Column

2020年10月13日 更新

第3の投資家登場、Square社によるBTC購入の意義

土曜日に久しぶりにディズニーランドに行ってきました。実は、コロナ休業から再開後のディズニーランドは密を避けるために入場者を制限していて、チケットの入手は困難を極めます。チケットは公式HP上で1か月先まで販売していますが、もちろん土日は全て完売です。毎週水曜日の午後4時から1か月先の1週間分の予約がリリースされる仕組みです。因みに既に10月は平日も含め全て完売、11月も土日は完売です。そこで次の枠が販売開始される水曜日の午後4時から半日くらいは購入サイトへアクセスが非常に難しくなります。これ以外にもディズニーホテルに宿泊したり、提携ホテルに泊まってチケットが購入できるプランもありますが、ものすごく高いか売り切れているかです。
では今回どうして購入できたかと言えば、台風が来たからです。実は土曜日は子供の運動会が予定されていたのですが、この様子だと中止になりそうだと予想、ディズニーのサイトを見たら、台風でキャンセルが出たせいなのか不明ですが、それまで売り切れだった土曜日のチケットを再販売していたので、すぐ押さえた次第です。勿論、降水確率100%でしたが、1か月前の予約に成功しても雨が降るかもしれない訳で乗り物さえ動いていたら何とかなるし、むしろ空いているかもしれないと考えました。この予想は大当たりで、感染防止のためか雨のためか土曜日としてはあまり見たことのないような空きっぷりで、小雨の中のビッグサンダーマウンテンは待ち時間ゼロでした。それ以外にもスプラッシュマウンテンとスペースマウンテンに20分程度待ったくらいで、乗り物も全部とまではいきませんでしたが主だったところは制覇できました。
ところが、今回の目的の一つである美女と野獣のエリアに最後に訪れたところ、乗り物は全部抽選で残り少ない時間で参加してみましたが、全部はずれ、現地のお土産屋もレストランも全部予約でいっぱいで入れませんでした。果たして朝一にこのエリアに向かってきていたからと言って抽選に当たったかは不明ですが、我が家が何も考えずにカリブの海賊からジャングルクルーズ、ビッグサンダーマウンテンと反時計回りにパークを散策しているところ、通は真っ先にこのエリアに向かっていた模様です。よく考えれば、今日パークにいる人たちは、あの繋がらないサイトを連打し続けてプラチナチケットを手に入れた猛者か年間パスポートを保有し厳しい抽選を勝ち抜いた経験豊富な人々かオフィシャルホテルに宿泊し10万円近くの費用を惜しげもなくパークにつぎ込んだフリークな訳で我が家などは足元にも及ばない上級者ばかりで、我が家も台風接近の日を狙って人々の裏をかいたつもりだったのですが、上には上がいたというか、我々にも見落としがあったようです。

見落としと言うほどではありませんでしたが、BTC相場もここまで強いとは思っていませんでした。原因はTwitter創業者のジャック・ドーシー氏がCEOを務めるSquare社による50百万ドル相当のBTC購入です。勿論、50百万ドルという規模の問題ではありません。MicroStrategyの購入は8月に250百万、9月に175百万ドルと合計425百万ドルで、それと比べると今回の購入は金額的には小粒と言えます。しかし、今回の50百万ドルの購入でBTC市場は111万円から121万円まで上昇しています。これは何故でしょうか?
従来、個人中心だったBTC市場では法人の資金、特に機関投資家の資金が流入してくることが期待されていました。CMEの先物やETFやBakkt、GrayscaleのBTC Trustなども現物を保有したがらない機関投資家が参入しやすいインフラを整備しようという試みでした。では個人はどうかというと、個人の多くは交換所に預けっぱなしにしています。勿論、自前のウォレットで管理している人もいますが、自己責任と手間との天秤で交換所のリスクを受け容れている訳ですが、人様からお金を預かって運用している機関投資家からすると、交換所の信用リスクを取るのは容易ではない訳です。
機関投資家には主に年金・生保・投資信託などが挙げられ、ヘッジファンドもその一種です。人々からお金を預かって運用しているのが特徴です。規模も大きく。GPIFだけで160兆円を運用しています。日本の個人の保有金融資産は約1900兆円、非金融機関の保有金融資産が1200兆円に対し、金融機関の保有金融資産は約4200兆円になりますが、金融機関の保有金融資産のうちどこまでを機関投資家と呼ぶのかという線引きは人によって曖昧です。
今回のSquareに戻ると、この動きを機関投資家の参入と混同している議論も見られますが、そうではありません。MicroStrategyとSquareは企業が保有する自己資金を運用している訳です。即ち、これまで、個人投資家と機関投資家に注目が集まっていましたが、企業の自己資金運用という新たなカテゴリーが出現して、期待感が増している訳です。全米の非金融企業の保有金融資産は約3000兆円で、そのうち今回の2社の投資額は合計で500億円。全体の0.0017%です。金投資などインフレヘッジがテーマの一つとなっている米国で、この2社に続き動きが現れる可能性が高いと見て期待が高まっています。
機関投資家の参入の話で、伝説の投資家、ポール・チューダー・ジョーンズといったグッドネームが参入すると他のファンドマネージャーを刺激すると申し上げましたが、Twitterのジャック・ドーシーも暗号資産業界でグッドネームと言え、これに追随動きが1社もないと考える方が不自然と考えます。

翌日、七五三の写真を撮りに行ったところ、娘は着物と黄色いドレスを選んできます。てっきり、アナ雪や白雪姫の衣装を選ぶと思っていたので、こんなのでいいのだと思っていたら、なんでも黄色いのはベルと言って美女と野獣のヒロインの衣装だったようで、どうやら娘の関心はアナからベルに移っていたようです。次回、ディズニーランドを訪れる際には作戦を練って、何とか美女と野獣のアトラクションに連れて行こうと思います。

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