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2021年05月14日 更新

ビットコインの上昇相場は終わったのか?相場のピークの見分け方

このところETHなどアルトコインの上昇が目立つ一方でBTCの上値が重い展開が続いている。いわゆるアルトターンという現象だが、この結果、BTCの暗号資産の時価総額に占める割合(ドミナンス)が急低下している。このドミナンスの急低下は2017年12月にBTCが当時の史上最高値を付けてピークアウトした一方で、XRPやETHなどは約1か月遅れて史上最高値を付けピークアウトしていった際にも起こっており、BTCは既にピークアウトしているのではないかという不安も燻っている。今朝方の急落はそうした不安感も影響している可能性がある。本稿では、今回のBTCの上昇相場がピークを迎えたのか、2013年や2017年などと比較し、分析したい。

下図で2013年の2回のピークと2017年のピークアウト時のBTC価格推移(グレー)を見て分かるように、従来のBTCのピークではセリング・クライマックスの逆のバイイング・クライマックスといった急騰を見せている。この状況をよく表しているのがヒストリカル・ボラティリティ(HV)であり、2013年の2度のピークも2017年のピークにも急上昇している。ただ、このHVは相場が急騰する時だけでなく、急落する場合にも(むしろそちらの方が大きく)上昇するので、HVの上昇が必ずしも相場のピークアウトを示唆する訳ではない。いわばBTC相場のピークアウトの「必要条件」に近いイメージだ。今回に関しては、まだクライマックス的なボラテリティの上昇は現れていない。

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