韓国ウォンと日本円のレートは?過去の推移や今後の予想も解説 | SBI FXトレード

韓国ウォンと日本円のレートは?過去の推移や今後の予想も解説

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UPDATE 2025.09.04
POST 2025.09.04

韓国ウォンと日本円のレートは?過去の推移や今後の予想も解説

1. 韓国ウォンと日本円の為替レートは?

韓国ウォンと日本円の為替レート

韓国ウォンと日本円の為替レートは、市場の動向に応じて日々変動しています。2025年8月現在、1円あたりおよそ9.40ウォンの水準で推移していますが、過去には世界経済や日韓両国の政策の影響を受け、大きな変動を経験しています。

ここでは、最新の為替レート、過去の推移、今後の見通しについて順に見ていきましょう。

1-1. 2025年時点での為替レート

2025年8月時点の為替相場では、1ウォンあたり約0.1064円、1円あたり約9.62ウォンとなっています。

例えば、1万円を韓国ウォンに両替する場合、約94,000ウォンを受け取る計算になります。
ただし、実際には両替手数料が差し引かれるため、受け取れる金額はこれより少なくなるのが一般的です。

為替レートは常に変動しており、両替のタイミングや利用するサービスによって適用レートや手数料が異なります

銀行、空港の両替所、金券ショップなどでは、それぞれ異なる手数料が設定されていますので、事前に比較することが大切です。

特に、空港の両替所では手数料が高めに設定されていることも多いため、旅行前にあらかじめ必要分を両替しておくことで、コストを抑えることができます。

1-2. 為替レートの過去の推移

韓国ウォンと日本円の為替レートは、両国の経済環境や国際情勢に大きく左右されてきました

韓国は1962年に現在のウォンを発行し、1981年には外国からの投資を段階的に解禁しました。これにより、経済の開放とともに為替レートも大きな変動を経験してきました。特に、1997年のアジア通貨危機では、ウォンが急落し、韓国経済に深刻な影響を与えました。

また、2008年のリーマンショック時も大幅なウォン安となり、日本円との為替レートも大きく変動しました。

2000年代以降は、韓国経済の安定に伴って為替レートも落ち着きを見せるようになりましたが、依然として世界経済の不安定要因には敏感に反応する通貨です。1980年代から2025年までの推移をグラフで振り返ると、世界情勢と韓国経済の関係性が浮き彫りになります。

韓国ウォン/円の過去の為替レートの推移
韓国ウォン/円の為替レート推移グラフ

1-3. 為替レートの今後の予想

今後の韓国ウォン/円為替レートは、韓国・日本それぞれの経済状況や金融政策、さらには米国の動向や国際情勢にも影響を受けると見られます。

2025年8月時点では、韓国の物価上昇は比較的落ち着いているものの、韓国銀行は政策金利を2.50%と、日本に比べて高い水準に設定されています。

そのため、韓国経済がこのまま堅調に推移すれば、金利差を背景としたウォン高が進行する可能性もあります。

一方で、為替相場はグローバルな経済動向や地政学リスクに左右されやすく、不確実性が高いということも覚えておきましょう。

2. 韓国ウォンの概要

韓国ウォンの概要

韓国ウォン(KRW)は、韓国の法定通貨であり、国内での支払いはもちろん、韓国経済全体の動向を反映する指標としても注目される通貨です。

この章では、韓国ウォンの基本的な情報や通貨の特徴、注意すべきリスクについてわかりやすく解説します。

2-1. 韓国ウォンの通貨単位と現金の種類

韓国ウォンは正式には「大韓民国ウォン」といい、通貨記号は「」または「W」、通貨コードは「KRW」として、国際的に使用されています。

韓国ウォンの紙幣には、1,000ウォン、5,000ウォン、10,000ウォン、50,000ウォンの4種類あり、それぞれ色鮮やかで、韓国の文化や歴史を象徴するデザインが採用されています。例えば、1,000ウォン札には韓国の伝統建築が描かれています。

また、硬貨は10ウォン、50ウォン、100ウォン、500ウォンという4種類があります。近年ではキャッシュレス決済の普及により、硬貨の使用頻度は減少傾向にあります。韓国では、スマートフォンによるモバイル決済や交通系ICカードの利用が一般的であり、観光客でも現金をほとんど使わずに過ごすことが可能です。

中には自動外貨両替機で、キャッシュレス決済用アプリへのチャージが可能なタイプもあるため、現地での利便性を考えると事前に調べておくと安心です。

2-2. 韓国ウォンの特徴

韓国ウォンは、アジアの主要通貨のひとつであり、韓国の経済の成長・変動に連動しやすいという特徴を持っています。

特に韓国では、半導体・電子機器などの輸出産業が経済の柱であるため、これら産業製品の需要が高まると、ウォンの価値も上昇しやすくなります(=ウォン高)。

また、韓国ウォンは地政学的リスクにも敏感です。

例えば、朝鮮半島で緊張が高まった際には、リスク回避の動きからウォンが売られ、ウォン安・円高が進む傾向があります。

さらに、以下のような要因もウォンの価値に大きく影響を与えます。

  • 韓国銀行の金利政策(利上げ→ウォン高/利下げ→ウォン安)
  • 貿易収支の黒字・赤字(黒字→ウォン高/赤字→ウォン安)

このように、韓国ウォンは経済指標・貿易動向・地政学リスクなどに影響を受けやすい通貨であるといえます。

2-3. 韓国ウォンのリスク

韓国ウォンを保有したり、投資対象としたりする場合には、次のようなリスク要因に注意が必要です。

  • 為替変動リスク
  • 金利変動リスク
  • 流動性リスク
  • 地政学リスク(政治・安全保障リスク)
  • 経済構造的リスク(政治・安全保障リスク)


● 為替変動リスク
韓国ウォン/円の為替レートは常に変動しています。両替のタイミングや為替差益を狙う投資では、相場の変動による損失の可能性があります。

● 金利変動リスク
2025年8月時点では、韓国の政策金利は2.50%と、日本よりも高い水準にありますが、今後は金利差が縮小・逆転する可能性もあり、金利収益を狙った投資には注意が必要です。

● 流動性リスク
韓国ウォンは米ドルやユーロと比べると流動性が低いため、取引量が少ない時間帯にはスプレッド(売値と買値の差)が広がりやすく、取引コストが上がる傾向にあります。

● 地政学・経済リスク
韓国は北朝鮮との関係など、地政学的に不安定な要素を抱えています。有事の際には急激な通貨安が起こり、投資家がリスク回避のために韓国ウォンを売却し、韓国ウォン/円の下落要因となる可能性があります。
また、韓国は輸出依存度が高い経済構造を持ち、特に中国への輸出が多いため、中国経済の減速がウォン安につながるリスクもあります。
加えて、米中貿易摩擦や関税問題も間接的に韓国経済に影響を与える要因となります。

3. 日本円から韓国ウォンに両替する方法

日本円から韓国ウォンへの両替は、日本国内と韓国現地のいずれでも可能です。

それぞれの方法によって手数料や利便性が異なるため、事前に特徴を把握しておくと安心です。

急に現金が必要になった時でも慌てないように、主要な両替手段とその注意点を確認しておきましょう。

3-1. 日本で両替する場合

日本国内で韓国ウォンに両替する方法には、以下のような選択肢があります。

3-1-1. 銀行で両替する

主要都市の銀行では外貨両替を取り扱っていますが、韓国ウォンの取り扱いがない店舗もあるため、事前確認が必須です。
手数料はやや高めですが、安心感のある方法です。

3-1-2. 空港の両替所を利用する

出発直前に両替できる便利さがありますが、手数料が最も高く設定されているケースが多いため、緊急時以外は避けた方が無難です。

3-1-3. 金券ショップや民間両替所を利用する

都市部にある金券ショップでは、比較的有利なレートで両替できることがあり、人気の手段です。
ただし、取扱い通貨や上限金額に制限がある店舗もあるため、大きな金額を両替したい場合は事前に確認しておきましょう

3-2. 韓国で両替する場合

韓国現地でも、日本円から韓国ウォンへの両替は問題なく行えます。以下に代表的な方法を紹介します。

3-2-1. 銀行で両替する

韓国の主要銀行(クンミン銀行、ハナ銀行、シンハン銀行など)では、日本円から韓国ウォンへの両替が可能です。
信頼性が高く、安全に両替できるので、特に初めて韓国に訪れる方には、安心感のある選択肢です。
ただし、手数料はやや高めで、営業時間が限られており、土日・祝日は対応不可のことも多いので注意が必要です。

3-2-2. 両替所を利用する

ソウルや釜山などの主要都市には、多数の両替所が集まるエリアがあります。
特に、政府公認の両替所は、レートが良く、信頼性が高いためおすすめです。
一方で、非公認の両替所を利用した場合、偽札を渡される、法外な手数料を請求される、犯罪資金に巻き込まれる可能性があるなど、リスクが高いため注意が必要です。
これらのリスクを避けるためにも、基本的には公認両替所を利用するのが安心です

3-2-3. コンビニで両替する

韓国の大手コンビニ(GS25、CUなど)や一部の両替キオスクでは、24時間いつでも両替できるサービスを提供しています。
対応通貨は日本円の他、米ドル、ユーロ、人民元など様々で、有人レジまたは無人両替機で対応となり交通系IC「ワウパスカード」へのチャージが可能です。
急な両替が必要になった場合には、コンビニが最も手軽で便利な選択肢といえるでしょう。

3-2-4. 自動外貨両替機で両替する

韓国の空港、地下鉄、ホテルなどには、自動外貨両替機(無人両替機)が多数設置されています。
日本語対応の機種も多く、操作は簡単ですが、両替上限があるため、高額取引には不向きであり、一部の機種ではレートが不利なこともあるため注意が必要です。
時間にとらわれず、スムーズに両替したい場合におすすめですが、コスト面では他の方法より割高になることもあるため、事前にレートを確認しましょう。

4. 韓国ウォンで資産運用することも可能!

韓国ウォンの概要

韓国ウォンは、株式投資・外貨預金・FXといった方法を通じて資産運用に活用することが可能です。

ここでは、それぞれの投資手段の概要とメリットとデメリットについてわかりやすく解説します。

4-1. 株式投資

韓国には、世界的に有名なハイテク企業や製造業の大手企業が多数あります。

例えば、サムスン電子やSKハイニックスは半導体分野で世界トップクラスの実績を誇ります。

韓国株は成長性が高い反面、産業構造や世界情勢により価格変動が大きい傾向があります。業績悪化や世界的な半導体需要の減退などがあれば、株価は大きく下落することもあります。

また、韓国株は韓国ウォン建てで発行されているため、韓国ウォン/円の為替相場の影響を受けます。

例えば、株価がウォンベースで上昇していても、円高が進めば、日本円換算での利益は目減りする可能性があります。

韓国株投資のポイント

・日本から購入できる証券会社は限られており、情報収集が難しい点に注意
SBI証券など一部のネット証券では韓国株の取扱いがある。
・為替リスクも含めて総合的な視点で投資判断を行うことが重要

4-2. 外貨預金

韓国ウォン建ての外貨預金も、比較的金利が高い通貨を活用した投資手段として注目されています。

韓国の政策金利は2025年8月時点で2.50%と、日本の政策金利と比較して高水準です。そのため、預金金利の面で魅力的な選択肢になり得ます。

ただし、日本国内で韓国ウォンを扱う外貨預金商品を提供している銀行は少なく、取扱い先を探す必要があります。

外貨預金のリスクと注意点

・為替変動により、元本割れのリスクがある。
・手数料や為替スプレッドが発生し、実質的な収益が目減りする可能性がある。
預金保護の対象外となることが多く、安全性の面でも確認が必要。

4-3. FX(外国為替証拠金取引)

韓国ウォンを対象とするFX取引では、韓国ウォン/円などの通貨ペアを用いて、為替差益やスワップポイントを狙うことが可能です。

2025年8月現在、日本国内で韓国ウォンの取引が可能なFX会社は限られているものの、一部の業者では少額からの取引に対応しており、初心者でも挑戦しやすい環境が整っています。

韓国ウォンの金利が日本よりも高いため、金利差によるスワップポイント収益を期待できるのもポイントです。

FX取引における留意点

為替変動リスクが大きいため、損失の可能性もある。
・マイナー通貨ペアであるため、スプレッドが広がりやすく、流動性に注意が必要
・韓国経済や地政学リスクに関する情報にも注意を払う必要がある。

5. 韓国ウォンを対象とするFX取引をするメリット・デメリット

韓国ウォンを対象としたFX取引には、金利差を活用したスワップポイントの獲得というメリットがある一方で、流動性の低さに起因する取引リスクも存在します。

ここでは、それぞれのポイントをわかりやすく整理してご紹介します。

5-1. メリット:スワップポイントが狙える

韓国ウォンと日本円の間には金利差があるため、FX取引を通じてスワップポイントによる収益スワップポイントによる収益を狙うことができます。

例えば、日本円を売り、韓国ウォンを買う(=ロングポジション)ことで、日々のスワップポイントがプラスになるケースがあります。

2025年8月時点では、韓国の政策金利は2.50%と、日本よりも高いため、比較的安定したスワップ収入が期待できる状況です。

スワップポイントの留意点

・FX会社ごとにスワップポイントの水準は異なる。
・市場金利や国際情勢により、スワップポイントは変動するため、定期的な確認が必要
・長期保有時には、スワップ収益と為替変動による損益を総合的に判断することが重要。

5-2. デメリット:流動性が低い

韓国ウォンは、FX市場においてはマイナー通貨に分類され、主要通貨(米ドルやユーロ)と比べて取引量が少ない傾向にあります。

流動性に起因するリスク

・指定レートでの注文が通りにくい(約定しにくい)
・取引が成立するまでに時間がかかる
ことがある。
・Bid/Ask(売値/買値)スプレッドが広がり、取引コストが高くなる

FXはスプレッドが利益に直結する取引であるため、流動性が低い通貨では想定以上のコストがかかるリスクもあります。

リスク管理のポイント

取引量を抑え、無理のない金額で運用することが重要。
過度なレバレッジ設定は控え、損失リスクに備える
・韓国ウォンの経済指標や地政学的リスク(例:北朝鮮情勢)にも十分注意が必要。

6. 韓国ウォン/円の為替レートは最新の情報をチェック!

韓国ウォンの概要

韓国ウォンと日本円の為替レートは、金融政策・経済指標・国際情勢など、さまざまな要因によって日々変動しています。

そのため、韓国ウォンを対象とするFX取引や資産運用を行う際には、常に最新の情報を確認することが非常に重要です。

特に、韓国ウォンのスワップポイントを目的とした取引では、レートの急変動による損失リスクにも注意が必要です。為替相場が大きく動いた場合、スワップ収益以上の損失が発生する可能性もあります。

安全な取引のために心がけたいポイント

少額取引が可能なFX会社を利用することで、リスクを抑えた運用が可能。
・為替チャートや経済ニュースを日常的にチェックする習慣をつける。
レバレッジは控えめに設定し、資金管理を徹底する。

初心者にもおすすめ:SBI FXトレードでの取引

韓国ウォン/円の通貨ペアでFX取引を始めるなら、SBI FXトレードの利用がおすすめです。

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  • 1通貨単位から取引可能で、数円からFXをスタートできる。
  • 業界最狭水準のスプレッドにより、取引コストが抑えられる。

このようなメリットにより、初心者の方でも安心してFXを始められる環境が整っています

まとめ:最新情報を味方につけて、賢くFXを始めよう

韓国ウォン/円のFX取引には、スワップポイントや価格変動による収益機会がありますが、その反面、情報不足やタイミングの見誤りによるリスクも存在します。

だからこそ、「情報収集」と「少額からの慎重な取引」が、成功への第一歩です。

まずはSBI FXトレードで口座を開設し、韓国ウォンでのFX取引に一歩踏み出してみましょう。

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この記事を監修した人

SBIリクイディティ・マーケット株式会社
金融市場調査部長
上田眞理人

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