FXは初心者も取り組みやすい資産運用!そのメリットとリスクをわかりやすく解説 | SBI FXトレード 

FXは初心者も取り組みやすい資産運用!そのメリットとリスクをわかりやすく解説

FX初心者ガイド

UPDATE 2025.05.02
POST 2025.05.02

FXは初心者も取り組みやすい資産運用!そのメリットとリスクをわかりやすく解説

1. 資産運用とは?

資産運用とは、手持ちの資金を増やすことを目的として、将来的な利益を得ることを目指す活動全般を指します。

預貯金も資産運用の一つですが、近年の低金利時代においては、それだけで資産を増やすことが難しいのが実情です。このような背景から、年々資産運用の重要性が高まっており、預貯金以外の方法にも注目が集まっています。

具体的な資産運用の方法には、以下のようなものが挙げられます。

  • 円預金:預金額に応じた金利を得られる
  • 株式投資:企業の株式を購入・保有し、値上がりによる差益や配当金を得る
  • 債券:国や企業が発行する債券を購入し、利子収入を得る
  • 投資信託:プロのファンドマネージャーが投資家の資金をまとめて運用する
  • 不動産投資:物件を売買・賃貸し、家賃収入や値上がりによる利益を得る
  • NISA:税制優遇を受けながら、少額で株式や投資信託に投資できる制度

資産運用には上記の他にもさまざまな方法があり、選ぶものによって必要な資金や手順、メリット・デメリットなどが大きく異なります。数ある方法の中から、自身の経済状況や目的に合ったものを選ぶことに加え、しっかりと知識をつけて取り組むことが重要です。

2. FXとは?

FXとは「Foreign Exchange」の略称で、元々は外国との貿易等実需原則の外国為替取引を一般的にさしていましたが、外為法の改正により実需ではない外為取引が一般投資家に開放されたことにより外国為替証拠金取引が誕生し、これをFXと呼ぶようになりました。FXは、異なる国の通貨を売買して為替差益などの利益を得ることを目的とした取引手法です。

例えば、米ドルが安い時にドル買い・円売りを行い、価格が上がった時に米ドルを売って日本円に戻すことで、その差額が利益になります。

FXは少額の資金から始められることに加え、レバレッジと呼ばれる仕組みを活用することで、手元の資金よりも大きな金額で取引できるなどの特徴があります。そのため、短期間で資産を増やしたい方や、少額から運用を始めたい方に向いているといえます。

ただし、他の投資手法と同様に、FX特有の仕組みやリスクをしっかり理解した上で取り組むことが重要です。

他の方法同様、FXだけで資産運用するのは大きなリスクとなりますが、分散先の一つとして一部の資産をFXに配分することは非常に有効といえます。資産運用はリスクとリターンのバランスが非常に重要であり、手法を分散することが原則とされているためです。

例えば、全ての資産を預貯金に回した場合、リスクこそ低いものの、資産の大きな増加は見込めません。しかし、資産の一部をFXに回すことで、預貯金で資産の一部を守りながら、FXで大きな利益を狙うといった資産運用が可能になります。

また、全ての資産を日本円で持っていると、為替相場が円安にふれた際に資産価値が目減りしてしまうリスクがあります。FXを活用して他国通貨に分散投資することで、このような為替変動に対するリスクヘッジにも繋がります。

3. FXで資産運用するメリット

FXで資産運用する主なメリットとして、以下の4点が挙げられます。

  1. 少額から始められる
  2. 通貨高・通貨安のどちらも利益が狙える
  3. スワップポイントをほぼ毎日もらえる
  4. 時間にとらわれず取引できる

3-1. 少額から始められる

FXのメリットの一つは、少額から始められる点です。

金額が少ないとその分利益も少なくなってしまうのが一般的ですが、FXではレバレッジを活用することで少ない資金でも大きな取引が可能になります。レバレッジは「てこの原理」に由来しており、自己資金に対して何倍もの金額で取引できる仕組みです。

FXでは、取引する通貨ペアの価格とFX会社の最小取引単位によって、必要となる最低資金が決まります。仮に、最小取引単位が1通貨、米ドル/円の価格が1ドル=150円だった場合は、わずか6円の証拠金で取引をすることができます(レバレッジ25倍の場合)。

3-2. 通貨高・通貨安のどちらも利益が狙える

FXの特徴として、通貨高・通貨安のどちらでも利益を狙える点が挙げられます。これは「買い」だけでなく「売り」からも取引を開始できるためです。

「今後円安になる」と予測した場合を例に考えてみましょう。仮に1ドル=150円の時に米ドルを買い、1ドル=160円になった時に米ドルを売ったとすると、差額の10円が利益となります。逆に「今後円高になる」と予測した場合は、これとは逆の取引を行えば同様に利益を得られることになります。

ここでは米ドルと日本円を例に挙げましたが、FXでは特定の通貨における為替相場が上昇・下落局面のどちらであっても利益を得るチャンスがあることが大きな特徴です。

3-3. スワップポイントをほぼ毎日もらえる

FXでは、スワップポイントと呼ばれる金利収入的な利益も期待できます。スワップポイントとは、異なる金利の通貨ペアを取引する際に発生する金利差によって得られる利益のことです。

金利が高い国の通貨を買い、金利が低い国の通貨を売る場合は、そのポジションを保有したまま翌営業日を迎える度にスワップポイントが付与されます。

ただし、スワップポイントは常に受け取れるわけではありません。金利差が逆転した場合や、金利が低い国の通貨を買い、金利が高い国の通貨を売る場合はスワップポイントを支払わなければなりません。

スワップポイントを狙った取引を行う際は、スワップポイントの仕組みをよく理解した上で、為替相場や金利の動向に十分注意する必要があります。

3-4. 時間にとらわれず取引できる

時間にとらわれず取引できるのもFXの大きなメリットです。

株式投資では取引可能な時間が日本国内であれば原則として月曜日から金曜日の9時から15時30分までと決まっており、それ以外の時間帯は取引できません。一方、FXは月曜日の朝から土曜日の早朝まで、時差によって世界のいずれかの市場は開かれているため、月曜日から金曜日であればほぼ24時間取引が可能です。

特に、世界的に見ても大きな取引量を誇るニューヨーク市場は、日本時間の夜に取引が活発になるため、日中に仕事をしている人でも活況な市場で取引できる環境です。

ただし、土曜日・日曜日や元日、利用しているFX会社のシステムメンテナンス中は取引ができないことに加え、クリスマスのように取引時間が短縮される例外があることも知っておく必要があります。

4. FXで資産運用する際に注意すべきリスク

FXで資産運用する際に注意すべきリスクは、以下の4点です。

  1. 最大25倍の高レバレッジによるリスク
  2. 為替変動リスク
  3. 金利変動リスク
  4. 流動性リスク

4-1. 最大25倍の高レバレッジによるリスク

最大25倍の高レバレッジによるリスクにも注意する必要があります。

FX会社によってレバレッジの倍率は異なりますが、日本国内のFX会社で取引する場合、個人口座であれば最大25倍までレバレッジを利用できます。これにより少ない資金でも大きな取引が可能になり、レバレッジをかけた分だけ大きなリターンを期待できます。同時に、その分損失も大きくなるリスクがあることは注意しましょう。

高レバレッジで取引をすると、予期せぬ為替変動で大きな損失をこうむる可能性があるため、FX初心者がレバレッジを利用する場合は、3倍までにとどめることをおすすめします。

レバレッジの設定ができない場合は、少額で取引することで損失を最小限に抑えられるため、まずは少額から始めて取引に慣れることを優先しましょう。

4-2. 為替変動リスク

為替変動リスクとは、通貨の価値が予想に反した動きをすることで損失が発生するリスクを指します。

例えば、円安になると予測して米ドルを買ったものの、予想に反して円高になった場合、買った米ドルの価値が下がり損失が発生します。為替相場は、経済状況や各国の金融政策など、世界中での出来事の影響を受けて変動するため、予想外の動きになるケースも珍しくありません。

為替変動リスクを抑えるためには、損切り(ストップロス)を適切に行うことが重要です。

損切りとは、一定の損失が発生した時点で、それ以上の損失の拡大を防ぐために取引を終了することです。

FXではこのようなリスクがあることを理解し、損失が発生した場合を想定した適切なリスク管理が求められます。
なお、外貨預金などで運用する際も、同様のリスクがある場合もあるのでご注意ください。

4-3. 金利変動リスク

各国の政策金利は固定されておらず、何らかの理由で変動する可能性があります。金利変動リスクとは、この各国の政策金利が予期せず変動することで、取引の損益に影響を与えるリスクです。

特に、スワップポイントを目的として長期間ポジションを保有している場合、政策金利が下がるとそれまでに付与されていたスワップポイントが減少するか、逆に支払いが発生する可能性もあるため注意が必要です。また、金利が下がった国の通貨は売られる傾向が強いため、保有していたポジションの為替差損が発生する可能性もあります。

予期せぬ損失が発生しないように、ポジションを保有している時はニュースや金利の動向を常に確認しておくこと、状況に応じた見直しを行うことが重要です。

なお、債券で運用する際も同様のリスクがある場合があるのでご注意ください。

4-4. 流動性リスク

流動性リスクとは、取引したいタイミングで市場に十分な買い手や売り手が存在せず、取引が成立しにくくなるリスクのことです。

流動性が低い局面では、通常時よりも取引が成立しにくくなるため、希望した価格での売買が困難になりがちです。例えば、為替相場が下落局面にあり、手持ちの通貨の売り注文を出しているにもかかわらず、スプレッドが広がりBidが大きく下がって損失が拡大してしまうケースがあります。

特に、マイナー通貨の取引や市場が閉まる時間帯(週末や深夜)といった、流動性が低くなりやすい要因を把握しておき、取引を避けるなどの対策を講じることが重要です。

5. 初心者がFXによる資産運用で失敗しないためのポイント

資産運用の一環としてFXを始める初心者にとって、リスクを最小限に抑えて安定した運用を目指すためには、いくつかの重要なポイントがあります。ここでは、特に重要な5つのポイントを解説します。

5-1. FXについて勉強する

FXに限ったことではありませんが、新たな投資に取り組む際は、その手法についてしっかり勉強することが必要不可欠です。

例えば、レバレッジ・スプレッド・スワップポイントなどの用語は、FXにおいて必須ともいえる基礎知識です。また、チャートの動きにはある程度の法則性があり、知識をつけることでより正確な分析・判断ができるようになるため、リターンを得る確率も高まります。

さらに、FXは世界の経済や金融情報に大きく影響を受けるため、日々のニュースや経済指標の変化を捉えるための情報収集が欠かせません。基本知識を身につけつつ、取引に役立つ情報を常にアップデートしていく必要があります。

5-2. 最初は少額から始める

実際の取引は少額から始めることが重要です。知識や経験が浅いうちにハイリスクな取引を行うと、早々に資金が尽きてその後の運用が続けられなくなるおそれがあるためです。

最初のうちは少額で取引を行い、取引に慣れて利益が得られるようになってきたら、徐々に取引額を引き上げていくと良いでしょう。

また、流動性が高いメジャーな通貨ペアを選択するのもポイントです。メジャーな通貨ペアは取引量が多く価格の変動が比較的安定しており、取引が成立しやすいためです。

5-3. ルールを決めておく

取引において、自分なりのルールを決めておくことも、FXで失敗しないためのポイントです。

FXは月曜日から金曜日であれば24時間取引が可能なため、時間に縛られないメリットがある反面、取引に没頭して精神的に負担がかかってしまう可能性があります。また、損切りのラインが曖昧だと、想定以上に損失が拡大してしまうおそれもあります。

このようなリスクを軽減するためには、「22時以降は取引しない」「損失が◯%になったら必ず損切りする」など自分なりのルールを設けることが有効です。

冷静な判断力を維持することや、大きな損失を防ぐためにも、このような具体的なルールを設定しておくことが重要です。

5-4. 分散投資でリスクヘッジする

資産運用において、リスクを軽減するための基本ともいえるのが分散投資です。複数の投資対象に資産を分けて投資することで、一つの投資対象が損失を出していても、他の投資でカバーできる可能性があります。

分散投資の考え方をFXに置き換えると、複数の通貨ペアに分散する方法が挙げられます。こうすることで、一つの通貨が急激に変動しても、損失をある程度抑えられます。また、異なる経済圏に投資することで、地域や経済状況によるリスクを分散するのも有効です。

いずれにせよ、一つの通貨、一度の取引に資金を集中させないことが大切です。

6. FXと他の資産運用方法を比較!

資産運用には、FX以外にもたくさんの手法があります。ここでは、FXを含めて7つの主要な資産運用について、それぞれの違いや主なメリット・注意点を比較してみましょう。

資産運用方法 主なメリット 主な注意点
FX
  • 少額から始められる
  • レバレッジにより、少ない資金で大きな利益を狙える
  • ほぼ24時間取引可能で時間に縛られにくい
  • 高レバレッジによる損失リスク
  • 為替変動リスク
  • 金利変動リスク
  • 流動性リスク
日本円預金
  • 安定性、安全性が高い
  • 元本割れのリスクが低い
  • 利回りが非常に低い
債券
  • 安定した利回り
  • 元本割れのリスクが低い
  • 株式やFXに比べるとリターンが低い
  • 長期間資金が拘束される
  • 為替変動リスク
  • 金利変動リスク
株式投資
  • 大きなリターンが狙える
  • 配当金や値上がり益が得られる
  • 市場の変動リスクが高い
  • 銘柄が多過ぎて選ぶのが難しい
投資信託
  • プロが運用を代行してくれる
  • さまざまな銘柄に分散投資できる
  • 少額から始められる
  • 各種手数料がかかる
  • 元本保証がない
不動産投資
  • 長期的に安定した収入が期待できる
  • 物件の価値が上がると大きな利益を得られる可能性がある
  • 初期投資額が非常に大きい
  • 維持管理に費用や手間がかかる
  • 空室リスク
  • 災害リスク
NISA
  • 税制優遇が受けられる
  • 少額から始められる
  • 投資可能額に上限がある
  • 元本保証がない

上記からも分かる通り、どの資産運用方法にもメリット・注意点があり、一長一短というのが実情です。だからこそ、分散投資をすることでそれぞれのデメリットを補い合い、リスクを軽減できるという側面もあります。

また、人によって用意できる資金や許容できるリスク、かけられる手間などが大きく異なるため、自分に合った方法を選択することが成功への第一歩といえるでしょう。

7. FXは投資初心者にもおすすめ!まずは少額から始めよう

異なる国の通貨を売買して為替差益などの利益を得ることを目指すFX。レバレッジを活用して効率的に資産を増やせる可能性がある他、24時間取引が可能で、忙しい人でも取り組みやすいことが特徴です。

一方、FXは為替変動や高レバレッジなどのリスクも伴います。そのため、初心者はデモトレードで経験を積んだり、少額取引から始めたりしながら、焦らずじっくりステップアップしていくことが重要です。

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この記事を監修した人

SBIリクイディティ・マーケット株式会社
金融市場調査部長
上田眞理人

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