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2021年04月30日 更新

ゴールデンウィーク中のビットコインはどうなる?7年連続上昇の謎を探る

これまでGW中のBTC相場は非常に強かった。下の図表は過去10年間の4月27日~5月7日のBTC相場の値動きを4月27日を基準に上昇率・下落率に示したもの。上昇した年を「勝」、下落した年を「敗」で表すと、8勝2敗と勝率8割で、直近は7年連続で上昇している。BTCはこの10年で3万倍以上になっているのだから、上がって当たり前と思うかもしれないが、過去10年で、同じ11日間でBTC相場が上昇したケースは58%でしかない。それがGWは8割というのは、いかにこの期間に相場が上昇し易いのかを示している。因みに58%が7回続く確率は2.2%だ。

この期間に上昇し易い理由として、日本のGWは中国の"黄金周"と重なるため、中国のマイナーの売り圧力が後退する可能性が挙げられる。日本のGWに倣って5月1日のメーデーの後に連休を付けた様だが、当初は7連休だったものが5連休に短縮された。もし中国の連休が影響しているのであれば、同じく中国が長期休暇に入る、春節と国慶節にも同様の傾向が出る可能性がある。そこで、まず春節について上記と同じ分析をしてみよう。

春節とは日本で言う旧暦のお正月で例年1月か2月頃に到来する。アジアではラマダン明けのハリラヤやタイ・ミャンマーの水掛け祭り(ソンクラン)、インドなどのヒンズー文化圏のディーワーリなど様々なお正月(のようなもの)がある。 中でも中国が大晦日から7連休に入る春節は、帰省などで世界で最も多くの人が移動すると言われている。上の図表を見ると8勝2敗でかつ7年連続で上昇と、GWと同じ傾向となっている。特に最近、この期間に相場が強くなっている傾向は、BTCの誕生以来、徐々に中国へのマイニングの集中が進んできた結果と考えると首肯できる。

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