Column

2021年01月20日 更新

BTC相場はバブルなのか?過去のバブル相場から読み解く、現在地点。

家でカニを飼っています。8月に房総で捕まえた磯ガニです。この磯ガニの飼育というのが意外と大変で、海にいるカニなので、水は原則として塩水が必要となります。塩水と言っても、水道水に食卓塩を混ぜればいいと言いうものでなく、ペットショップできちんと海水の素を購入、決められた割合を守らなければいけません。水道水を1日置いてカルキ抜きをすることも必須です。サンシャインや墨田水族館は海水をどうしているのだと疑問に思ったりもします(正解は海水を運んできて、少しずつ混ぜているそうです)。また、こまめに新鮮な水と変えておかないとエラ呼吸であるカニは息が出来なくなってしまいます。その結果、我が家では水槽を2つ用意して、カニがいない方の水槽で翌日分の水のカルキ抜きや砂利洗いを実施、2日に1回のペースでカニをお引越しさせるというかなり手間な作業を行っています。そんな複雑なオペレーションを幼稚園児が出来る訳もなく、家内がお世話をしています。水槽の中には陶器製のカニの住処があって、その中にカニがいる時は住処ごと家内が移動させるのですが、カニが住処から出ているときは小職にお声がかかります。うまく捕まえられればいいのですが、失敗するとハサミで指を挟まれます。心なしか、最近挟む力が強くなってきた気がしています。

ここまでの世話の仕方は家内がネットで調べたり、ペットショップで話を聞いてきたりと独学で学んできたもので、日々のめり込んでいく姿が分かります。エサも、当初は100円ショップで買ったザリガニのエサの残りだったのが、ワカメやチクワ、最近では味噌汁用の乾燥アサリを小さく切って水で戻して与えたりして、最近はカニもグルメになってきたなどと意味不明なコメントをします。このところ息子が水生生物に興味を持ち始め、休みの日は公園でサイクリングか水族館かの2択になりつつあるのですが、水族館でも飼育員に声をかけカニ談義を始めたりします。飼育員さんの脱皮はしましたかとの問いに、2回しましたと答えたところ、それは凄い、よほど飼育環境が良いのですね、と褒められ、嬉しかったのか帰りの車の中で何度もその話をします。どおりで、小職の指も痛い訳です。因みに家内はこの飼育負担から逃れるため、早くカニを海に返したいと思っていて、2021年の我が家のテーマは、息子が小学校に上がることと、緊急事態宣言が解除され、GoToが再開して、房総にカニを返しに行くことです。

ところで、2021年の市場のテーマは何でしょう。バイデン新政権も景気対策やFRBの金融政策に関しては先週少し方向感が出てきました。コロナの状況とワクチン接種の進捗も大きなテーマでしょう。コロナ下でもバブル後最高値更新を続ける日経平均の行方でしょうか、バイデン氏の就任演説でしょうか、ジャック・マー氏の行方でしょうか。個人的に、「最も」とまでは言いませんが、BTC相場がどこまで行くのか、これも結構、注目されている市場のテーマだと思っています。BTC市場は「バブル」なのか、について、裏付けの無いBTC相場はオーバーシュートし易いという意味で「バブル」を形成しやすいと言えるかもしれませんが、デジタルゴールドとしてインフレヘッジという資産クラスになりつつあるBTC相場が急騰するのは自然なことだと考えていて、そういう意味で今の相場は「バブル」ではないと考えています。そういった言葉の定義の問題は置いておいたとして、上がったものはいつかは下がるというのが相場の常であり、今の相場が3合目なのか、5合目なのか、8合目なのか、それとも頂上を過ぎているのか、知りたいところです。先週は2017年のBTC相場から分析しましたが、歴史が浅いBTC市場では多くのデータが得にくいという事情があります。そこで、過去のブームというか、バブル相場がどういう経路を辿ったのか調べてみる事にしました。

上は、2017年のBTC相場と、2000年前後のNASDAQ(ITバブル)、2015年の上海株、1990年前後の日経平均、リーマンショック後のGOLDなどの推移です。それぞれ資産クラスも時期も期間もまるで違うのに、結構似たような相場展開を見せています。NASDAQと上海株など、殆ど見分けがつきません。その上海株はあまり大きな調整なくするすると上昇していきましたが、それ以外のアセットについては、調整幅に関しては、それぞれのアセットによって異なる様ですがピークまでの上昇局面で2-4割程度の調整を見せています。注目すべきは、そうした調整が上昇相場の結構、初期の頃、即ち3合目から5合目にかけて出現している様です。またピークアウト後の相場も、下落幅はまちまちですが、それまで無かったような下落(BTCの場合は4割超)を見せ、そこから一旦戻すのですが、前回高値を上回れずに2度目の急落を迎えると、大体似た動きをしています。まだピークには早いと思っていますが、いつかピークアウトする時は現れるので、今年のBTC相場は委縮せず、しかし適度に恐れて、立ち向かうのがいいのかと思います。

因みに、カニの話ですが、野生のカニは寒くなると活動量が落ちて土の中などに冬眠するそうですが、飼育の場合、冬眠に失敗すると死んでしまう場合もあるそうで、その為に暖かいところにおいて冬眠をさせない方法もあるそうです。ということで、我が家のカニの水槽は階段の踊り場、小職が寝ているすぐそばに置いてあります。もう殆ど家族です。そう言えば、水族館の飼育員がエサは魚の切り身を小さく切って与えると良いと言っていました。どおりで家内が小職用と言ってサバやカレイを買っていました。カニが小職の残り物を食べているという見方も出来ますが、奴には生で与える訳ですから、小職がカニの余り物を食べているのかもしれません。

著作権表示@2019 FXcoin株式会社

本レポートは一般的な情報提供を目的に作成されたものであり、特定のお客様のニーズ、財務状況又は投資対象に対応することを意図しておりません。レポート内のいかなる情報又は意見も、仮想通貨の売買、投資、保有などを勧誘又は推奨するものではありませ ん。本レポートは信頼できると思われる情報に基づいて作成されておりますが、当社はその正確性、適時性、適切性又は完全性を表 明又は保証するものではありません。本レポートは予告なしに内容が変更されることがあります。本レポートは著作物であり、著作権法 により保護されております。当社の書面による許可なく複製又は第三者、個人顧客もしくは一般投資家へ配布することはできません。

最短5分口座開設はこちら無料