エックスアールピー(XRP)とは?暗号資産の仕組みを初心者向けに解説

エックスアールピー(XRP)とは?

目次

暗号資産の中でも日本で人気の高いエックスアールピー(XRP)について、仕組みや使い道を詳しく知りたい人も多いのではないでしょうか。

エックスアールピー(XRP)は、リップル社の中央集権的な暗号資産であり、国際送金を高速かつ低コストで実現します。

この記事では、エックスアールピー(XRP)の仕組みやビットコイン(BTC)との違いを初心者にもわかりやすく解説します。

エックスアールピー(XRP)とは?

エックスアールピー(XRP)は、米国に本社を置くフィンテック企業のリップル社(Ripple Labs Inc.)が開発した暗号資産です。

銀行をはじめ、送金業者や取引所などの国際送金を効率化する「RippleNet」というプラットフォーム上で使用される暗号資産です。

世界中の暗号資産を高速に橋渡しできる「ブリッジ通貨」の役割を担い、国際送金の課題を解決する暗号資産として注目を集めています。

エックスアールピー(XRP)の使い道

高速かつ低コストで送金できるエックスアールピー(XRP)は、国際送金ネットワークとして利用されています。

例えば、日本から米国へ国際送金する際、日本円をエックスアールピー(XRP)に変換することで、ODL(オンデマンド・リクイディティ)というシステムを介し、宛先国へ米ドルで着金させられます。

ブリッジ通貨の役割を担うエックスアールピー(XRP)は、即時グロス決済システムを採用しており、決済を1件ずつ即時行うことで連鎖的な決済の停滞を抑制することが可能です。

ブリッジ通貨の特徴

また、ネットワーク手数料も比較的安いことから、国際送金において重宝されている暗号資産です。

オンライン決済や投資でも利用される

エックスアールピー(XRP)は、オンラインストアでの決済ツールとしても利用されています。

例えば、AmazonやGoogleエキスプレスなどのオンラインストアで、エックスアールピー(XRP)を使って商品を購入することが可能です。

また、暗号資産販売所・取引所では、エックスアールピー(XRP)を購入したり、他の銘柄と交換したりできます。ビットコイン(BTC)のように投資や投機目的で運用する人も多く、日本でも人気の高い暗号資産です。

多くの大手企業と提携

リップル社によるエックスアールピー(XRP)を活用したプロジェクトには、世界中の中央銀行や大手企業が参加しています。

例えば、日本では国際送金サービスを提供する「SBIレミット株式会社」が、ODLを用いた送金サービスで東南アジアなどの送金先国の拡充を目的として、2021年7月28日にリップル社との提携を発表しました。

他にも、リップル社と提携した「TransferGo社」が30億ドルのキャッシュフローを突破する成長を見せており、国際送金サービス業界で大きな注目を集めているのが現状です。

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エックスアールピー(XRP)の仕組み

リップル社が開発したエックスアールピー(XRP)は、IOU取引やPoCによる承認システムにより、暗号資産の中でも優れたスペックを誇っています。

暗号資産初心者の人にもわかりやすく、エックスアールピー(XRP)がどのような暗号資産なのかを詳しく解説していきます。

リップル社による中央集権的な暗号資産

エックスアールピー(XRP)は、リップル社が通貨全体の運営・管理をする中央集権的な暗号資産です。

分散型台帳管理システム「XRP Ledger」でエックスアールピー(XRP)を管理しており、暗号資産で一般的なブロックチェーン技術は採用されていません。

そのため、ユーザー同士で取引内容を記録・管理する非中央集権型の暗号資産とは異なり、企業間で取引が管理されています。

送受金時のIOU取引

IOU取引は、債務者と債権者間で非公式の借用証明書を発行し、貸し借りを行う取引です。

IOUには、「I Owe You(あなたに借りがある)」という意味があります。債務者が送金した「借り(通貨)」を借用証明書で証明することにより、債務者側はすぐに通貨を回収できる仕組みです。

データ処理やシステムの残高の書き換えは、ゲートウェイと呼ばれる業者によって行われます。一般的な暗号資産取引よりも送金が高速で、金融機関と比べても遜色のない高い信頼のもとで取引できるのが特徴です。

PoC(Proof of Consensus)による承認システム

エックスアールピー(XRP)は、PoCという承認システムで取引が行われています。

PoCでは、リップル社の持つサーバーで暗号資産の取引データを処理し、バリデーター(Validator)と呼ばれる承認者が取引の正当性を確認しています。バリデーターにより、80%以上の正当性がある場合に、エックスアールピー(XRP)の取引が成立する仕組みです。

PoC(Proof of Consensus)による承認システム

一般人や法人による競争で取引の承認が行われるマイニング方式とは異なり、競争を必要としないPoCだからこそスピーディーな送金が実現しています。

エックスアールピー(XRP)とビットコイン(BTC)を比較

暗号資産初心者の人は、エックスアールピー(XRP)とビットコイン(BTC)とで何が違うのか気になるのではないでしょうか。

2つの暗号資産を比較すると、送金速度や総発行可能数、開発目的などに大きな違いがあるため、初心者にもわかりやすく解説します。

送金速度の違い

エックスアールピー(XRP)は、ビットコイン(BTC)よりも圧倒的に送金速度が速いです。

暗号資産の中でも送金速度に優れたエックスアールピー(XRP)は、わずか約3.3秒で送金が完了します。

送金速度の比較

一方、ビットコイン(BTC)の送金速度は、理論上で約10分といわれており、ネットワークの状況によっては10分以上かかるケースもあります。

総発行可能数の違い

暗号資産は、銘柄によって総発行可能数が異なります。

エックスアールピー(XRP)の総発行可能数は1,000億XRPで、2005年時点で全て発行されました。発行済みのエックスアールピー(XRP)の多くは、リップル社と創業者が保有しているといわれており、今後新たに発行される予定はありません。

一方、ビットコイン(BTC)の場合、総発行可能数は2,100万BTCと決められています。上限に達するのは2140年頃といわれており、発行数が少ないことから比較的価格が上昇しやすい性質があります。

開発元と開発目的の違い

暗号資産は銘柄によって開発元と開発目的が異なります。

エックスアールピー(XRP)は、「価値のインターネット」をコンセプトに掲げるリップル社によって開発された暗号資産です。リップル社は、ブロックチェーン技術を用いたBtoBソフトウェアの開発で、価値を自由にやりとりできる世界を目指しています。

一方のビットコイン(BTC)は、サトシ・ナカモトという人物が2008年に公開した論文をもとに、エンジニアグループによって2009年に開発された世界初の暗号資産です。非中央集権型の仕組みを持つビットコイン(BTC)は、国を跨いで安価な手数料での送金や決済、価値の交換が誰でもできる手段を構築するために開発された背景があります。

コンセンサスアルゴリズムの違い

コンセンサスアルゴリズムとは、暗号資産の取引で用いられるブロックチェーンの機能を正常に保つための合意形式アルゴリズムのことです。

ビットコイン(BTC)では、約10分に1回の頻度で取引の承認が行われるPoW(プルーフ・オブ・ワーク)というコンセンサスアルゴリズムが採用されています。

PoWは、最も早く各ノードの計算問題を解いた承認者が分散型台帳に取引データを記録できる仕組みです。この承認作業はマイニングと呼ばれ、世界中でマイニングを行っている承認者のことをマイナー(採掘者)と呼びます。

エックスアールピー(XRP)は、分散型台帳管理システム「XRP Ledger」という独自のコンセンサスアルゴリズムを採用しています。バリデーターの80%以上が正当と判断した場合に取引が承認される仕組みです。

XRP Ledgerによる暗号資産取引の承認は、マイナーによる承認作業がないため、高速かつ低コストで送金が完了します。

エックスアールピー(XRP)の将来性

2022年以降のエックスアールピー(XRP)は、取引承認速度の保持やアジア圏内への普及が価格の影響を与えると予想されています。

約3.3秒で取引が承認されるエックスアールピー(XRP)は、他の暗号資産と比べても圧倒的な送金速度を誇ります。そのため、エックスアールピー(XRP)の送金速度を上回る暗号資産が今後誕生した場合、市場における評価が変わる可能性があります。

また、送金サービスが開始されたタイやベトナム、フィリピン、カンボジアなどの国の動向にも注目が集まっています。そのため、アジア圏内での送金サービスの普及に伴い、「国際送金で重宝されているエックスアールピー(XRP)の需要が高まるのでは?」という声も挙がっています。

暗号資産の将来的な価格を予測することはできませんが、エックスアールピー(XRP)の価格に影響を与えるようなニュースや情勢の変化には常に注目しておきましょう。

エックスアールピー(XRP)の正しい知識を身につけて安全に運用しよう

日本で知名度の高いエックスアールピー(XRP)は、リップル社が開発した中央集権的な暗号資産です。

約3.3秒で取引を承認できるエックスアールピー(XRP)を利用した送金手段は、国際送金サービスを提供する世界各国の銀行や企業に利用されています。また、投資・投機においても、エックスアールピー(XRP)は人気のある銘柄です。

エックスアールピー(XRP)を用いた資産運用に興味のある人は、暗号資産に関する正しい知識を身に着け、無理のない運用を心がけていきましょう。

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