トランプ大統領の逆転のためには注目州を制するかがカギ | SBI FXトレード 
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米大統領選、最新の激戦州の状況

更新日:2020年10月29日

◇大統領選終盤戦

トランプ大統領が逆転勝利を収めるためにはフロリダ(選挙人:29人)オハイオ(18人)ジョージア(16人)ノースカロライナ(15人)アイオワ(6人)の激戦州で勝利すること。さらにアリゾナ(11人)ペンシルべニア(20人)で勝利すれば逆転の可能性もあるかもしれません。しかし・・・。

◇トランプ大統領が感染の陽性反応で入院・・・怪我の功名になるか?

仮にトランプ大統領が重症化した場合、さらに感染の疑いを警戒しペンス副大統領まで隔離されたとなると、大統領継承法ではペロシ下院議長が代行大統領になります。ここで立法府の長が行政府の長になることは憲法違反との指摘にもつながり、大変な議論になってしまいます。そのとき最高裁を誰が仕切っているのか。そこでパレット判事の任命が承認され、最高裁判事が保守派6人対リベラル派3人の構図になっているかどうかが、共和党にとって大事になってきます。核のボタンが押せない状態になれば代行を立てておかねばなりませんが、今後病気になって麻酔を打つようなことになれば、代行は必要となります。委譲しない場合にも、修正25条を発動してでも副大統領が強制的に代行にならないといけません。すなわち、高齢のバイデン候補が今後の任期4年間に感染以外でも何らかの病に倒れた場合、コントロールできるのか、さらに痴呆症の疑いも取りざたされるバイデン候補は本当に大丈夫なのか・・・

◇リアル・クリア・ポリティクスの調査が一番有名ですが、 ファイブサーティエイトというウェブサイトの平均値が信頼できる?

ここでの調査結果でみるとバイデン候補が勝利する確率は88%、トランプ大統領の再選確率は11%とかなり大きな開きが生じています。激戦州での調査結果ではバイデン候補が圧倒的に優勢となっています。

◇それでもトランプ大統領再選の可能性・・・?

ここにきて米国での再び感染の拡大が懸念される状況はバイデン候補のトランプ大統領に対する感染症対策への非難を効果的に進める結果となっているようです。一方でトランプ政権の政策についての支持率は概ね40%前後で安定し、高い時には50%超、低い時でも33%を下回っていません。つまり、トランプの岩盤支持者は最低でも33%いて、その人たちが接戦州で投票すれば、トランプが勝利する可能性が高まるという見方も聞かれます。

トランプ支持者は時に人種差別主義者とのレッテルを貼られることを嫌い、敢えてバイデン支持とする隠れトランプ支持者がいることも指摘されています。こうした隠れトランプ支持者の中には共和党の中でも保守派と呼ばれる、建国の精神であるキリスト教的価値観と自衛のための銃を重視する人たちだ。2つ目はアメリカの経済成長に貢献した工業地域、今ではラストベルトと呼ばれる地域で働く元民主党系の労働者もいるだけに、こうした人たちの投票次第ではトランプ大統領の再選の可能性が残されていると指摘する根拠の一つとなっています。

提供:SBIリクイディティ・マーケット株式会社

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