ジョセフ・クラフト 特別レポート

トランプ勝利を予想する

掲載日:2020年11月04日

この段階で勝敗を断言するのには早過ぎることは承知。これまで私はバイデン勝利を主張して来たが、ここまでの開票情勢を分析する限り、トランプに分があると言わざるを得ない。

選挙情勢を一言でまとめると「幻のブルー・ウェーブ」。バイデン勝利の可能性はまだあるものの、バイデンに勢い・モメンタムが全く見られない。バイデン苦戦の大きな要因は、都市部での票が伸び悩んでいること(特に激戦州)。民主党は都市部で強く、共和は地方で強い。都市部の集計は早く、地方が最後になる。つまり、開票の終盤でバイデンがリードして、トランプが追い上げる展開が主流。ところが、集計終盤に入っている激戦州で僅かながらトランプがリードしているケースが多い。

ページ下の表は現時点の確定選挙人票と州を表し、バイデンが98対92で若干リードしている。しかし激戦州の見通しはバイデンにとってあまり芳しくない。下記に確定していない重要州の状況を紹介したい。

トランプが優勢な州
▶ フロリダ州 ~ トランプ確定だと考える。開票93%でトランプ51.2%対バイデン47.7%。フロリダでは、これは大差である。群別の状況を精査すると民主党が強い都市部の集計はほぼ終了しており、残るは共和党が強い地方である。
▶ オハイオ州 ~ これまで同州を失って当選した共和党大統領は居ない。開票72%で、トランプ51.2%対47.4%。(民主党が強い)と支部の開票がまだ6~7割程度なのでまだ予断は許さないが、勢いはトランプにある。
▶ ミシガン州 ~ 世論調査は優にバイデン優勢ながら、郵便・期日前投票はトランプに転換となんどか指摘させていただいた。まだ23%開票と早いが、トランプ57.8%対バイデン40.3%とトランプが予想外に健闘。ただ気を付けるべきは、ミシガンは郵便・期日前票の集計が遅れるのでバイデンが追い上げる展開が予想される。
▶ ウイスコンシン州 ~ 大半の世論調査とは裏腹に、開票30%でトランプ50.5%対バイデン47.8%。郵便・期日前投票はトランプが結構優勢だったため、当日票でこの情勢が覆せるか疑問である。
▶ ペンシルバニア州 ~ 開票24%でトランプ53%対バイデン45.7%。ただ気を付けるべきは、ペンシルバニアは郵便・期日前票の集計が遅れるのでバイデンが追い上げる展開が予想される。それでもトランプの健闘が目立つ。

バイデンが優勢な州
▶ アリゾナ州 ~ 開票75%でトランプ45%対バイデン53.7%。ちょっと前まで共和党岩盤州でここまでの左は大きい。

接戦
▶ ノース・カロライナ州 ~ 開票89%でトランプ49.8%対バイデン49.0%と大接戦。しかし、地方票がこれから入るのでバイデンの失速が予想される。
▶ テキサス州 ~ 開票80%でトランプ51.1%対バイデン47.2%。共和党岩盤州でバイデン健闘もちょっとたりないようだ。

【筆者プロフィール】

ジョセフ・クラフト 
SBI FXトレード株式会社 社外取締役

【略歴】
1986年6月 カリフォルニア大学バークレイ校卒業
1986年7月 モルガン・スタンレーNYK 入社
1987年7月 同社 東京支社
為替と債券トレーディングの共同ヘッドなどの管理職を歴任。
2000年以降はマネージングディレクターを務める。
コーポレート・デリバティブ・セールスのヘッド、債券営業
そしてアジア・太平洋地域における為替営業の責任者なども歴任
2007年4月 ドレスナー・クラインオート証券 入社
東京支店 キャピタル・マーケッツ本部長
2010年3月 バンク・オブ・アメリカ 入社
東京支店 副支店長兼為替本部長
2015年7月 ロールシャッハ・アドバイザリー㈱代表取締役 就任
現在に至る

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