暗号資産(仮想通貨)の指値注文・逆指値注文とは? 売買方法と注意点

暗号資産(仮想通貨)の指値注文・逆指値注文

目次

指値注文と逆指値注文は、売買価格をあらかじめ予約できる注文方法であり、常に価格やチャートを監視しなくとも希望の価格で注文を約定させることが可能です。

この記事では、暗号資産の指値注文と逆指値注文の売買方法や注意点を解説します。オーソドックスな注文方法である成行注文に関しても、初心者にわかりやすくご紹介します。

暗号資産(仮想通貨)の売買方法とは

暗号資産取引で「買い」「売り」の注文をするとき、指値注文・逆指値注文・成行注文という選択肢から注文方法を選ぶことになります。

指値注文と逆指値注文は、自身で買いたい・売りたい価格をあらかじめ設定し、その価格に達したタイミングで注文が約定する注文方法です。

成行注文は、売買の価格を設定せずに、そのときの相場に応じた価格で注文がすぐに約定する注文方法です。

注文方法によってメリット・デメリットがあり、活用方法も異なりますので、あらゆる局面で使い分けができるように基礎知識を身につけていきましょう。

指値注文

指値注文

指値注文は、「希望する価格まで上がったときに売る」「希望する価格まで下がったときに買う」という注文方法になります。

注文が成立する購入価格も売却価格も自身で決めることができ、市場価格が指値価格に達した場合のみ約定します。

暗号資産の取引で指値注文を使う場合、メリットとデメリットの両方をおさえておく必要があります。

メリット

指値注文のメリットには、以下のようなものが挙げられます。

  • 自分の買いたい価格・売りたい価格を予約できる

  • 予想を超えた価格での買い・売りのリスクを防止できる

  • 価格やチャートを見なくとも、自動的に注文が約定する

暗号資産取引をする際、一時的な暴騰・暴落によって大きな損失に繋がるケースがあります。指値注文を活用すれば、予想と反対方向に相場が大きく動いたときでも、損失の幅を抑えることが可能です。

また、指値注文を出した後は、価格やチャートを見なくとも希望の価格に達した時点で自動的に注文が約定しますので、時間を有効的に使って取引を行えます。

デメリット

  • 設定した価格に達しなかった場合、注文が約定しない

  • 大きな利益を得るチャンスを逃すことがある

  • 成行注文よりも操作が複雑

注文が即座に約定する成行注文とは異なり、指値注文は予約した価格に達しなかった場合、注文が約定しません。また、予想通りに相場が動いたときに得られる利益の上限が決まっていますので、暴騰・暴落時の大チャンスを逃すことになってしまいます。

活用シーン

指値注文は、購入や売却を急いでいないシーンで使用することが前提となります。

例えば、100円前後の価格で推移する暗号資産があったとして、110円まで上がったタイミングで売却したい場合は「110円の売り注文で予約を入れる」という使い方をします。

指値注文は「含み損を確保したい」または「潜在的な損失を極力抑えたい」という局面のときに活用されるケースが多いです。

ただし、暗号資産取引所では、希望する価格で買いたい・売りたい人が板取引にいない場合、注文が成立しません。どうしても注文を約定させたい場合には、相場からズレすぎない価格の設定を考える必要があります。

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逆指値注文

逆指値注文

逆指値注文も指値注文と同様に、あらかじめ希望する価格での買い・売りを設定できる注文方法です。

逆指値注文の特徴は、現在の価格から「下がったとき買う」「上がったときに売る」という指値注文とは逆の売買を行うことです。

指値注文とは異なるメリット・デメリットがありますので、詳しく解説します。

メリット

逆指値注文のメリットには、以下のようなものが挙げられます。

  • 損失の幅を事前に確定できる

  • 価格やチャートを見なくとも、自動的に注文が約定する

  • トレンドを逃さずに利益を狙える

逆指値注文は、相場が逆行してしまったときに、大きな損失が出ることを防ぐ「損切り」として活用できるのがメリットです。指値注文と同じく、事前に価格を予約しておけば価格やチャートを見る必要がないので、その都度の感情に左右されない取引ができます。

デメリット

逆指値注文のデメリットには、以下のようなものが挙げられます。

  • 相場の動き次第で注文が約定しないことがある

  • 損切りによる機会損失が起こる可能性がある

  • 初心者は指値・逆指値の使い分け方を理解する必要がある

逆指値注文で設定した価格に達しなかった場合、指値注文と同じく注文は約定されません。損切りとして活用できるのはメリットですが、損切りの後に価格が回復したときに利益を得られる機会を逃すことになります。

活用シーン

逆指値注文は、先が読めない相場において大きな損失を回避したいときなどに活用できます。

例えば、ある暗号資産が100円のときに、90円まで下がった場合に売る逆指値注文をしたとします。その後、一気に80円まで価格が下がったとしても、90円ですでに売却されていますので、大きな損失を避けられたということになります。

暗号資産の取引で資産を大きく減らしたくない初心者も、覚えるべき注文方法のひとつです。

成行注文

暗号資産の取引における最もオーソドックスな注文方法が「成行注文」です。

注文の仕方はシンプルで、価格を設定せずにそのときの市場価格で暗号資産の買い注文・売り注文を出すことで、即座に注文が約定します。

指値注文・逆指値注文と比較したときのメリット・デメリットについて詳しく解説します。

メリット

成行注文のメリットには、以下のようなものが挙げられます。

  • 面倒な操作なしで買い注文・売り注文を出せる

  • ほぼ確実に注文が成立する

  • 初心者でも仕組みを理解しやすい

指値注文の場合、注文が約定する価格を設定する必要がありますが、成行注文はシンプルな操作ですぐに買い注文・売り注文を出せるのがメリットです。その時点での価格で注文が即座に約定しますので、大きな利益を得られるチャンスにも柔軟に対応できます。

デメリット

成行注文のデメリットには、以下のようなものが挙げられます。

  • 想定外の不利な価格で注文が約定する可能性がある

  • 指値注文のように細かい金額まではコントロールができない

  • 常に価格やチャートを見ながら注文を出す必要がある

売買の成立が早い成行注文ですが、注文を出した時点の価格と約定した時点の価格に差が出るスリッページのリスクがあります。スリッページは、相場の動きが激しい局面で起こりやすい現象であり、想定外の不利な価格で注文が約定するケースもありますので注意が必要です。

活用シーン

成行注文は、暗号資産を「現在の価格で今すぐに買いたい・売りたい」という場面で活用される注文方法です。

指値注文(逆指値注文)のように注文を予約することができませんので、リアルタイムで価格やチャートを見ながら、瞬発的に取引をしたい場合に成行注文が使われます。

指値注文(逆指値注文)と成行注文の使い分け

暗号資産取引の初心者であっても上級者であっても、基本的には指値注文(逆指値注文)で資産を細かくコントロールしながら取引することで、大きな損失に繋がる機会を減らせます。

暗号資産の相場は止まることなく動いており、特定の暗号資産が注目されるような重大ニュースや記事による情報発信により、価格が大きく変動することもあります。

基本的には指値注文(逆指値注文)で取引を行い、突発的な値動きが見られた時に成行注文で柔軟に対応するのが理想的です。

トレーダーのスタイルによっても注文方法の使い分けが異なりますので、基本的な注文方法やトレンドの見方を覚えることから始めてみましょう。

暗号資産(仮想通貨)を注文する際の注意点

初心者が暗号資産の取引をする際に最も注意しなければならないのが、生活に支障が出るほど大きな損失を出してしまうことです。

大きな損失に繋がるリスクを抑えながら取引をしたい場合は、少額での取引からまず始めて、相場の動きが読めないときには逆指値注文での損切りも活用しましょう。

相場が暴騰・暴落するような場面では、成行注文で大きな利益を狙えますが、相場が逆行したときのリスクも常に考えておかなければなりません。

暗号資産の取引は、余剰資金で行い、損切りのルール決めを徹底するなどして、資金面・メンタル面の両方を上手にコントロールしていきましょう。

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暗号資産(仮想通貨)取引では、買いたい価格・売りたい価格を自分で決められる指値注文(逆指値注文)を覚えることで、さまざまな局面でリスク管理ができるようになります。

その場で注文が約定する成行注文とは異なり、指値注文(逆指値注文)は予約した価格に達したとき自動的に注文が約定しますので、価格やチャートを見続ける時間がない方でも使える注文方法です。

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