米雇用統計特別レポート
掲載日:2018年05月01日
2018年4月米雇用統計(5月4日発表)直前レポート
11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 (予想) |
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非農業部門就業者数(万人) | 21.6 | 17.5 | 17.6 | 32.6 | 10.3 | 18.5 |
失業率(%) | 4.1 | 4.1 | 4.1 | 4.1 | 4.1 | 4.0 |
時間給賃金(前月比) | 0.3% | 0.4% | 0.3% | 0.15% | 0.3% | 0.2% |
時間制給賃金(前年比) | 2.5% | 2.7% | 2.8% | 2.6% | 2.7% | 2.7% |
今回の雇用統計 注目点
①前月の就業者数の鈍化からの回復を確認し、直近3ヵ月20万人増のペースを維持するか
②FOMC後の雇用統計の結果が6月利上げや年4回利上げを強く後押しする結果となるか
③原油価格や鉄鋼・アルミなど原材料価格の上昇に加え、賃金インフレへの警戒も高めるか
④米長期金利の上昇が一段と進み、NY株式市場の調整を強めることにつながるのか
⑤ドル円の110円台回復への足掛かりとなるか
米非農業部門就業者数(万人) 失業率(%)
米時間給賃金 前年比(%) 前月比(%)
FOMCの注目点
雇用統計を前に日本時間5月3日午前3時にFOMC声明文が発表されます。今週4月30日に発表された米3月個人消費支出デフレーターは前年比+2.0%、食品やエネルギー価格を除くコアデフレーターも前年比+1.9%とFRBの物価目標である+2.0%近辺となりました。それでもシカゴCME取引所が投資家の見通しを反映する先物価格に基づいて将来の利上げ確率を算出するFEDウォッチによると5月FOMCでの利上げ確率は僅か7.0%に過ぎず現状維持が大勢の見通しとなっています。しかし、声明文では『年3回』の利上げ見通しが『年4回』の可能性を一段と示唆する内容となるのか注目されます。ちなみにFEDウォッチによると6月のFOMC(12日~13日)での利上げに加え、8月(7月31~8月1日)、9月(25日~26日)、11月(7日~8日)、12月(18日~19日)の4回の内、一回の利上げに留まるとの見通し以上に、二回の利上げ予想が有力視されています。また、年4回の利上げ見通しの可能性が高まる声明文となった場合の長期金利の動向に注意が必要です。金利高が企業の資金調達コストの上昇に影響を及ぼし株式市場の割高感につながる可能性もあるだけに株式市場の動向に注意が必要です。
米雇用統計関連指標(数値発表後、随時更新)
米国雇用統計関連指標 | 前月分 | 予想 | 結果 |
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4月ISM製造業景況指数(雇用指数) | 57.3 | 57.0 | 54.2 |
4月ISM非製造業景況指数(雇用指数) | 56.6 | - | 53.6 |
3月ADP雇用統計(就業者数) | 24.1万人 | 20.0万人 | 20.4万人 |
3月企業人員削減数(前年同月比) | 39.4% | - | -1.4% |
提供:SBIリクイディティ・マーケット株式会社
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