UPDATE 2024.12.18
POST 2020.10.15
株式投資 | FX | |
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投資対象 | 上場株式 | 法定通貨 |
投資対象の数 | 上場株式数(約3,000社以上) | 通貨の数(国際通貨約180種類) |
取引可能時間 | 平日9時~15時30分(昼休みを除く) ※東京証券取引所 |
平日24時間 |
変動する要因 | 企業の業績 | 景気・金融政策・世界情勢 |
レバレッジ | なし(信用取引を除く) | 国内は最大25倍 |
必要な最小資金 | 株式の価格 | 約6円(SBI FXトレード) ※1ドル=150円の場合 |
株式投資の投資対象は、企業が発行している株式となります。一般的に「株式投資」とは、証券取引所に上場している企業の株式への投資を指します。
一方、FXの投資対象は各国が発行している法定通貨(ドルやユーロなど)です。取引できる通貨の種類は、FX会社によって異なります。
株式投資の投資対象は各種証券取引所に上場している企業の数になります。その数だけ投資先の選択肢があると考えて良いでしょう。
一方、FXの投資対象は世界各国の約180種類の法定通貨を異なる2つの通貨で売買するため、通貨ペアの数で考えると非常に多くの投資先が存在しますが、どのFX会社も全ての通貨ペアを取り扱っているわけではありません。
米ドル円、ユーロドルなどの人気の通貨ペアはどのFX会社でも取り扱っていますが、それ以外の通貨ペアについてはFX会社によって取り扱いが異なります。SBI FXトレードでは34通貨ペアの取引が可能です。
取引所取引とは、証券取引所を介して行う取引方法で、株式投資では一般的です。
FX投資における取引所取引には、東京金融取引所が提供する「くりっく365」が該当します。
一方、相対取引とは、取引所を介さずFX業者と直接取引を行う方法です。FX業者によって取引条件が異なり、同じ取引内容でもスプレッドや手数料が異なる場合があります。そのため、複数のFX業者の条件を比較し、より自分の希望に合った業者を選ぶことが重要です。
株式投資の取引可能時間は、原則として証券取引所が開いている時間に限られます。日本の証券取引所であれば、原則平日の9時から15時30分までしか取引することができません。
一方、FXは月曜日の早朝から金曜日の深夜を過ぎた土曜日の朝まで、平日はほぼ24時間取引することができます。これは、為替相場が世界中のマーケットで取引されており、常にどこかのマーケットは開いているためです。主要なマーケットの取引時間は以下の通りです。
このように、為替市場は、24時間切れ目なく動いており、日本時間の深夜や早朝もトレードできるため、どんなライフスタイルの方でもFXに参加しやすいのが特徴です。
株式の主な変動要因は、企業の業績・景気・政治経済の動向などです。一般的に、企業業績や景気が好調であれば株価は上昇し、逆に業績が悪化すれば下落します。
また、通貨安になれば輸出関連企業の業績が向上し株価も上昇するなど、株価には為替相場との関連性も認められます。
一方、FXの主な変動要因は、その国の経済情勢や金融政策です。経済が好調な場合や、中央銀行が利上げを行った場合には、その国の通貨は買われる傾向があり、価格は上昇します。
また、大規模な災害や国際的な事件が起きた際も、為替市場は大きな影響を受けることが多いです。
株式投資は基本的に現物投資ですので、レバレッジをかけることはできません。(信用取引を除く)
一方、FXは証拠金取引となり、レバレッジを活用することができます。日本のFX会社では法律により、最大25倍*のレバレッジをかけることが許可されています。
レバレッジを使うことで、より少ない資金で大きな取引が可能になり、資金効率を高めることができます。
*個人口座の場合
投資の収益は、大きく「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」の2つに分けられます。キャピタルゲインは、資産の購入価格と売却価格の差額から得られる利益で、インカムゲインは資産を保有していることで得られる収益を指します。
株式の場合、購入価格より値上がりした株式を売却した際に得られる差益がキャピタルゲイン、企業が株主に支払う配当金がインカムゲインに該当します。
FXにもキャピタルゲインとインカムゲインがありますが、株式とは内容が異なります。
FXにおけるキャピタルゲインは、為替レートの変動による為替差益であり、インカムゲインは、「スワップポイント(金利差調整分)」と呼ばれるものです。これは、金利が高い通貨と低い通貨の間の金利差から得られる利益です。
株式の配当は年に1〜2回が一般的ですが、スワップポイントは特定の通貨ペアを保有している限り、ほぼ毎日発生します。
株式投資で必要な金額は、投資する株式の価格です。1株100万円の株式に投資したいのであれば、基本的には100万円必要になります。
一方、FXではレバレッジを活用できるため、必要な資金は「通貨ペアの時価×取引数量÷レバレッジ」で計算できます。
たとえば、SBI FXトレードで、1ドル150円の際に米ドル/円の買いポジションをレバレッジ25倍*で1通貨取引する場合、150円×1÷25=6円となり、6円から取引を始めることが可能です。このように、レバレッジを活用することで、少ない資金で投資を開始できます。
*個人口座の場合
株式におけるメリット・デメリットは以下の通りです。
株式はFXに比べて各銘柄の値動きが大きく、高い収益を狙えるメリットがあります。株式では異常な暴騰や暴落を防止するために値幅制限が設けられていますが、数ヶ月から数年で株価が数倍・数十倍になるケースも珍しくありません。
一方、FXには値幅制限はないものの、1日における値動きは1%前後が一般的で、大きなニュースやイベントがあった場合でも3〜4%程度に留まることが多いです。投資対象が通貨であることを考えると、FXでそこまで大きな変動が起こらないのは理解しやすいでしょう。
株式はNISA(少額投資非課税制度)を利用できる点もメリットです。2024年から金融所得税の非課税枠が拡充された新NISAでは、成長投資枠を利用して個別株の購入が可能です。
新NISAでは、年間最大360万円までの投資が非課税対象となり、そのうち株式の個別銘柄を購入できる成長投資枠は年間240万円まで非課税になります。
新NISAの枠を使って株式投資をすることで節税効果が期待でき、最終的に手元に残る利益が多くなる可能性があります。ただし、全ての株式を新NISAの成長投資枠で購入できるわけではないため、注意が必要です。
一方、FXは新NISAの適用範囲ではないため、税法上の優遇措置はありません。
少額から始められるFXに比べて、より多くの初期費用がかかる点は株式のデメリットです。
株式の価格は「1株あたりいくら」と設定されていますが、一度の売買で取引する株数が決められています。
株式取引で売買される売買単位のことを「単元株」といい、取引できる最低株数を「最低単元」といいます。かつては銘柄ごとに異なっていた単元株数も、現在では投資家の利便性向上のため、すべて100株に統一されています。
例えば、1株1,000円の銘柄であれば、最低でも10万円の資金が必要になるのです。
ただし、近年では単元未満の株式を購入できる「ミニ株(株式ミニ投資)」を提供している証券会社が増えており、初期費用のハードルが下がりつつあります。
株式は投資対象が非常に多く、どの銘柄に投資するかの判断が難しい点もデメリットです。
国内だけでも多くの銘柄があり、これに海外株を加えると投資対象はさらに広がります。初心者がこの膨大な中から有望な銘柄を見つけるのは至難の業といわざるを得ません。
インターネットなどから広く情報を集める必要があり、銘柄を探すだけでも大きな負担になるため、なかなか投資を始められないという人も少なくありません。
投資対象の選択肢が多いことは時にメリットにもなり得ますが、初心者にとっては難易度が高く、デメリットの方が大きいといえるでしょう。
一方、FXの投資対象となる通貨ペアは数十種類と限られており、株式と比べると選択肢が少なく、比較的選びやすいことが特徴です。
株式は取引所取引がメインのため、取引可能な時間帯は取引所の営業時間である平日の日中に限られます。東京証券取引所では、平日9時から11時30分、12時30分から15時30分までとなっており、この時間帯に仕事や育児で忙しい人にとっては、取引を行うこと自体が難しいかもしれません。
事前に取引の予約注文をすることもできますが、実際の相場を見ながら取引する場合に比べると、どうしても精度が低くなってしまいます。
一方、FXは一部例外があるものの、原則として月曜日から金曜日であれば平日および祝日のほぼ24時間取引が可能です。株式に比べると自由度が高く、さまざまなライフスタイルに合わせやすい点が魅力です。
FXにおけるメリット・デメリットは以下の通りです。
株式と比べて、少ない手持ち資金で投資できるのがFXのメリットです。
株式の最低単元と同様に、FXでも最低取引単位が設定されていますが、1通貨あたりの単価が株式に比べて低かったり、最低取引単位が低く設定されていたりするためです。
一般的に、FXの最低取引単位は1,000通貨または10,000通貨ですが、SBI FXトレードでは1通貨から取引可能なため、通貨ペアによっては数円単位の少額から投資することも可能です。
特に初心者のうちは、ある程度慣れるまで少額で取引することをおすすめします。最初のうちに大きな損失を出してしまうと、慣れる前に取引継続が困難になってしまう可能性があるためです。
株式と比べて大きなレバレッジがかけられるのもFXのメリットです。レバレッジとは「てこの原理」を意味し、レバレッジをかけた取引とは、証拠金を担保に保有資金以上の取引ができる仕組みを指します。
レバレッジをかけることで、大きな利益を狙える可能性があり、投資効率が向上します。
株式の場合、信用取引がレバレッジに該当し、証券会社に預け入れている保証金の約3.3倍までの金額で取引が可能になります。
一方、FXでは口座に入っている資金(=証拠金)を担保に、国内では最大25倍*ものレバレッジをかけられます。これにより、手元資金が少額でも、資金効率を高めて大きな利益を狙うことが可能です。
*個人口座の場合
例えば、証拠金15万円で米ドル/円の取引を行うとします。レバレッジがない状態では、1ドル=150円の時には1,000ドルしか取引できませんが、レバレッジ25倍だと25,000ドルの取引ができます。1ドル=150円で25,000ドル購入し、160円で売却すると「差額の10円×25,000ドル=25万円」となり、25万円の利益が得られます。
FXは取引時間が長いこともメリットです。
株式は原則として平日9時から11時30分まで、12時30分から15時30分(東京証券取引所)までの間しか取引できませんが、FXは月曜日から金曜日であれば平日および祝日を含め、ほぼ24時間取引可能です。
会社員や主婦など日中忙しい方や、スケジュールが不規則な方など、どんなライフスタイルの方でも自分の都合に合わせて自由に取引できるのは大きなメリットといえるでしょう。
ただし、元旦は取引ができない、クリスマスは取引時間が短縮される、サマータイム期間中は取引時間が異なるなど、一部例外があることも理解しておく必要があります。
少額で大きな金額の取引ができるレバレッジですが、損失が拡大するリスクがあることも理解しておく必要があります。レバレッジは利益だけでなく、損失にも倍率がかかるためです。
大きなレバレッジをかけて予想通りの値動きになれば大きな利益を狙える反面、予想に反した値動きになった場合、同じだけの損失になる可能性があります。
最初のうちは少額で取引を始め、ある程度慣れてきてから徐々に取引数量を増やすか、損失が膨らむ前に損切できるように逆指値注文を活用するのがおすすめです。
思い通りの注文が成立しない時があるのもFXのデメリットといえます。相場の状況によっては、相場が激しく動いている時に提示レートよりも乖離したレートで約定される「スリッページリスク」や、為替レートが提供されなくなったり、注文が成立するまでに時間がかかったりする「流動性リスク」が存在します。
以上のようなケースでは、想定していたよりも取引コストが高くなってしまうため、注意が必要です。
FXは株式投資よりも少額で始めることができますが、特にSBI FXトレードは取引通貨単位が「1通貨」となっているため、より少ない資金(※約6円)で始めることができます。
(米ドル/円 取引の場合 ※1ドル=150円で換算)
実質的な手数料となるスプレッドは業界最狭水準で、コストを抑えた取引が可能です。さらに、スマートフォンからでも平日24時間取引可能で、南アフリカランド、トルコリラやメキシコペソといった人気の高金利通貨も取り扱っています。
PCやスマートフォンからいつでもどこでも口座開設申込が可能です。オンライン本人確認にも対応しているので、口座開設完了後、すぐにお取引を開始できます。FXをこれから始める方は、SBI FXトレードの口座開設をぜひご検討ください。
SBI FXTRADE
FX(外国為替証拠金取引)は異なる通貨を売買し、売買時のレートによって生じた差額で利益を出そうとする取引です。
SBI FXTRADEは、スプレッドやスワップポイント、通貨ペア数など、業界最良水準のサービスをご提供しています。また、初心者の方から、上級者までご満足いただける取引ツールをご用意しております。
この記事を監修した人
SBIリクイディティ・マーケット株式会社
金融市場調査部長
上田眞理人