2015年8月24日のZAR/JPY急落時の当社対応につきまして

2015/08/24

特別レポート

SBI FXトレードは2015年8月24日早朝のZAR/JPYの急落局面でも、個人投資家の皆さまへ継続的に取引価格の提供を続けることができております。

【概要】
今朝7時30分頃から、週明け市場オープン直後の流動性の低さが要因となったこともあって、ZAR/JPYが売られ、30分間ほどの間で6%を越えて下落する動きとなりました。この間、インターバンク市場でも多くの銀行から取引価格の配信が一時ストップするなど、市場の流動性が急速に低下しました。

【ZAR/JPY 1分足 SBI FXトレード】

この市場急変時でのFX業者の価格配信状況は、下表に示している通り、各業者それぞれの最安値は大幅に実勢から乖離しており、一部業者にいたってはレートの配信すら行われず、取引が一時停止したところもあったようです。

特に注目されるのが、東京金融取引所の運営するくりっく365の配信状態です。先週木曜日にトルコ円が急落した際にも価格の配信がストップ、長時間にわたり配信価格が提示されない状態が続いた時と同様の対応となっていました。

今回は対象通貨がZAR/JPYであり、大量のロスカット注文が想定される局面だっただけにビッドが消えて急落につながった2009年のくりっく365 南アフリカランド円暴落問題が想起され、当時を知る関係者の警戒感を強める結果となったようです。
(※「くりっく365南アランド円暴落問題」に関して、詳しくは特別レポートをご参照ください)

8/24朝のZAR/JPY急落時の最安値

各FX業者の市場急変時における配信レートを確認すると、業者によっては、自社都合によって本来FX業者が負うべき市場リスクをお客様に転嫁するなど、恣意的と思われるようなレート操作を行っている可能性を否定できないのが現状です。

一部では2円近いスプレッドで取引価格を提示している業者もあったようです。ZAR/JPYを仮に9円として、そのスプレッドが2円となると、120円のドル円に対して、24円のスプレッドで取引価格を提示していることになります。売買成立と同時に24%の含み損を抱える状態ですので、これでは建玉と同時にロスカットされてしまうという異常な取引価格を配信をしていたこととなります。
(※1.942のスプレッドを提示したFX業者の配信画像)

今回のZAR/JPY急落時の各社の対応を見る限り、市場急変時に個人投資家が取引機会を奪われ、市場実勢と乖離した価格で不本意なロスカット注文を執行されるといった、年初に発生した「スイスフランショック」時に当社が指摘した現在のFX業界の抱える問題が全く解消されていないことが確認されました。
(※「スイスフランショック問題」に関して、詳しくは特別レポートをご参照ください)

SBI FXトレードでは今回のZAR/JPY急落局面でも、通常通りの最狭スプレッドで提示できております。

当社は今後も引き続きお客さまの声を常に最優先に考え、業界最狭水準のスプレッドはもとより、最善の取引環境をご提供できるよう努力してまいりますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。