FXの押し目買いと戻り売りとは?トレンドを見極めるコツを解説
FXで継続的に利益を得るには、チャートの読み方を覚えて、さまざまな注文方法を習得することが重要です。
代表的な注文方法には、押し目買いや戻り売りなどがありますが、「どのタイミングでエントリーするのか」「どのようなことに注意しなければならないのか」と気になる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、押し目買いと戻り売りをわかりやすく解説し、トレンドを見極めるコツなどを紹介していきます。
目次
FXにおける押し目買いと戻り売りとは
FXにおける「押し目買い」と「戻り売り」とは、チャートの流れに沿った注文方法のことを指します。
押し目買いは、上昇トレンド中に、一時的にチャートが下がったタイミングで買いを入れる方法です。その逆となる戻り売りは、下降トレンド中に一時的にチャートが上がったタイミングで売りを入れる方法になります。
どちらの注文方法も、FXで利益を得るために覚えておきたい注文方法となるため、正しい知識を身につけておきましょう。
押し目買いと戻り売りをチャートで解説
押し目買いも戻り売りも、それぞれトレンドと逆方向に調整したタイミングでエントリーするのが特徴です。
そのため、チャートの流れを読めないとエントリーすることができず、 間違ったタイミングでエントリーしてしまうと損失につながるため注意しましょう。
どのタイミングでのエントリーが押し目買い、もしくは戻り売りになるのか、それぞれチャート図を使って説明します。
押し目買いの売買方法
為替相場は、アップダウンを繰り返して上昇トレンド、下降トレンドなどを形成します。
たとえば、以下のような上昇トレンドの場合、 一時的に相場が下落した底値と見られるタイミングで買いを入れるのが押し目買いです。
ただし、トレンドが成す形状はさまざまなため、かならずしも図のような押し目が確認できるわけではありません。押し目買いのタイミングかどうか判断できない場合は、エントリーせずに様子見をしましょう。
戻り売りの売買方法
戻り売りをする場合、 下降トレンド中の一時的な相場の上昇で高値になったタイミングで売りを入れる必要があります。
戻り売りのタイミングをチャート図に表すと、以下のようになります。
例外として、クリスマスや年末年始のスケジュールは、欧米に合わせて調整される傾向にあります。12月25日は、欧米の多くの国で祝日扱いされるため、15時以降は休業になるのが主流です。1月1日は世界共通の祝日であり、世界的に市場が休場となるためFX取引はできません。
押し目買いと同様に、かならずしも上記のようなタイミングで戻りが発生するとは限りません。確信を持ってエントリーしても、予想外の値動きによって損失につながる可能性があるため、注意が必要です。
押し目買いと戻り売りはトレンドの見極めが重要
押し目買いと戻り売りの正確なタイミングを計るには、トレンドの見極めが重要です。
為替相場には、以下の3種類のトレンドがあります。
押し目買いなら上昇トレンド、戻り売りなら下降トレンドを見極める必要があるため、それぞれの見極め方をわかりやすく説明します。
①トレンドラインを描く
チャートに対してトレンドラインを描くことで、上昇トレンドか下降トレンドかの判断が可能です。
- トレンドラインとは?
- チャートに対して描く補助線のことで、一定の時間足の安値同士を結んだものをサポートラインと呼び、高値同士を結んだものをレジスタンスラインと呼びます。
上昇トレンドの判断方法
押し目買いをする場合は、右肩上がりにジグザグのチャートを成している時間足に対してサポートラインを引き、上昇トレンドかどうかを判断しましょう。
引いたサポートラインの傾きによって上昇トレンドの強さが異なり、 より傾いている方が強い上昇トレンドであると判断できます。
下降トレンドの判断方法
下降トレンド中に戻り売りをする場合は、右下がりにジグザグのチャートを成している部分に対して、レジスタンスラインを引きましょう。
大きく右下がりになっているほど、強い下降トレンドになります。戻り売りをするタイミングは、レジスタンスラインを有効活用して見極めましょう。
トレンドラインを引く時間足については、月足・週足・日足・4時間足・1時間足などあり、初めは好みの時間足を選んで問題ありません。
②移動平均線を見る
チャートに移動平均線を描くことで、押し目買いと戻り売りのポイントを判断できます。
- 移動平均線とは?
- ジグザグに変動する為替相場の足取りをなめらかに表した線のことです。一定期間の終値の平均値をチャートに描くことで、時系列の変動特性をより把握しやすくなります。
移動平均線を用いる場合、終値は月足・週足・日足で見るのが一般的です。時間足の期間が短いほど、移動平均線は敏感に反応する傾向にあります。
移動平均線を見て押し目買い、戻り売りをする場合、以下の図のように 為替相場が移動平均線とタッチしたときがエントリーのタイミングとなります。
安値を見出す必要がない移動平均線は、トレンドラインよりも押し目買い、戻り売りを見つけやすいケースがあるため、時と場合で使い分けましょう。
③チャートを長期で分析する
トレンドラインや移動平均線を見て押し目買い、戻り売りのタイミングを計る場合は、チャートを長期で分析するのがポイントです。
たとえば、5分足でデイトレードをするときは、トレンドの分析を日足チャートで行います。分析の結果、 上昇トレンドと判断できた場合は押し目買いの、下降トレンドと判断できた場合は戻り売りのタイミングを見計らいましょう。
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押し目買いと戻り売りは、FX初心者でも理解しやすい注文方法です。
ただし、 高値つかみによる含み損のリスクなどがあり、かならずしも勝てる方法でないことから、FX初心者に推奨される注文方法とは限りません。
押し目買いと戻り売りの注意点と対策法を解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
高値つかみによる含み損のリスク
トレンドに沿った注文方法には、高値つかみによる含み損のリスクが伴います。
- 高値つかみとは?
- 相場の高いタイミングで買ったあと、その後、値下がりすることを指します。逆のパターンで、相場の低いタイミングで売ったあとに値上がりすることが底値売りです。
押し目買いの定義を理解していないままエントリーすると、高値つかみによる含み損を出しやすくなるため、中途半端な知識で押し目買いをすることは避けましょう。
根拠のあるタイミングでエントリーする
高値つかみのリスクを抑制するには、押し目買いの根拠のあるタイミングでエントリーすることが大事です。
トレンドラインと移動平均線を用いて上昇トレンドを確認し、 調整が予想されるタイミングを把握できた場合のみエントリーすることを心掛けましょう。
逆張りでのエントリーはなるべく避ける
チャート分析にまだ慣れていない場合、逆張りでの押し目買いや戻り売りのエントリーはなるべく避けましょう。
押し目買いと戻り売りは、チャートの一時的な反発を予測して購入することから、逆張りと思われがちですが、 トレンドに沿って購入する順張りで使われる手法です。
ただし、極端に短い時間で取引するスキャルピングに関しては、逆張りで押し目買いや戻り売りをするケースもあります。
基本的に順張りで使う
FX初心者が押し目買い、戻り売りをするなら、基本的に順張りで使うようにしましょう。
注意しなければならないのが、 トレンドの転換のタイミングで使うのではなく、トレンドが継続することを前提に使うということです。
チャートは長期で分析し、適切なタイミングでエントリーするようにしましょう。
確実に勝てる注文方法ではない
押し目買いと戻り売りの注文方法を理解しても、利益が上向きになるとは限りません。
たとえば、短期的な相場の下降に躊躇して入るタイミングがずれたり、トレンドの終盤に入ってしまったりということで、思うように利益が生まれないことは多々あります。
さまざまな注文方法を覚えるのは、トレーダーにとってスキルアップになりますが、 リスクが伴うため多用しないように注意しましょう。
初心者なら無理に使わない
チャート分析や、トレンドの見極めに慣れていないFX初心者は、押し目買いも戻り売りも無理に使わないことをおすすめします。
トレンドの判断が未熟な時点で押し目買いや戻り売りを使用してしまうと、高値つかみや底値売りになるリスクが高まるからです。
まずは、 上昇トレンドや下降トレンドの見極めや、チャート分析に十分に慣れることを目標としていきましょう。
さまざまな注文方法を使いこなしてFX取引の幅を広げよう
押し目買いと戻り売りはどちらも、チャートに沿った順張りで使われる注文方法です。
上昇トレンド中の一時的な下降のタイミングで買うと押し目買いになり、下降トレンド中の一時的な上昇のタイミングで売ると戻り売りになります。
どちらの注文方法も、エントリーのタイミングを誤ると高値つかみや底値売りで含み損につながるリスクが伴うため、初心者には向いていません。
ただし、さまざまな注文方法を習得していくことは、トレーダーのスキルアップにとって必要不可欠です。
SBI FXトレードをご検討ください
押し目買いと戻り売りは、あくまで注文方法の一種として覚えておき、取引に慣れてきたあとに適切な場面で使えるように成長していきましょう。
SBI FXトレードでは、シンプルなデザインかつ機能性に優れた取引環境が整っており、初心者の方からも多く選ばれています。
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