土日祝日のFXは可能？週末の過ごし方と取引における注意点

平日お仕事をされている方は、「土日や祝日の休みを使って、FX取引はできるのか」と疑問に思うことがあるでしょう。

土日は世界各国のマーケットが休場するため、取引はできなくなっています。

本記事では、FXトレーダーの土日の過ごし方や、週末に注意しなければならないポイントを紹介していきます。

土日は世界各国のマーケットが休場のため取引できない

原則、FXは土日に取引することができません。

なぜなら、 中東のバーレーン市場などを除く世界各国のマーケットが、土日に一斉休場するからです。

ただし、世界中のマーケットが休場しても、価格の変動が起こらないわけではありません。土日に政治情勢に関わる大きな事件などがあった場合、月曜日に大きく値が飛ぶようなこともあるため、週末の取引は慎重にならなければいけません。

FX取引可能な曜日と時間帯について

FXは、月曜日の朝から土曜日の朝にかけて取引可能です。

厳密には、 FX会社ごとに取引可能な時間帯が若干異なるため、取引会社のWEBサイトで確認する必要があります。

さらにわかりやすく説明していきますので、取引する際の参考にしてください。

月曜日の朝から土曜日の朝まで取引可能

FX取引は、 月曜日の午前6時頃から、土曜日の午前5時頃まで取引可能です。

取引可能時間は、米国サマータイムに合わせて変動するため、以下の表でご確認ください。

日本の祝日であればFX取引できる

日本が祝日であっても、海外が祝日でなければFX取引は可能です。

たとえば、憲法記念日やみどりの日などが連なるゴールデンウィークは、 東京市場が休場になっても、いずれかの海外市場が開かれているためFX取引できます。

例外として、クリスマスや年末年始のスケジュールは、欧米に合わせて調整される傾向にあります。12月25日は、欧米の多くの国で祝日扱いされるため、15時以降は休業になるのが主流です。1月1日は世界共通の祝日であり、世界的に市場が休場となるためFX取引はできません。

祝日の相場の動きについて

祝日にFX取引をする場合、 日本が祝日かどうか、海外が祝日かどうかで、為替相場の動きに変化があります。

「米国の平日・祝日にドル円の取引をする場合」の例を挙げて、祝日の為替相場の動きを解説していきます。

日本が平日で米国が祝日の場合

日本が平日、米国が祝日のときにドル円取引をする場合、 為替相場は小動きになる傾向にあります。

なぜなら、ニューヨーク市場の休場により、ドルに関わる通貨ペアの流動性が著しく低下するためです。ただし、必ずしも小動きになるとは限りません。政治情勢を揺るがすような事件や発表があった場合は、為替相場が大きく変動する可能性もあります。

FX取引をする際は、日本の祝日と重複しない各国の祝日をチェックしましょう。

日本が祝日で米国が平日の場合

日本が祝日、米国が平日のときは、 ドルに関わる為替相場は通常通り動きます。

ただし、東京市場が休場のため、円に関わる通貨ペアは小動きになる傾向にあります。ドル円の取引に関しては、日経平均株価と相関関係にあることもあり、極端に相場が動きにくくなることを知っておきましょう。

週末に注意しなければならないポイント

為替相場は、週末になると普段とは違う動きを見せます。

とくに、 金曜日は為替相場が大きく変動する可能性が高いため、注意しなければなりません。

週末のFX取引で失敗しないために、FX初心者が知っておきたい重要ポイントを解説していきます。

①土日でも相場は動いている

土日は、世界中の為替市場が休場になり、金融機関の休みもあってFX取引ができません。

ただし、為替相場は24時間絶えずに変動しています。なぜなら、 土日でも中東のバーレーン市場などが開かれており、為替取引が行われているからです。

土日はほとんどのFX会社が休みになることから、基本的に相場は動きにくくなります。例外として、週末に世界情勢に関わる大事件が起こった場合などは、週明けの相場に大きな変動が起こる場合もあります。

週明けの相場を予測したリスク管理が大事

土日のバーレーン市場における為替相場は、「中東レート」や「未来レート」と呼ばれており、動きを予測するのは困難です。

少なくとも、知識が浅いFX初心者が未来レートを予測して取引するのはリスクが伴うため、週末は無理に取引に参加しないようにしましょう。リスクを回避したい場合は、 土曜日の朝までに取引を終了しておくことをおすすめします。

②金曜日は相場が大きく変動する傾向あり

土日の相場は予測が難しいため、金曜日のクローズ付近にポジションを決済するトレーダーが多く、相場の動きが荒くなる傾向にあります。

また、毎月第一金曜日の22時30分に「米雇用統計」が発表されることも、金曜日の相場の動きが荒くなる理由の一つです。

米雇用統計によって、ドル・円・ユーロなど、さまざまな通貨に大きな値動きが起こる可能性があります。不確実性の高い取引を避けるため、多くのトレーダーが米雇用統計の発表前にポジションを決済することが、金曜日特有の値動きに影響しています。

初心者は取引を避けることも視野に

金曜日特有の値動きを狙った取引も可能ですが、相場の動きを予測するのは困難なため、FX初心者にはおすすめされません。

FXの知識や経験が不十分な方は、 不確実性が高い金曜日の取引を避けることを視野に入れましょう。

また、金曜日のポジションの持ち越しも注意が必要です。土日に予想外の大きな値動きがあった場合、週明けに大きな損失が出てしまうため、週末は無理のない取引を心掛けましょう。

トレーダーの土日の過ごし方

FX取引ができない土日は、 FXに関する知識を深めたり、反省点を洗い出したりする良い機会となります。

翌週のFX取引で利益を出していきたいトレーダーに向けて、土日の過ごし方を紹介しますので、参考にしてみてください。

①相場の予測と学習

トレーダーとしてステップアップするためには、FXに関する深い知識が必要不可欠です。

予測が困難な週末から週明けにかけた値動きも、毎週どのような動きをしているのかを継続的にチェックしておくことで、チャートを予測する能力を少しずつ高めていけます。

また、土日の取引できない期間は、 トレンドサインや定番のチャートパターンの特徴を学習するなどして、チャート分析に必要な知識を深めましょう。

②今週のFXトレードの振り返り

月曜日から金曜日の取引データを記録しておくことで、週末の時間を使って課題や反省点を洗い出すことができます。

FXトレードを振り返るために役立つデータは、取引回数と獲得pip数、プロフィットファクター(PF)などです。

トレードのパフォーマンスを計れるPFは、取引における「総利益(Pips)÷総損失(Pips)」で割って求められます。たとえば、同じ20pipを出した取引でも、PFの高い方が効率よく取引をしたことになります。

FXで継続的に利益を生み出すためには、 PFの目標を「1.3以上」にして、週末の振り返りで目標に達しているかどうかをチェックしましょう。

③ニュースチェックをして週明けに備える

為替相場に影響する各国のニュースチェックは、週明けの取引でリスクを回避するために重要です。

たとえば、各国の金融政策に関する重大発表や、政治情勢の大きな変化が起こった場合、土日でも大きな値動きがある可能性があります。 経済政策に携わる要人の発言や、大規模なテロや戦争などの勃発も、ニュースサイトやSNSなどを活用して情報収集しましょう。

為替相場に大きな影響を与える何らかのニュースがあった場合、週明けに普段とは異なる値動きがある可能性が高くなるため、慎重な取引を心掛けましょう。

週末・祝日のFX取引はリスクヘッジを怠らないように

世界各国の為替市場は、バーレーン市場などの中東市場を除いて土日に一斉に休場するため、FX取引ができなくなります。

祝日に関しては、世界共通の祝日である元旦以外はFX取引が可能です。祝日の国の通貨が関わる為替相場は小動きになる傾向にあるため、各国の休日を把握しておきましょう。

金曜日は米雇用統計の発表もあり、為替相場の動きが荒くなるため、FX初心者は取引を見送ることも視野に入れましょう。

FX取引ができない土日に関しては、今週のFXトレードの振り返りやチャート分析に向けた学習をするなど、継続的に利益を出すために必要な知識と経験を身につけていきましょう。

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