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Today’s Update(Mar 28)


◇3月30日の南ア中銀政策委員会を前に

ランド円は先週3月20日に 2021 年 12 月以来の安値となる 7 円 02 銭まで下落した一方、 心理的節目とされる 7 円 00 銭割れを回避したことに加え、22日に 発表された南ア 2 月消費者物価指数が前年比+7.0%と市場予想を上回ったことやFOMCが相対的にハト派的な内容になったことから23日には7円27銭まで反発。しかし、日足・基準線(7円27銭)が上値抵抗線として意識され、先週末24日にドル円は一時129円64銭まで下落したことも影響し、7円10銭へ反落したものの、ドル円の反発に伴い7円19銭で先週末の取引を終えました。

今週30日に予定されている南アフリカ中央銀行の金融政策会合で、政策金利であるレポレートは、0.25%引き上げ、7.50%とすると見込まれていることが下値支援となっています。
一方、前回1月の政策委員会では市場予想(11月の前回会合で0.75%引き上げていたことから0.50%利上げへ段階的に縮小するとの観測)に反し、0.25%の利上げに留める決定としました。 ◇今回の政策委員会の注目点
① 1月の委員会では5人の政策委員の内、3人が0.25%、2人が0.50%の利上げを支持していましたが、今回0.25%とした場合、現状維持を主張する委員が見られるか注目。
② 1月の委員会では電力不足の影響により、今年の成長率見通しを+0.3%と11月(+0.6%)から下方修正しており、今回一段と引き下げることになればスタグフレーションへの警戒が一段と高まる可能性もあるだけに注目。
③ インフレ率が高止まりする中、景気への配慮に軸足を移しつつあるものの、経済成長の抑制要因となっている電力不足などの構造問題の解決が容易でないことから、利上げが必ずしもランド上昇につながらず、ランド安に拍車をかける結果となるか注目。
④ 1月の委員会で23年のコアCPIの見通しを11月(5.5%)から5.2%へ下方修正したほか、インフレ率が下がりにくい要因とされるサービス価格インフレ率も11月(5.5%)から5.1%へ下方修正。今回更なる修正があるか、今回で利上げ打ち止めとする可能性も含め、先行きの政策を占う上でインフレ見通しにも注目。

◇ZARJPY

ランド円は、依然として週足・転換線(7円30銭)に沿って下落トレンドを継続しているほか、週足・基準線(7円65銭)が低下基調にあることも下方バイアスの継続の一因となっています。それだけに0.25%の利上げを決定したとしても、スタグフレーションへの懸念が払拭されない限り、20日の(7円02銭)や心理的節目とされる7円00銭を下抜ける可能性に注意が必要かもしれません。そのため、この先の下値目途としては、21年11月26日の安値6円93銭や、昨年6月9日の高値(8円81銭)と20年4月6日の安値(5円59銭)のフィボナッチ割合61.8%押し水準である6円82銭が挙げられます。少なくとも前術の転換線(7円30銭)を引値ベースで回復するまでは上値の重い値動きが続くと思われます。

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