米雇用統計特別レポート
掲載日:2019年03月04日
2019年2月米雇用統計(3月8日発表)直前レポート
9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 (予想) |
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非農業部門就業者数(万人) | 10.8 | 27.7 | 19.6 | 22.2 | 30.4 | 18.5 |
失業率(%) | 3.7% | 3.8 | 3.7% | 3.9% | 4.0% | 3.8% |
時間給賃金(前月比) | 0.3% | 0.2% | 0.3% | 0.4% | 0.1% | 0.3% |
時間制給賃金(前年比) | 3.0% | 3.3% | 3.3% | 3.3% | 3.2% | 3.3% |
◇今週末の米2月雇用統計の注目点、その前に・・・
① 前回1月雇用統計のポイント
・就業者数は30.4万人増と昨年1年間の月平均(22.8万人増)を上回る増加
・失業率は4.0%へ悪化したものの、労働参加率(63.1%⇒63.2%)の上昇が要因
・時間給賃金(前年比)も昨年8月以降、6ヵ月連続で3.0%超と労働市場の堅調を確認
・あらゆる業種で万遍なく雇用増を確認
・FRBは利上げに辛抱強い政策を継続、利上げ休止の中で株式市場は適温相場へ
業種別就業者増減(万人)
② 米2月ISM製造業景況指数(3月1日発表)
米ISM製造業景況指数は12月に54.3へ大幅に低下し、米国経済の減速懸念が台頭、NYダウは昨年10月3日の26,951㌦の史上最高値から12月26日には21,712㌦へ下落、消費者心理や企業経営者の設備投資への意欲の後退などを反映する結果となりました。しかし、年明け以降のFRBのハト派的な金融政策への転換に加え、2月には米中通商交渉での追加関税措置が見送られたこともあり、最悪シナリオのリスク後退を背景に上海株も昨年7月以来の水準を回復しました。こうしたことからNYダウは2月25日に26,241㌦まで上昇する場面が見られたほか、NYダウも1月月間で1,672㌦高、2月も916㌦高と堅調地合いを継続しており、企業の経営者心理や消費者心理が好転しているか注目されます。3月1日に発表された米2月ISM製造業景況指数は昨年12月の54.3と下回る54.2と2年3ヵ月ぶりの低水準まで低下、さらに内訳の雇用指数も1月の55.5から52.3へ低下しており、今週8日の雇用統計での製造業の就業者数の伸び悩みが懸念されます。
◇今週末の米2月雇用統計の注目点
・就業者数は前月の30.4万人増から18.5万人増へ大幅に低下する予想
・失業率は前月の4.0%漢3.8%へ再び3.0%台への改善を予想
・時間給賃金(前年比)も昨年8月以降7ヵ月連続で3.0%超となるか注目
・製造業を中心に雇用増が確認され、米国経済の先行き懸念の後退につながるか?
・FRBの少なくとも年内1回から2回の利上げの可能性が復活するか注目
米時間給賃金 前年比(%) 前月比(%)
米非農業部門就業者数(万人) 失業率(%)
提供:SBIリクイディティ・マーケット株式会社
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