平成28年2月23日当社のスプレッド運用について | SBI FXトレード 

会社概要

平成28年2月23日 昨今のマーケット環境における当社のスプレッド運用について

平素はSBI FXトレードをご利用くださいまして誠にありがとうございます。

昨年末より金融市場全体で見られる混乱のなか、外国為替市場においても値動きの荒い状態が続いており、去る1月29日の日銀による「マイナス金利」導入発表直後には一時的に円安展開となりましたが、2月に入ってからは対円通貨ペアの急激な円高進行が続くなど、未だマーケットの混乱は収束を見せていない状態です。

当社のカバー先であるSBIリクイディティ・マーケット社では、国内最大のカウンター・パーティ数(28社)という世界に有するインターバンクとの確固たるコミュニケーションラインにより、スイスショックやチャイナショック後の相場急変時においても、グループが掲げる顧客中心主義に基づき、価格配信及び取引システムを停止することなく安定した取引環境をお客さまに提供して参りました。
加え、当社においても創業以来、経営方針・プライス・ポリシーをお客さまへ開示し、これに基づき可能な限り基準スプレッドを維持し、安易なスプレッドの拡大は行わない方針です。

しかしながら昨今のマーケット環境をカバー先に確認したところ、突発的な材料等で大きく相場が変動しやすい傾向が強まっており、またこの動きを狙ったコンピュータを利用した高速かつ高頻度売買(HFT)の取引割合がマーケット内で高くなってきている事から、実質的な流動性は薄い状況となっており、カウンター・パーティが提示するスプレッドは通常よりも大きく拡大する傾向が高まっている、との報告を受けました。
このような状況下、当社においてもマーケット状況に応じ、お客さまに提示するスプレッドの一時的な拡大を余儀なくされる場面も出始めている状況です。

そもそも、このスプレッドに関する規制は、広告規制における自主規制ルールにより定められており、原則固定スプレッドの広告表示が妥当であるとする基準は「提示したスプレッドの95%以上が広告表示の最大値以下であること」とされています。
現在、当社が提示するスプレッドの約97%が広告表示と合致(全ての提示価格・時間帯を対象)しており、当該規制に抵触する範囲ではありません。業界内では“最低限95%基準スプレッドを提示していればよい”という風潮もあるように聞くなか、当社における提示スプレッドの約3%が基準スプレッドから外れていること自体に問題は無いものの、経営方針及びスプレッド・ポリシーに照らすとまずお客さまへ説明が必要であると考え、本来不要ではありますが、この度、お客さまへ背景を説明することと致しました。

現在のところ、次第にマーケットは落ち着きを取り戻す兆しを見せていることから、お客様においては過度なご心配の必要はございませんが、上記をご理解いただき、お取引の際には十分に余裕を持った資金運用とポジション管理をお願い申し上げます。
なお、今後マーケットの混乱が収束した際には従前どおりのスプレッド運用に戻る見通しです。

当社は引き続き、お客さまにとってより安全・安心な取引環境を提供するとともに、積極的な情報開示を行ってまいります。
今後ともSBI FXトレードをよろしくお願い申し上げます。

平成28年2月23日
SBI FXトレード株式会社
代表取締役社長 尾崎文紀