WeeklyReport

2021年01月12日 更新

XRP急騰の背景とビットコイン上昇の理由

Review

1週間で100万円上昇

先週のBTC相場は大きく上昇。年末に300万円まで到達したBTC相場だが、3万ドルを抜けきれずにいた。しかし土曜日に3万ドルを抜けると一気に340万円台に急伸、310万円台に反落するも350万円台までの急騰を見せた。しかし35000ドルを前に上値を押さえられると、上昇を続けていた時価総額に占める割合、ドミナンツが72%から反落、出遅れていたETHなどアルトコインが上昇を始めると上値を重くし始めた。アルトコインが値を崩すとBTCも連れ安となりロングの投げを巻き込み300万円割れまで急落、月曜日に開けたCMEの窓を埋めて下げ止まった。その水準で底値を固めると、FRB高官からハト派発言やジョージア州の上院選で民主党の勝利により、追加景気対策と金融緩和と言う昨年のインフレヘッジのBTC買いの両輪が出揃い、あっという間に週初の下げを取り戻すと、巨額のオプション・ストライクが懸念された36000ドルも突破、一時4万ドル台に乗せていた。

Outlook

4万ドル超えの背景

今週のBTC相場は引き続き堅調な展開を予想する。昨年最後のWeekly Reportで「クリスマス休暇明け」に「年初来高値も十分可能」と申し上げた。市場は高値更新どころか350万円まで到達、年始初日のDailyでは「36000ドルに巨大なオプション・ストライクが出現、まずはこの水準をトライ」と申し上げたが、この水準を抜けるとヘッジが遅れていたコールオプションの売り手(期日に36000ドルで買う権利を行使される)の買い戻し圧力に一時4万ドルまで上昇した。

年初来の上昇の背景

ここまで相場が強い要因の背景には良好なファンダメンタルズがある。米国では財政支出と金融緩和からインフレヘッジでのBTC買いがブームとなった。一方で2021年にはワクチン接種拡大により、年後半に景気が回復、FRBが債券購入縮小(テーパリング)に移行する可能性がある。非常時では経済の下支え最優先でインフレリスクに目をつむるので、投資家はヘッジで自衛するが、通常時に戻ればFRBがインフレを押さえに行く為、ヘッジニーズが後退する恐れがある。上は今年に入ってのFRB高官の発言だが、ボスティック総裁のように年内テーパリングの可能性を指摘、BTC相場が売りで反応した局面も見られたが、全体的に概ね年内は現在の政策維持と言う方向性が確認でき、市場はほっとしてBTC買い再燃させているものと思われる。

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