「ロー・デルタ」活用の基礎講座 | SBI FXトレード 

オプションFX

「ロー・デルタ」活用の基礎講座 少ないプレミアムで大きな収益機会を狙う戦略

「ロー・デルタ」のオプションは
比較的低コストで購入可能です

まずは「ロー・デルタ」のオプションを取引するうえで重要なリスク・ファクターの一つであるデルタに関して理解を深めたいと思います。

デルタとは?

原資産価格が(オプションFXでは米ドル/円)が動いた時に、プレミアムの値段がいくら動くのか(プレミアムへの影響度合い)を示す数値だと考えれば良いかと思います。

デルタの値が高い場合は、原資産の変動によってプレミアムが大きく変動する可能性があり、デルタの値が低い場合は、プレミアムが変動する可能性が低い事を示します。

計算式で表すと、
プレミアムの変化(デルタ分)米ドル/円の変化×デルタ(⊿)となります。

たとえば仮にデルタの値が、50%(0.50)の場合、米ドル/円が1円動いた場合には、オプションの価格が約50銭(=1円×0.50)変動することを示します。

ちなみに、アウト・オブ・ザ・マネーの状態というのは、デルタの値は50%以下のことで、「ロー・デルタ」というのは、アウト・オブ・ザ・マネーの中でもデルタ値が小さく、原資産価格とプレミアムの連動性が低い状態を言います。

また別の言い方をすれば、デルタとは満期日にイン・ザ・マネーで権利行使日時を迎える確率を示します。

▼ 11月20日 米ドル/円レベル:112.50


上の取引画面にあるようにドル/円が112.50だった時、アット・ザ・マネーである112.50円USDプットのデルタは53.00%となっており、イン・ザ・マネーで終わる確率が53.00%であることを示しています。(金利差などの他の要素も影響しますので、ぴったり50%とは限りません。)

「ロー・デルタ」活用とは、どちらかというとスポット・ポジションのヘッジというよりはオプションの価値(プレミアム)そのものの上昇を狙う取引となります。

「ロー・デルタ」ということは、満期日にイン・ザ・マネーで権利行使日時を迎える可能性が低いため、必然とプレミアムも安くなります。 オプションはよく保険に例えられますが、事故になる確率が低ければ保険料が安くなると考えるとイメージしやすいのではないでしょうか?

10,000米ドルの取引を行う場合、FXでは証拠金(約45,000円)が必要ですが、オプションでは、1枚(10,000米ドル)のオプションを購入するのに1,000円以下の場合もあり、イン・ザ・マネーで権利行使を迎えた場合、元本×権利行使価格と実勢価格との差額が収益になるわけですので、投資効率という面でもFXとは異なる魅力があります。 後は相場が上がるのか?下がるのか?方向性の問題ですが、これが一番難しいのは皆さんも良くお分かりかと思いますので、ここでは割愛します。 相場が動かない場合は、デルタが小さければ小さいほど時間が経つに連れて時間的価値(セータ)が減少するだけですから損をしているイメージになりますが、大きく動けばリターンも大きくなります。

ここからはより理解を深めるために、具体的な数字を使って、アット・ザ・マネーのオプションの買いと「ロー・デルタ」のオプション買いを比較してみたいと思います。

▼ 【収益シミュレーション】プットオプションの買い


▼ 【取引画面拡大図】プットオプションの買い 権利行使価格とSpotデルタ



パターン1:満期まで保持した場合

11月20日 米ドル/円スポット 112.50円、米ドル/円の下落を予想

A.ATM(アット・ザ・マネー)

権利行使価格112.50円プット1枚(10,000米ドル)、オプション購入価格9,085円、デルタ53%

B.ロー・デルタ

権利行使価格110.50円プット1枚(10,000米ドル)、オプション購入価格2,895円、デルタ約20%

12月14日(権利行使日)清算価格109.50で決済

A.ATM(アット・ザ・マネー)

権利行使により30,000円の最終利益。オプション購入価格(9,085円)に対する最終利益の比率(収益率)は、30,000円/9,085円=330%。

B.ロー・デルタ

権利行使により10,000円の最終利益。オプション購入価格(2,895円)に対する収益率だったことから収益率は、10,000円/2,895円 = 345%。

収益率は大して変わりませんが、投入資金(=オプション購入価格)が少ないという事は、相場が思い通りに動かなかった場合のことを考えると、その分リスクは少ないと言えるのではないでしょうか?

パターン2: 途中売却した場合

11月20日 米ドル/円スポット 112.50円、米ドル/円の下落を予想

A.ATM(アット・ザ・マネー)

権利行使価格112.50円プット1枚(10,000米ドル)、オプション購入価格9,085円、デルタ53%

B.ロー・デルタ

権利行使価格110.50円プット1枚(10,000米ドル)、オプション購入価格2,895円、デルタ約20%

1週間後にスポットが当初の見込み通り下落し、110円に下がった時の想定オプション価格をデルタから計算した場合

A.ATM(アット・ザ・マネー)

デルタ値は53%だったことから、想定オプション価格変化額は、原資産価格変化額2.5円×10,000の53%=13,250円。従って、当初のオプション購入価格は9,085円だったことから、このオプションの収益率は、13,250円/9,085円=146%。

B.ロー・デルタ

デルタ値は約20%だったことから、想定オプション価格変化額は、原資産価格変化額2.5円×10,000の20%=5,000円。従って、当初のオプション購入価格は2,895円だったことから、このオプションの収益率は、5,000円/2,895円=173%。

デルタが小さければ、当初オプションを購入する際に払うプレミアムも安くなり、収益率も大きくなります。

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