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最高裁判事の後任人事がトランプ再選への逆転の可能性!?

更新日:2020年10月09日

◆トランプ大統領とバイデン元副大統領との選挙人予想の変化

東京市場の10月2日午後にトランプ大統領の感染が判明、その後もホワイトハウスの関係者の多くが相次いで感染したことが判明。トランプ大統領の危機管理に対する不信感のほか、TV討論会での相手広報への罵倒合戦の様相もトランプ大統領の支持率低下に影響したと見られます。また、昨日行われたペンス副大統領のハリス候補との副大統領候補によるTV討論会でもトランプ支持への巻き返しにはつながらず、バイデン候補が優勢との見方を覆すには至っていません。各州の選挙人獲得予想でもバイデン候補が過半数の270票を上回る一部の調査結果が明らかになるなどバイデン優勢の状況は変わらないと見られています。しかし、「当選確実」との最終的な決着には慎重な見方も聞かれています。

◆結果判明長期化への懸念

今年の大統領選では感染防止策として郵便投票が増加しており、以前からトランプ大統領は不正につながるとして、否定的な見解を示していました。こうしたことから仮にトランプ大統領の惨敗とならない限り、勝敗の行方が裁判所まで持ち越される可能性があるかもしれません。実際、TV討論会でもバイデン候補がいかなる結果であれ、尊重し受け入れるとの立場を表明した一方、トランプ大統領は明言を避けています。勝敗の行方が裁判所の決定に委ねられた場合、最終的な選挙人による12月14日の投票結果が明らかになるまで先送りされる可能性があるかもしれません。

今年の大統領選では感染防止策として郵便投票が増加しており、以前からトランプ大統領は不正につながるとして、否定的な見解を示していました。こうしたことから仮にトランプ大統領の惨敗とならない限り、勝敗の行方が裁判所まで持ち越される可能性があるかもしれません。実際、TV討論会でもバイデン候補がいかなる結果であれ、尊重し受け入れるとの立場を表明した一方、トランプ大統領は明言を避けています。勝敗の行方が裁判所の決定に委ねられた場合、最終的な選挙人による12月14日の投票結果が明らかになるまで先送りされる可能性があるかもしれません。

・11月3日 投開票日

・12月8日 各州知事が選挙結果を公表(トランプ、バイデンいずれかに陣営が裁判所に異議をも仕立て、認められた場合)

・12月14日* 各州の選挙人代表が大統領、副大統領を投票

◆最高裁判事の人事問題がトランプ有利に働く可能性?

トランプ大統領は最高裁判事の後任にバレット氏を指名、議会上院での承認が必要ですが感染の影響により手続きは来週12日の上院司法委員会で開始されます。承認されれば、これまで最高裁判事9名の構成(保守派5名、リベラル派4名)から(保守派6名、リベラル派3名)となり、最高裁人事では共和党の優位が長期的に維持されることにつながります。これを踏まえ、仮にバイデン候補が大統領選に勝利した場合でも、トランプ大統領が法廷闘争に訴えた場合、こうした最高裁人事での保守派優勢の構図により、トランプ大統領に優位に働く可能性があるかもしれません。

民主主義の象徴である米国の大統領選を巡る法廷闘争となれば政治的空白長期化への懸念が嫌気され、金融市場全体でリスク回避の動きが高まる懸念を指摘する見方もあります。それだけに、世論調査の結果以上に選挙結果が判明して以降も緊張感の絶えない状況への備えが必要かもしれません。

提供:SBIリクイディティ・マーケット株式会社

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