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2021年04月23日 更新

調整中のビットコイン相場、いつ、どこまで下がるのか?下値の目途と底打ちの時期を考える

BTC相場は14日に史上最高値を更新したが18日に急落、約2割の調整を見せた。きっかけはハッシュレートの低下や米規制強化懸念だったが、その背景に先物市場のポジション調整があると考える。年初の上昇をけん引していた機関投資家に代わって個人投資家が先物市場でロングポジション積み増し高値更新を演出したが、Coinbaseの上場で一旦材料出尽くし感が出た格好だ。こうした構図は、先物市場の建玉の推移によく表れている。下の図表はCMEとBinanceのBTC先物の建玉の推移。3月後半から機関投資家が多いとされるCMEの建玉が頭打ちになったが、個人が中心とされるBinanceでの建玉は3月後半から大きく増えていた。

(BTC先物建玉:上CME、下Binance 出典:ByBt)

弊社では、トピック「4月のビットコイン相場はどうなる?最強月に潜む不安材料」で「最高値更新もあるかもしれないが、そこからの急落もあるボラティリティーの高い、波乱の展開を予想」していたが、問題はここからの展開だ。上昇相場は終わってしまったのか、底を打ったのか、まだ下があるならば、いつ、いくらで下げ止まるのか?。結論から申し上げると、まだ今年の上昇相場は終わっていないが、今週末から来週あたりにもう一段の下げが来て、そこで底入れすると考えている。下値の目途は48,000~49,000ドル位ではないだろうか。
下の図表は、今年に入ってのBTC相場のピークとボトムを示したもの。年初来で価格は2倍になっているが、2割クラスの調整がすでに4回も起きている。価値の裏付けの無いBTC相場はオーバーシュートしては調整する傾向があり、今回の調整も「よくある」ことだ。機関投資家のフローが細っていると言っても、それは急激に価格が上昇したことによる押し目待ちで、これからモルガンスタンレーやゴールドマンサックスが広く投資家に暗号遺産関連投資商品を提供しようかとしている段階で相場がピークアウトするとは考えにくい。

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