方向に動くとは限らず、そのまま順行することもある点には注意してください。

1-3. 窓が生じやすい時間帯

最も多く発生するのは、週明け月曜の早朝です。週末の間に発生した重要な経済ニュースなどが価格に反映されることで、ギャップが生じます。

FXにおいて、月曜日から金曜日はほぼ24時間取引が行われますが、土・日曜日は取引がありません。そのため、週末に発生した相場に関連するできごとは、月曜日の市場オープン時に影響が及ぶことがあります。したがって、月曜の朝に窓開けが生じやすくなります。

2. なぜ窓開けが起こるのか

週明けに窓開けが起きやすいと述べましたが、その原因についてさらに深掘りしてみましょう。主な原因は、以下の3つです。

  • 週末の経済要因による影響
  • 週末取引の影響
  • 月曜日のFX取引が始まる前の取引

それぞれについて解説します。

2-1. 週末の経済要因による影響

重要指標の発表や突発的なニュースは、週明けの窓明けにつながることもあります。主な要因として、以下のようなものが挙げられます。

  • 経済指標の発表:GDP(国内総生産)、インフレ率、雇用統計など
  • 要人発言:政府や中央銀行の要人による発言、政策の発表など
  • 地政学的リスク:戦争、テロ、自然災害など

例えば、テロや大規模な災害が発生した場合、多くの投資家は「安全資産」とされる通貨(日本円、米ドル、スイスフランなど)に資金を移す傾向があります。これにより、対象通貨の価格が急激に変動しやすくなります。特に、市場が休場となる週末にこのようなニュースや突発的なイベントが起きると、週明けの取引開始時に「窓開け(ギャップ)」が発生する可能性が高くなるのです。

関連記事:米国雇用統計とは?FXにおける重要指標発表時の対応

2-2. 週末取引の影響

ニューヨークや東京などの主要な為替市場では、通常、土・日曜日は休場となっています。一方で、中東のバーレーンなど一部の市場では、日曜日に取引が行われています。これは、イスラム圏では金曜日と土曜日が休日に当たり、日曜日が平日に該当するためです。
このような中東市場での週末の取引状況が、週明けの為替相場に影響を与えることがあります。例えば、中東情勢の緊迫化により、市場の価格が急落するようなケースです。

ただし、日曜日の中東市場の取引量は、主要市場に比べて非常に少ないため、実際に為替相場に与える影響は限定的といえます。 週明けの月曜日に、わずかな価格の乖離が見られることはありますが、原則として主要市場(金曜終値)の価格を基準に相場が始まるのが一般的です。

2-3. 月曜日のFX取引が始まる前の取引

月曜日の早朝、FX取引が始まる前にオセアニア市場(オーストラリア、ニュージーランド)での取引がスタートします。このオセアニア市場での価格変動が影響し、FX取引のオープン時に「窓(ギャップ)」が発生することがあります。
オセアニア市場の取引量は、ニューヨークやロンドンなどの主要市場に比べると少ないものの、中東市場よりは流動性が高く、特に週明けには多くのトレーダーが注目しているのです。
オセアニア市場で週末のニュースなどを織り込んだ動きが先行して起きた場合、その流れが引き継がれ、結果として窓が開くことにつながります。

3. 窓埋めについて

FXチャートでは、価格が窓(ギャップ)によって形成された空白部分を埋めるような値動きが、しばしば見られます。この動きが「窓埋め」です。

この章では、窓埋めがどのような現象かを解説すると共に、それを活用した具体的なトレード手法についてご紹介します。

3-1. 窓埋めとは

窓埋めとは、価格が時間の経過と共に「窓」を埋めるように戻る現象をいいます。「窓」とは、取引が行われていない時間帯に発生した価格変動により形成されるギャップのことです。多くの場合、この窓は後に埋まる(価格が元に戻る)方向へと動きます。

特に、月曜日の朝に形成された窓は、金曜日の終値付近まで価格が戻りやすい傾向があります。ただし、その窓が月曜日中に埋まるのか、数日からそれ以上かかるのかは、相場環境によって異なるため、注意が必要です。
なお、窓埋めが起こる理由については後ほど詳しく解説します。

3-2. 窓埋めトレードとは

窓埋めトレードとは、形成された窓が埋まる傾向を活用するトレード手法です。具体的には、上窓が開いた場合は売り(ショート)、下窓が開いた場合は買い(ロング)でエントリーします。このように、短期的な動きに逆らってエントリーするため、逆張り手法に分類されます。

窓が発生する場面自体は多くありませんが、窓埋めトレードは比較的高い確率で利益を狙いやすい手法の1つです。これは、窓開けが一見すると強いトレンドの始まりに見えても、実際には価格が行きすぎており、その後に反転しやすい傾向があるためです。

さらに、たとえ窓が新たなトレンドの始まりを示していたとしても、一時的な調整やリバウンドが入りやすく、それによって窓が埋まるケースも少なくありません。

このように、窓埋めが起こる背景には複数の要因があり、それらを理解することでトレードの精度を高められます。

具体的なトレード手法やエントリーポイント、注意点については、次の章以降で詳しく見てみましょう。

3-3. 窓が埋まる確率

窓が埋まる確率については諸説ありますが、一般的には70%以上とされています。つまり、窓が開いた後にその窓を埋める方向へエントリーした場合、7割以上の確率で価格が元の水準に戻る可能性があるということです。言い換えれば7割以上の確率で利益を狙えることになります。

このため、中長期的には高確率で窓が埋まる可能性がある一方で、短期的には含み損を抱えるリスクがある点に注意が必要です。場合によっては、ポジション保有中に想定外の値動きにさらされ、長期間にわたって含み損が発生する期間が生じる恐れもあります。

例えば、2023年9月4日(月)の週明け、米ドル/円は前週終値から約50pipsの上窓を開けて始まりましたが、その日のうちに終値近辺まで戻り、わずか数時間で窓を完全に埋めました。
一方で、2022年11月のポンド/円では大きな窓開けがありましたが、結局3週間経っても窓は埋まらず、逆方向にトレンドが継続する展開となりました。

窓埋めトレードの確率の高さを過信せず、資金管理とリスクコントロールを徹底することが重要です。

4. 窓埋めが起こる理由

窓埋めトレードを行うにあたっては、なぜ窓が埋まるのか、そのメカニズムを理解することが極めて重要です。
窓が開いた直後に市場参加者がどのような心理・行動をとるのかを読み取ることで、トレードの勝率を高めるヒントが得られます。

4-1. 窓埋めを期待したエントリーが増える

窓が出現すると、多くのトレーダーが「窓はやがて埋まる」と考えてエントリーします。これは「埋めない窓はない」という相場格言にも象徴されるように、窓埋めを前提とした手法が広く知られているためです。

さらに、窓開けによって形成された価格帯は、一部のトレーダーにとって「割安」または「割高」に見えることがあります。例えば、上窓が開けば「高すぎる」と感じて売りを仕掛け、逆に下窓が開けば「安すぎる」と判断して買いを入れるトレーダーが増えるためです。

このように、窓埋めを狙う注文が集中することで、短期的に窓の逆方向への値動きが発生する場合があります。特に、市場の過熱感を逆手に取って大口投資家が逆張りに動いた場合、価格が一時的に反転するケースもあるでしょう。

例えば、月曜の朝に豪ドル/米ドルで大きな下窓が開いた際、「過剰に売られた」と判断した買い注文が殺到し、当日中に窓を完全に埋める展開になることがあります。ただし、全てのケースで窓が埋まるわけではなく、市場環境によって異なる点には注意が必要です。

4-2. 持ち越したポジションの決済による影響

前週からのポジションの決済行動が、窓埋めを引き起こす一因となることがあります。

例えば、週末をまたいでポジションを保有していたトレーダーが、週明けに窓開けによって十分な利益を確保できたと判断し、利益確定の注文を出すケースです。FXにおいて利益確定は「反対売買」によって行われるため、上窓の場合は売り注文、下窓の場合は買い注文が発生し、結果的に窓を埋める方向へ圧力が加わります。

また、利益確定とは逆に、損切り(ロスカット)によってポジションを解消する動きもあるでしょう。これらの注文は、窓が開いた方向と同じ方向に値動きを加速させる要因となります。

しかし、窓開けは多くの場合、予期しないニュースや突発的イベントによる大きな価格変動であるため、持ち越していたトレーダーの一部が動揺し、短時間のうちに損切りやロスカットに至るケースも考えられるでしょう。

その結果、ロスカットによる一時的な値動きが終わった後、市場が落ち着くことで、窓を埋める方向へと反転しやすくなる傾向があります。

4-3. 窓開けの経済要因が解消された場合

窓開けが相場に影響を与える経済要因によって発生した場合、その原因が解消されることで価格が元に戻るケースがあります。特に、市場が警戒していた材料が消化されたり、懸念要因が解消されたりした場合には、市場心理が落ち着き、窓が自然と埋まりやすくなるといえるでしょう。

例えば、週末中に地政学的リスク(例:紛争や政治不安)の悪化が報じられ、それにより週明けに大きな窓が開いた場合でも、その直後に要人会談が行われて和平の見通しが立ったといったニュースが流れれば、投資家の安心感が広がり、価格が元に戻る展開となりやすいのです。

このように、窓開けの原因となる情報の「賞味期限」が短い場合ほど価格が早期に修正されることが多く、結果として窓が埋まりやすくなると考えられます。

5. 窓埋めトレードの手法

窓埋めトレードを成功させるためには、その仕組みや発生理由を理解した上で、適切なタイミングとルールに基づいて取引を行うことが重要です。

ここでは、実際のトレードを3つのステップに分けて解説します。

ステップ1. 月曜日の早朝に窓を確認する
ステップ2. 窓が埋まる方向にエントリーする
ステップ3. 窓がある程度埋まったら利益確定する

5-1. ステップ1. 月曜日の早朝に窓を確認する

窓埋めトレードは「月曜朝の観察」から始まります。
週明けの取引開始後、まず確認すべきなのが「窓が開いているかどうか」です。
特に、日本時間朝7時まで(東京市場オープン前)にチャートを確認するのが理想的です。

週末に重要指標の発表や地政学リスクの高まりがあった場合は、窓開けの可能性が高まります。ニュースサイトや経済カレンダーを活用して、週末の要因をチェックしておきましょう。

ただし、FX会社によって取引開始時間が異なるため、自分の利用するFX会社のオープン時間を事前に把握しておく必要があります。また、アメリカ市場の夏時間・冬時間の切り替えにより、チャート上の時間軸がズレる可能性もあるため、注意が必要です。

5-2. ステップ2. 窓が埋まる方向にエントリーする

窓を確認したら、「窓が埋まる」方向へのエントリー(逆張り)を検討します。

  • 上窓(ギャップアップ) → 売り(ショート)
  • 下窓(ギャップダウン) → 買い(ロング)


ただし、窓開け直後はトレードの最もリスキーなタイミングです。ロスカットや損切り注文が一気に発動することで、窓方向に一時的に大きく動く場合や売りと買いが交錯して相場が乱れることもあり、意図しない損失が発生する可能性があるので注意しましょう。

安全にエントリーするための対策として、しばらく様子を見て、値動きが落ち着いたことを確認してからエントリーするのが無難です。また、移動平均線やローソク足パターンなど、テクニカル指標を併用することでタイミング判断を補強できます。

5-3. ステップ3. 窓がある程度埋まったら利益確定する

完全な窓埋めを狙いすぎると、反転リスクにより一時的に含み損を抱える可能性があるため、窓が完全に埋まるのを待つのではなく、ある程度埋まった段階で利益を確定するのが基本方針です。利確タイミングの目安として、80〜90%の窓埋め達成時点で利食いするのが安全といわれています。

例えば、以下のような分割決済を行うと、リスクを抑えつつ利益を確保できます。

・保有取引数量:2,000通貨
→ 窓が半分埋まった時点で1,000通貨を利確
→ 残り1,000通貨は8〜9割埋まった時点で決済

メリット:
・市場が反転しても一定の利益は確保できる
・心理的ストレスが軽減され、冷静な判断が可能になる

デメリット:
・窓が完全に埋まった時の最大利益を逃す可能性がある


しかし、窓埋めトレードは本質的に「逆張り」であるため、安全重視の分割利確は理にかなった選択といえるでしょう。

6. 窓埋めトレードのポイント・注意点【失敗を防ぐための6つの心得】

窓埋めトレードは、高確率で利益を狙える手法として知られていますが、全てのケースで成功するわけではありません。むしろ、相場が荒れるタイミングだからこそ、慎重な取引が求められます。ここでは、失敗を避け、より安定した成果を得るための6つの重要なポイントと注意点を解説します。

  • 週明けから9時までにはエントリーする
  • 開いた窓が埋まらないこともある
  • テクニカル分析を併用する
  • 損切りの逆指値注文もしておく
  • スプレッドが拡大している場合がある
  • スリッページに注意する

6-1. 週明けから9時までにはエントリーする

窓埋めの値動きは東京市場が始まる前に完了することが多く、9時以降は東京市場の本格始動+経済指標の影響で相場が不安定化する可能性あるため、原則として9時までにエントリーするのが基本です。

ポジションの保有時間を短くし、早めの利確を心がけましょう。窓埋めトレードは短期逆張り戦略であることを忘れないようにしましょう。

6-2. 開いた窓が埋まらないこともある

「窓は必ず埋まる」と思い込むのは禁物です。数日〜数週間経っても埋まらない窓は実在するため、一部の窓は長期的に埋まらず、スワップポイントがマイナスなら保有コストも発生するなど損失リスクを抱える要因になります。また、精神的負担や機会損失のリスクもあるため注意が必要です。

少ないロットでポジションを保有し、耐性のある運用を行う、タイムストップ(一定時間経過後の損切り幅縮小)を導入する、エントリー前に「埋まらない可能性」を想定したプランを用意するなどの対策を心がけましょう。

6-3. テクニカル分析を併用する

「窓が開いた=必ずエントリー」ではありません。テクニカル分析と組み合わせることで、より精度の高いトレードが可能になります。

併用すべき手法の例として、以下のようなものがあります。

  • 長期足でトレンドの方向を確認
  • サポート・レジスタンスライン
  • 移動平均線やRSI・MACDの併用

例えば、長期的に上昇トレンドが続いている中で下窓が開いた場合、反発による窓埋めが起きやすく、買いエントリーの好機となることがあります。

6-4. 損切りの逆指値注文もしておく

逆指値注文(ストップロス)は、損失を限定し、心理的なブレを防ぐ有効な手段です。

  • 価格が逆行した際、自動で損切りが実行される
  • 特に窓開け直後のボラティリティが高い時間帯には必須


初心者が陥りがちな「損切りできない」ミスを防ぐためにも、自動注文は強い味方になります。

6-5. スプレッドが拡大している場合がある

スプレッドとは、FX取引における通貨の売値(Bid:ビッド)と買値(Ask:アスク)の差のことです。スプレッドが広がると取引コストが増えるため、実質的な利益が減ってしまいます。

スプレッドの拡大は、早朝に起こりやすいため、取引コスト(スプレッド × 取引数量)が意外に膨らみ、実質的なエントリー価格が不利になるリスクがあります。

対策としては、以下のものがあります。

  • スプレッドが原則固定のFX会社を選ぶ
  • 注文前にスプレッド状況をチェックする
  • 大手・高流動性のFX会社を使うと安心

6-6. スリッページに注意する

スリッページとは、FX取引において注文価格と実際の約定価格のズレ、またはそのズレが発生する現象のことです。特に、相場急変動時に起こりやすく、実際の取引価格がトレーダーの想定よりも不利になるリスクがあります。窓開け後は相場が急激に動きやすいため、スリッページには注意が必要です。

対策としては以下のものがあります。

  • 許容スリッページの設定(例:0.02pips以上のズレを許容しない)
  • 指値・逆指値を活用し、自動化でミスを防ぐ

FX会社によっては、スリッページの許容範囲を設定できる機能があります。許容スリッページを事前に設定しておくことで、想定外に不利な価格で新規ポジションを持ったり、損切りになったりするリスクを低減させられます。

例えば、米ドル/円を150.00円で買いたい場合、許容スリッページを「0.02」に設定すると、150.02円以上の価格では約定しないよう制御できます。

スリッページの詳細は、以下の記事も参考にしてください。

>>「スリッページが起きる原因と設定方法について

6-7. まとめ:窓埋めトレードで勝つための心得

成功の鍵 内容
タイミング 朝9時までに完結する短期決戦型
冷静な戦略 「埋まらない窓」も想定する柔軟さ
技術の併用 テクニカル分析+資金管理で確度アップ
リスク管理 自動損切り・スプレッド確認・FX会社選定

7. 窓に関するよくある質問【初心者の疑問をすっきり解消】

FXにおける「窓」や「窓埋めトレード」には、初心者が感じる素朴な疑問や誤解も少なくありません。
ここでは、よく寄せられる質問を2つ取り上げ、実際のトレードに役立つ知識として解説していきます。気になる疑問があれば解決しておきましょう。

7-1. 月曜日に窓が開くことは事前に予想できる?

■答え:完全な予想は困難だが、ある程度の"予兆"は見極められる

「月曜日の朝に窓が開くのか事前に分かる?」という質問は非常に多いですが、完全に予測することはできません。窓の発生は不規則であり、周期性や一定の法則性は存在しないためです。
ただし、週末に重大なファンダメンタルズ要因が発生した場合は、窓が開く確率が高まる傾向があります。

  • 中央銀行の要人発言(例:FRB議長のサプライズ発言)
  • 戦争・テロなどの地政学リスク
  • 大規模な自然災害(地震・台風など)
  • 予想外の選挙結果や政権交代
  • 米国雇用統計・CPIなど重要指標の結果(週末発表時)


これらは、ニュースサイト、経済カレンダー、SNSの週末レビューなどで情報を収集しておくことで、「窓が開くかもしれない」という備えは可能です。

7-2. 窓埋めトレードは禁止されている?

■ 答え:国内のFX会社では原則禁止されていません

ネット検索で「窓埋めトレード 禁止」といったキーワードを見かけることがありますが、これは主に海外FX会社に関する情報です。国内の主要FX会社において、窓埋めトレードを明確に禁止している事例はほとんど見当たりません。

なぜ「禁止」といううわさが出るのかというと、一部の海外FX会社では以下のような取引を規約で制限しているためです。

  • 価格ギャップを利用した短時間のスキャルピング取引
  • 経済指標発表直後など、極端なボラティリティを狙った高頻度注文
  • サーバー負荷が高まるタイミングでのアルゴリズム取引


国内FX会社ではこうした制限が緩やかであり、窓埋めを狙う通常の裁量トレードであれば問題ありません。ただし、取引規約やスプレッド・約定ルールはFX会社ごとに異なるため、規約を確認しておくのが安心です。

8. 窓埋めトレードができるおすすめのFX会社【初心者も安心・実績重視で選ぶ】

窓埋めトレードは、価格変動の大きいタイミングを狙う逆張り手法であるため、FX会社選びが成功の鍵を握ります。
特に、窓開け後の不安定な相場に強く、取引コストや執行スピードで優れた環境を提供しているFX会社を選ぶことが重要です。

  • スプレッドが狭い・安定している
    窓開け直後はスプレッドが拡大しやすく、広いスプレッドは実質的な損失につながるため
  • 最低取引通貨単位が小さい
    少額でリスクを抑えたトレードができ、特に初心者に安心
  • スリッページの設定ができる
    価格急変時でも許容範囲を設定できれば、想定外の損失を防ぎやすい


SBI FXトレードは、窓埋めトレードに理想的な環境を提供する国内有数のFX会社です。

◆ スプレッド(取引コスト)は、米ドル/円:0.18銭〜(基準値)と業界最狭水準で、取引コストを大幅に抑制できる
◆ 最小取引通貨単位である1通貨から取引可能で、初心者でも安心してトライできる
◆ 取引ツール上で、許容スリッページを簡単に設定可能なので急激な値動きにも柔軟に対応でき、損失リスクをコントロールできる
◆ スワップポイントの水準も業界トップクラスで、金利差の大きい通貨ペアを長期保有する戦略にも適しており、値動きと金利収益の両立が狙える
◆ 通貨ペア数は業界最多クラスの「34通貨ペア」に対応しており、メジャー通貨からマイナー通貨まで幅広く取引ができる


9. まとめ:仕組みとリスクを理解してから実践しよう

窓埋めトレードは、短期的な価格反転を利用したFX戦略の中でも、高確率で利益を狙いやすい魅力的な手法です。
ただし、「必ず窓が埋まる」とは限らず、ボラティリティの高い相場における迅速な判断とリスク管理が不可欠です。

成功するためのポイントとして、以下の3つを意識してみましょう。

  • 週末のファンダメンタルズ要因に注目し、月曜朝の動きを予測
  • 早朝の時間帯に素早くチャートを確認し、チャンスを逃さない
  • スプレッド・約定スピード・スリッページ対策が整ったFX会社を選ぶ

窓埋めは余裕資金で実際にトレードしてみるのが上達への近道です。SBI FXトレードは取引単位が1通貨(一部通貨ペアを除く)となっているため、少額の資金で実際にトレードすることが可能です。ぜひ、さまざまな手法に挑戦し、自分に合った取引方法を見つけてみてください。

今すぐ、SBI FXトレードで口座を開設し、戦略的なFX取引を始めてみましょう。

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この記事を監修した人

SBIリクイディティ・マーケット株式会社
金融市場調査部長
上田眞理人

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