米雇用統計特別レポート
掲載日:2019年04月30日
2019年4月米雇用統計(5月3日発表)直前レポート
12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 (予想) |
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非農業部門就業者数(万人) | 22.7 | 31.2 | 3.3 | 19.6 | 18.1 |
失業率(%) | 3.9% | 4.0% | 3.8% | 3.8 | 3.8 |
時間給賃金(前月比) | 0.4 | 0.1 | 0.4 | 0.1 | 0.3 |
時間制給賃金(前年比) | 3.3% | 3.1% | 3.4% | 3.2 | 3.3 |
今週末の米4月雇用統計の注目点、その前に
① 前回3月雇用統計のポイント
・就業者数は19.6万人増へ改善、2月の鈍化は悪天候による一時的要因と確認
・建設業が2.5万人減から1.6万人増、ヘルスケアが31.2万人増から61.2万人増へ
・弁護士、会計士など専門職が5.4万人増から3.7万人増へ鈍化
・高所得者層の鈍化と低所得者層の増加により時間給賃金の上昇率は前月から鈍化
・直近の失業率は1月の4.0%をピークに3.8%と労働市場の堅調地合い継続を確認
②今週のFOMCでの政策金利見通しと時間給賃金との先行きへの影響は?
米時間給賃金 前年比(%) 米消費者物価指数コア 前年比(%)
今週のFOMCでFRBのハト派的方針に変更はないと思われるものの、景況感見通しで過度な景気減速懸念の後退や年内利上げの可能性に言及するか注目されます。こうした中で時間給賃金(前年比)は昨年8月以降8ヵ月連続で3.0%を上回る上昇を継続、さらに直近12ヶ月の失業率の平均も3.84%と低失業率を継続するなど堅調な労働市場の継続が確認されており、こうした状況がいずれ消費者物価の上昇圧力につながるか、パウエルFRB議長が会見でこうした点に言及するか注目されます。いずれにしても労働市場の持続的な堅調が続くか注目されます。
今週末の米4月雇用統計の注目点
・就業者数の直近3ヵ月平均(18.03万人増)を上回るか
・失業率が3ヵ月連続の4.0%割れの堅調な労働市場の確認となるか
・3.0%を上回る時間給賃金(対前年比)を9ヵ月連続で継続するか
・FRBの年内一回の利上げ観測を繋ぎとめることが出来るか注目
・好調な雇用統計となった場合、NYダウの史上最高値更新への足掛かりになるか
米非農業部門就業者数(万人) 失業率(%)
米時間給賃金 前年比(%) 前月比(%)
前回3月雇用統計の発表を前後にしたドル円の15分足チャート
提供:SBIリクイディティ・マーケット株式会社
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